西側の二脚の椅子に
座っていた
子らは
ふくふくと育ち
ようようと三月へと出かけていった

つながったひとつのベンチに
結果 残されたようになった
夫婦は
横に座って
同じ景色を眺 ....
 瞳


二月の白い雨の中
何もかもが凍りついた冬日
畦の匂いさへ凍りついたまま
も吉は冷たい闇の中で
いつもの道を見失ってしまった
今日はどうしても
まっすぐ歩けない

も吉を ....
  かなしい歌をつれて、
  春風がきみの頬をさわるとき
  ひとびとのささやきは町を彩り
  光が、もの静かな雨のように靴に落ちる
  白い花の影がひとつ、心のなかに揺れている
  ....
正しいとか間違っているとか
分からなくって半信半疑の中で
動いてる

分岐点の上に立たされて
地図も無くって地平線の彼方は
動いてる

1つ欠けてるジグソーパズルは
スライド式って未 ....
出来るでしょうか
目に見えない心を磨くことなど
出来るでしょうか
形のないものを磨くことが

かつてある食品会社が
「水を磨く」と言いました
大河の水は汚れています
池の水も汚れて ....
月が昇らぬ夜もドカドカ歩く 沈黙の微粒子が
ソーダ水のようにはじける
僕の部屋の夕暮れ
音楽も聴かず
テレビも見ず
ソファに座っていた
LEDの電灯は
人の気配に感応して
点灯するのだが
やがて
ぼんやりと消 ....
ひとの心に降るという
ましろな雪に
触れたくて
ずっと
ひとの命に寄りそって
ひとの命を
慕ってきたけれど
それは
もしかしたら
ひとの命を奪うことに
なっていたのではあるまい ....
野辺に咲く花は彩りささやかな風に揺れていた
太陽の光を浴びたその場所は緑の芝生が敷かれ
青い空と白い雲が浮かび眩い光景に満ち溢れる

花園と小鳥と蝶と蜜蜂が飛びかい猫や犬と戯れ
時には小 ....
0が1を
たべつくして
朝になっても
明るくない

うすく凍りついた水たまりを割ると
世界の底で
あなたがスープみたいに眠っている
偽りに指差し また偽りで暈す
心は鳴く 笑顔でいた景色のまま
大事なものだから 亡くせずに
零れた 憂いの雲

真白になっていく 消えていく
触れていた熱 遮り 冷やす風
呟く ほんのひ ....
私の死を
誰かが殺してしまったので
私は生きることしかできない

私の生も
死と一緒に死んでしまったので
私は生きることもできない

返しておくれ
返しておくれ
私の大切な死を
 ....
都合の悪いことや
不快なことは
予め伏字にするという
配慮が
いつからかこの国では
行きとどいているので
よほど気をつけていなければ
事実は見えない
まして
事実を都合よく見誤ろうと ....
もしも
今朝飲んだのが
カフェオレじゃなくて
ミルクティーだったら
今 あたしはどうなってたかな

気が遠くなるほど
たくさんの分かれ道で
そのたびに立ち止まって
迷いながら選んでき ....
音のない窓辺で
ねこは多摩川の景色を見ている
遊びたいなと思って
幾人かの子供達を見ている

外に雪が降り積っても
ねこは多摩川の景色を見ている

外に出たいなと思って

同じ時刻 ....
いのちの素描 
躍動の結晶を背景に
白い天啓の不規則性
欺くように舞って

――つめたい耳たぶに腰をかける
   そとには沈黙が降り積み
   うちには言の葉降り積む

  
   ....
通ってたカフェのマスターが
産直の宅配してるって

輸入雑貨店のオーナーは
いま中古レコードのお店をやってる

わたしが詩を書いてることを
知ってるひとが少しいて

わたしのお父さん ....
ボールが転がる音がして
振り向いたら
それは冬が去っていく音なんでした

冬は寒いものを転がして
古くなったものを巻き取って
辺りをふかふかの風景にしていきます

それが春なんでした
 ....
乙姫をアンプにつなぎ流水爆音      寒かったから
     息を吐きかけ
     こすり合わせる
           
     店先のディスプレイは
     パステルカラーが
     華やかさを競って ....
人は殺しあった
動物も殺しあった

植物もまた
日向と日陰に生まれ
殺しあうつもりもなく

日陰の植物は死に
日向の植物は育った

人は人を殺すために
生まれてきたの ....
風の便りを聞いて私の心は再びこの村へ戻ってきた。
今日は良く風が見える。
微かな秋の名残は遥かに遠く、木々の下に集まった落葉の談話が心地良い。
こんなに風の見える日は、きっと私の村も雪化粧に ....
春がいる

駐車場の奥の
ハイブリッド車伝いに
ブロック塀の上に飛び乗った時
チイ子はそう思った

春がいる

朝の見回りで
ナワバリ荒らしのクロに
やられた三角耳がまだ痛む ....
毛穴から笑顔が染み出すように
庭にチューリップの芽が出ていた

間引いたらきっと良いチューリップ

だけど自然のあり方は
ギュウギュウと窮屈なのだから
そのままにしておくよ

群生す ....
太いマジックで小さい夢を書いた 走らなくとも 進まさせて頂きに目を瞳をやる 

戦ぐ四季の桃色と空色 それらの 彼 彼女らの感情はわからない

されど感じずにいられない 目に瞳に入れずには澄まされない

清さかな ひたす ....
ひび割れた指先から 
冬の滴がしたたり落ちて
大地に染みこんでいくとき
温い風に梢を揺すられ 
慌てたまんさくは
葉芽を出すことも忘れて
よじれた花を開いてしまった

北の風に身をよじ ....
影と影は
こんなにもたやすく
ひとつになれる

犬とわたし
樹とわたし
電信柱とわたし
あなたとわたし

昼に束ねられていた
よそよそしさは
夜がくれば
溶け
すべての影と影 ....
みてあのこまだ
舟なんかつくってる
とさされたゆびを
はじから折って編み込んでいく

わたしはかなしかった
夜でも朝でも
ま昼にはいっそおそろしかった
からだじゅうに溜まった水が
 ....
舟が
天の使いが
父を迎えに降りてくる

モニターの
緑の輝線
彼の何かを告げている

母と私は部屋を出て
お向かいの
やけににぎわう居酒屋で

白身魚の天ぷらと
焼き鳥とサ ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
二月は未来を調整します- そらの珊 ...自由詩17*14-2-27
北の亡者/Again_2014如月〜皐月- たま自由詩25*14-2-27
春の歌- 草野春心自由詩614-2-27
動く- ムウ自由詩114-2-26
磨く- イナエ自由詩22*14-2-26
月が昇らぬ夜もドカドカ歩く- 北大路京 ...自由詩614-2-26
僕の部屋の夕暮れ- 和田カマ ...自由詩5*14-2-26
暴風域- 千波 一 ...自由詩614-2-26
花園・・・- tamami自由詩1014-2-26
スープ- はるな自由詩1114-2-26
風花の散るを- 黒ヱ自由詩114-2-26
無題- 三上あず自由詩5*14-2-26
配慮- Lucy自由詩24+*14-2-25
Ifs- 藤原絵理 ...自由詩4*14-2-25
多摩川とねこと雪- 2012自由詩314-2-25
二月・北国では- ただのみ ...自由詩16*14-2-25
ニュースたち- もっぷ自由詩814-2-25
春待ち- 小原あき自由詩11*14-2-25
乙姫をアンプにつなぎ流水爆音- 北大路京 ...自由詩1114-2-25
隠したのは袖口でした- 石田とわ自由詩14*14-2-25
一瞬の、平和- 小川 葉自由詩614-2-24
故郷からの便り- ヒヤシン ...自由詩10*14-2-24
チイさい春- nonya自由詩21*14-2-24
群生- 和田カマ ...自由詩1*14-2-24
太いマジックで小さい夢を書いた- 北大路京 ...自由詩614-2-24
讃える春- 朝焼彩茜 ...自由詩10*14-2-24
早春素描- イナエ自由詩11*14-2-24
影と影- そらの珊 ...自由詩14*14-2-24
破裂- はるな自由詩414-2-24
舟の儀式- umineko自由詩21*14-2-24

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