俺の手を離さないで
地獄行きの崖の下に落ちないように
だから、全てを理解する
君の全てを理解する
分かれば通じる
君の手の重みを感じる
俺が救い出してあげる
そんなところにいつまでもいち ....
青信号の点滅に 絶対に走り出せない

 雀をおどかしたことはない

念には念を 押して叩いて壊れても修理する

 深爪の隙間に邪気が来ないよう

 己の紙一重の欠点を煎じて 喉が渇く
 ....
ふくらみかけているのに
信じることからさけていた
体中に細い針がいくつもいくつも刺さって
抜いては星の砂の中へと仕舞った

他人も自分も
自分も他人も


打ち寄せて返す ....
その夜そらは光の雨で満たされて
彼方の丘の上にまたひとつ星が突き刺さり
まるで堕ちてゆく天使のようにうたいながら
ことばのかけらのように降り続けるのです

こえにならない声がきこえて
胸を ....
目を閉じて

瞼の裏で泳ぐ半透明の熱帯魚

朧げな景色

緑に覆われた朽ち果てた遺跡の中で

私はとても柔らかい座布団に座っている

宙には

カップ麺の容器がたくさん浮いてお ....
きらりひかる
たあいない ことばのはし

きらりひかる
いたみをのがすてのひら



きらりひかる




「義妹が大腸癌だったんだけど位置がよくて、肛門は残せたの」
 ....
詳しくは番組ホームページで・・、とお茶を濁され
また今度での朗読授業の次の機会が決してないのを思いだす
思いだせ! 悔悟の数々を水に流して朝焼けの海に戻し
黄色の大地をグリーンに染めた大雨に
 ....
いくつかの朝と夜が
一日を切り分け
昼間を結ぶたび

あるようで
ないものを
数えていた

いくつ数えても
増えないものを
数えていた

いくつかの朝と夜が
泥のような一 ....
しらない国から
風が吹き
しらない国へと
わたってゆく

鳥でもこうは
とべません

しらない国から
雲がきて
しらない国の
滝となる

鯉でもこうは
のぼれません
 ....
五、六年前

朝の光に向かって

新鮮な空気と浴びながら

自転車をこいで出勤していると

週に一度は見かける草摘むおばさんがいた

公園にある小さなグランドのフェンスと

舗 ....
まつげが
長いから
ほかのひとよりも
うす暗い世界で
生きている

ときどき はっ として
息をとめている
チェリーを吸ってた
女の子

思い出すように
生きるから
死ん ....
嬉しいことはそんなにないのに
悲しいことはいっぱいある

その悲しみはひとそれぞれだけど
だれもがその悲しみを背負い生きていく

でもその悲しみはひとの悲しみを教えてくれる
だからだろう ....
病んでいる
悩んでいる
身心ふたつ
ふたつはひとつ

止んでいる
悔んでいる
雨降る悼み
涙の痛み

澄んでいる
霞んでいる
朝もやの空
初秋の大気

噛んでいる
 ....
  座るきみの膝に
  とうめいな猫がねころんでいて
  真っ赤なりんごを撫でている



  僕のじっぽんの指は
  オルガンの鍵盤に載せられ
  ゆるやかにだまりこむ
  ....
僕らのみている世界が正立像だなんて
根拠のない迷信なのかもしれない

大地は空で重々しく草も生えているし
空は大地で星が涼やかに流れている

僕達は倒立した空の道を車で走り回り
42.1 ....
写真立ての中の二人を楯にして
写真立ての柱の中に閉じ込めた

わあい 二人きりで 嬉しいな
能天気に はしゃぐ声

目立ちたがり屋の 二人なら
踏切の その手前
赤いランプ チカチ ....
カモミールティーを水の様に飲む

ラベンダーを鼻の奥に記憶させるくらい嗅ぐ

 どこかの民族系の音楽をイヤホンに差し込む

安らぎを懸命に起こす

呼び起こす 安らぎを

 それで ....
保存





何を残す必要がある。



しかしインクは買うつもりだ。
君の事が好きなんだ


眠れない夜があるよ
そんな時君を思い出すと
逆につらくって
私はただいたづらに空想に
逃げ込んだり
それだって出来ない時は
うろうろさ迷って
 ....
青々とした芝生

白いペンキの塗られた木造の教会
用も無いのに入り込み
環状六号線沿
歩道との間の
緑の生け垣を越え
仰向けに寝そべる

僕の視界には青い空しか見えない
誰も遮らな ....
誰かのそばにいたい
さみしさ感じないように

誰からも遠く離れていたいもうなんにも傷つかないように
夕べに
生まれた
小さな泡が
今日に
命の鼓動を始め
明日に
いつつの指を得て泳ぐ

空に
生まれた
小さな塵が
今日に
光の鼓動を始め
明日に
いつつの指を得て泳ぐ

 ....
豊玉中まで子どもを送って
環八を南下
野方、高円寺、方南町、井の頭通りを左折して代々木へ
なんだ坂こんな坂ママチャリの旅
けど全然やせないな
腹がでっぷり
163cm 77kg


 ....
戸惑うばかりの洗濯機
選択機に 恵まれて
メグミルク ごくん
飲み下した 錠剤の先
天国が 見えた?

光は 白かった
包まれた刹那の 物語
ぽわんと まあるく 溶けて
戸惑った ば ....
ロマンチストはどの時代にもいる
ここにも一人

彼はインチキ古物商と素人骨董愛好家の一人二役だ

誰もが経験するようなありふれた出来事を
時を超えて微笑みかける
運命という名工の作として ....
空気人形、という言葉に
いつしか親近感を覚えるようになっていた



乾いた言葉たち
伝えたいことなどなにもなく

空気と同化するだけの日々
私の中身もきっと空気でできているに違 ....
夏のなごりの草原で
天使と悪魔が背比べしてる
人恋しさがゆきつく場所は
越えられなかった声の向こう

枯れかけの街路樹で生まれた虫の
青い方へ 青い方へ
こずえを目指す早足な痛み
草原 ....
「世界、終わるんだってよ」 
『終わらないよ』 
「終わるんだってよ」 
『終わらないよ』 
「終わるんだってよ」 
『終わらないよ』 
「終わるんだってよ」 
『終わらないよ』 ....
子供がいる
わたしのことだ
目を瞑って
じっとしている

神様は
昨日
いなくなった
全てのお互い様に からみを解いてゆく

良かれと想う心を ただ刹那に沁み込ませたい

良かれと想う その心だけ 受け取れる温かみを
 自分の中で育てたい

全てのお互い様に より広く客観 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
若い- 黒髪自由詩4*12-9-9
蓄える時間- 朝焼彩茜 ...自由詩7*12-9-9
彼方へのステップ- 唐草フウ自由詩11*12-9-9
流星群- 梅昆布茶自由詩1912-9-9
トロピカルな未来- 灰泥軽茶自由詩8*12-9-9
きらり_ひかる- 鵜飼千代 ...自由詩10*12-9-9
番組- あおば自由詩5*12-9-8
いくつかの- はるな自由詩212-9-8
しらない国- はるな自由詩412-9-7
草摘むおばさん- 灰泥軽茶自由詩5*12-9-7
チェリー- はるな自由詩612-9-7
悲しみがくれるもの- HAL自由詩6*12-9-7
病みを癒やして- シホ.N自由詩312-9-7
とうめいな猫- 草野春心自由詩712-9-6
屈折点- 梅昆布茶自由詩1612-9-6
フォトグラフ- 藤鈴呼自由詩4*12-9-6
カモミールティーの底- 朝焼彩茜 ...自由詩1012-9-6
保存- 田園自由詩5*12-9-6
君の事が好きなんだ- 田園自由詩112-9-6
夏ーエスキース- ……とあ ...自由詩8*12-9-6
遠く離れてそばにいて- はなもと ...自由詩312-9-6
星という海星- そらの珊 ...自由詩1512-9-6
高円寺で亀を買った- 馬野ミキ自由詩512-9-6
ぽわん_- 藤鈴呼自由詩4*12-9-5
ろまんちすと- ただのみ ...自由詩16*12-9-5
空気人形- 三奈自由詩16*12-9-5
夏の思い出- 橘あまね自由詩712-9-5
#poem24_世界の終り- 北大路京 ...自由詩14*12-9-5
子供- 佐藤伊織自由詩212-9-5
ありがた迷惑を受け取る- 朝焼彩茜 ...自由詩112-9-5

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