{引用=
朝踏みつけにした
雑草の類が
帰宅したわたしを出迎える
見たことのない色を咲かせて
そういえば今日は蟻の行列をかわして
いくつかの水溜りで足を汚した
後悔しなくて済むよ ....
そして今年もまた夏が此の世を
残酷に覆い尽くしてゆく
夏は光と影の鋭い{ルビ刃=やいば}で
其処彼処抉り取ってゆくから
見渡す景色は狂おしいほど彫り深くなり
抉られた処から噴き出すように
....
輪の中には入ろうともせず
ただ外側から
人々の行列を
心の奥底にあるファインダーを通して
脳裏に刻み付ける
鬼の面を付けて歩く集団は
夕闇の薄暗さに溶け込んで
浮き上がって空中遊 ....
僕達は今日も
沢山の言い訳をしながら
一つ、年を取っていく
若さが絶対ではない
けれども確実に失われたものがあった
ふと、思い出した
傷つきたくないから
必死に守ってきた心の鍵を ....
先週 街に出たときは
気づかなかったのに
きょう 梅雨が明けてから
初めて 蝉の声を認識した
こんな東京のはずれ
畑はいっぱいあり
ちょっと南には
都内で最大位の公園もある
....
少し遠いところで
子供たちの声がしている
日陰に座り
そして黒い日傘をさして
何を遮断しているのだろうか
あの女性は
蝉の声が喧騒よりも
むしろ静寂を呼んでいる
身動きもせ ....
空色から生まれた風が、
少しの遠回りをして やってきて
季節の話をしてくれる
静寂に波打つ風紋の砂の褥
焼けた肌は、夏を貧欲にむさぼり
求めるそれを手にするまで けして 止めようとし ....
わたしたちは別の個体だと
夜のすきまで認めることが
あの日は酷くかなしかった
だれもが当前のように
わたしたちを遮断した
あんなふうに手放して
ごめんね
最後まで手を繋げずに
....
俺はアンケート用紙の職業欄の『無職』に丸を付けるしかないフリーターだった
けれ ....
重心をほんの少しずらせば
スローモーションに身体は傾き
世界はするりとひっくり返る
そのままで
そのままでいて
頭の上に足をつけたきみが見えるよ
わたしたちが歩く世界は
....
緑のべ
胸の静かな鳥、飛んでる 嘴鳴子 (呼びやる、手がさざなみだ)
ぜんぶがぜんぶ静止画のようにただの一片を切り取った
狭いから 気をつける 体を食べる線に 付き合う
....
せめて はいさぎよい
悔いにのみこまれてもその上に震えたつ
涙もかれた花のいろをしている
せめて はもとめない
とうめいになったからだで小さなものたちを拾う
どんなにこぼれても心のあ ....
ムンとした暑さ
もう4時だとういうのに
熱気が引かない
都会のコンクリート
娘の夏服を買いにいく
まさかの連続定休日
一点買いなのに
レジは長蛇の列
ネットカフェの
パソ ....
与えて
渇いた男達に
解放の水を
皆、唯通り過ぎるだけ
それを知っているから哀しい
だけど微笑んで受け入れる
溢れる泉に
愛など無いけれど
放出された種は静かに棄てられる
もやしがへたる
トマトもしなる
インゲンは腐る
あぁ・・・
暑い
脳が機能しない
ライブのことで
アタマがいっぱいだ
作ろうと思った
メニューが作れず
食材をダメにする ....
よせてはかえす
美々と蝉が歌い木陰に飛んだ
ホースいっぱい指で押さえ水を飛ばした
まっつぁおな空は雲飛ばし
僕は、いらっとする
ナミじゃあるまいし
いいかげんにしろってね
かたときも ....
親しい深夜の闇
見届ける
溶けていく時
むしばまれ
結ばれるもの
物狂おしく砕けゆく
滅びる闇
ほころびる光
借りの姿である全て
心コロコロ
ほどける仏
時計の針 ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=259343
撫でてほしくて
すべてを
心も 身体も
だれかに撫でてほしくて
猫みたいに
丸くなってお昼寝するの
静かな朝に
旅立ちたい
かつての
くるおしい花は
いまは
ただそこにある
雨が降るように
私は祈ってみる
少しでも長く
あなたが
燃え尽きるのを
見ていたい
いつものように
夜のお薬飲みました
眠い
眠くなってきた・・・
でも
あと少ししたら
カフェインとお酒で
その眠気も
なくなるのだろう
つながるはずも無い
キミのメアド ....
素直になれなくて
上目遣いに頼る夜
ふと、わたしは紙になる
紙になったわたしを
見知らぬ女性がか細い指で折る
骨も関節も内臓もない身体を折ることは
とても簡単なことらしい
女性は几帳面に折り目をつけ
やがてわたし ....
街の公園から
子供たちが消えた
荒れた芝生は
威張った犬と
犬に腐随する
飼い主のためのものになって久しい
子供が遊ばない公園
夜訪れる
昔子供だった者が
たまに置いてい ....
会えてよかったですあなたが遠いところに行ったみたいで淋しかったから一つずつ小さな部屋の窓ガラスが静かに開け放たれていくようなお話かしらあなたがこれからも清潔な歌をうたいますように瑞々しい歌がうたえま ....
生きていくのにはお金が必要
一番大事がはお金と思い過ぎながら
生きてしまいがちな今日このごろで
立ち止まってふと思う
一番大切なものはお金じゃない
適度になければならないのはお金
でも ....
ちゃんと寝ていますか?
飲みすぎていませんか?
バランスよく食べていますか?
ブログで元気そうな姿を見るけど
キミのことは謎ばかりです
あたしなんか
って言葉を使いたくなる
....
裂いた傷口から
発症してしまった
わたしの骨に
あなたが触れること
わたしの沈黙が
あなたにもたらす意図
響かないのは
窒息した空間のせい
わたしもあなたを
同じようにしたいの
伝 ....
わたしは眠る
何処に
毎夜訪れる生贄の儀式
わたしは焼かれて
再生させられているのかもしれない
夢を往復するために
いや
目覚めこそ幻覚
わたしは起きている感触 ....
虫取りの子たちが
アジサイの茂みに見え隠れする
夢の色を追いかけて
おおきくなってしまった
ぼくは
その動きをなぞることができない
思い出して叫んでみても
ブランコの揺れと ....
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