すべてのおすすめ
しとしとまあまあ
ぱらぱらさあさあ
ざあざああらあら
朝から雨で皆傘で泳いでいる
おばさんひとり
両手でちょうど
すっぽりふわりポリ袋
風になびかせて被ってね
ひょいひらふかぶか
き ....
朝の通勤
自転車こいで
なだらかな道を走る
眠たいけれど
冷たい空気が鮮やかな気持ち

すいすい流れていくと
綺麗にしっぽをたてて
ゆうゆう猫が散歩
うしろから
お爺さんが紐でつな ....
東南アジアの親子連れ
女の子が大切そうに
紅葉を手のひらにティッシュ
そっとのせている
とても嬉しそうだ
持ち帰って宝箱にしまいそうな瞳
お母さんに手をひかれて
ひらひらと落ちた紅葉を
 ....
夕暮れがそっと肩に手をかけて
淡い影が滲んでいく
ちぎれた雲の影が
ひとつずつひとつずつ
心の影のもようだなと
こつこつと
ぽつぽつと
とつとつと呟きながら
うつむくとくるぶしまでがア ....
夜眠る
じっとして目を瞑る
夜はこれから
しんとする
自動車の音も消えていき
ゆっくりとなだらかな
長い坂を下っていくような
細長いストローで息を吹きかけて
手のひらがくすぐったいよう ....
暖かい光を浴びながら
お寺の境内たくさん
手作り市
挽きたて淹れたて
コロコロくすぐる
いい匂い
ぽたりぽたりと心のリズム
もうちょっともうちょっと
いろんなモノが待っている
ほらほ ....
それは普通の文庫本
短い外国の話しがたくさん綴られていて
あまりよくわからないのだけれど
親しげな笑み
お話しが終わる頃には眠たくて
眠たくてうっすらあける瞼
文庫本のページをめくるたびに ....
本当は白菜が食べたいだけ
白菜ペロペロ剥いて
ザクザク心地よい
鍋の中で揺れる匂いがふふっ
昆布が寝てる
水炊きポン酢
鶏肉豆腐糸蒟蒻
コトコト揺れる湯気が出る
私の中で揺れる匂いでふ ....
電柱スルスル登って翻る
夜の風は
ううんうんといい匂い
もう秋だね秋だよと
電線をスウイスウイ息を吹きかければ
粒々の秋が沸いてきて
ゆらゆらゆらぐ雲の上
大きな鉄塔にょきっと一番星が飾 ....
川沿いに腰を降ろしてひと心地
よく晴れて広い空に浮かぶ雲の
自由な大きさに目が眩む

私はこの空の下に生きている人を
ほとんど知らない
それなのに時々窮屈な気持ちだなと
思うのは何故だろ ....
パン屋の軒先に
フリーペーパーと一緒に
ご自由にお取り下さいと
置かれているパンの耳
ビニール袋にどっさりと
持ち上げ少し多いなと思いつつ
買った惣菜パンより重たいなと思いつつ

その ....
幼稚園の先生2人が
それぞれ割り箸の片方を持って
かかがみこんで
真面目にほじほじ
地面をほじくりかえしている
手慣れた手つきで
ほじほじと
これも仕事のうちと
ルーチンワークのごとく ....
うつ伏せになって
ゆるりと夜長
右足の先っちょで
左足のふくらはぎを撫でていると
私のしっぽはいつものように
健気に優しいのだなと
まどろみ身体をうんと伸ばし
今度は左足の先っちょで
 ....
じっとして
まっしろな大きな雲
空の下
流れる大きな影は生きている
山々は深く静まる
生き物たちは
じっとして
私の影は深く沈むように
そして
シャボンのような日々の私が
ふわふわ ....
ぽちゃりと音がした
呑気な頬杖をつきながら
夢を見る

楽しいこと嬉しいこと
誰かが喜び私も喜ぶ
私のとっておきの物語に
あなたが笑う
ころころ笑い
私も笑いころころ転げると

 ....
雨がぽつぽつ
アスファルトには
できたばかりの真っ白な線
跡がつくかな
けこけこ
けこけこ
私の足音
蛙の鳴き声みたいだ
楽しいな靴のうらっかわ
けこけこ
けこけこ
あじさいがし ....
森の道を歩いていると
くるくると
糸を垂らした葉っぱが
目の前で少し風に揺られて
くるくると
じっと見つめていると
おもてうら少し色が違うから
綺麗にはためく
ぱたぱたと
わたしもお ....
私は何か失敗したり
悩みごとがあると
気持ちをくにゅくにゅさせる
細く伸ばして弾ませて
くにゅくにゅさせれば
ちょっとだけ楽になる
問題は解決しないけれど
背筋を伸ばして
首をぐるぐる ....
川沿いに座る
気持ちの良い風
どこからか
遠くだろうか近くだろうか
電話のベルが鳴っている

ちりりりりん
ちりりりりんと
よく響く黒電話の音

ベルが止む
誰かの話し声
年老 ....
今日は一日山登り
家に帰り片づけて
お風呂に入り
布団に横になる

目を閉じるとたくさんの
光が溢れてくる
身体が温かい
こぽこぽと生まれてくる
弾けて飛んでいく

私は
風に ....
風が吹いて
森の産毛がわっさわさ
木々が揺れる
私の産毛もわっさわさ
森が色濃く息をする
膨らむ膨らむ
私の心も
一体となって
一部となって
広がる意識と感覚
目を開けると
生命 ....
春のゆたんぽ
ぽぽぽと踊る草の匂い
たんぽぽ色の光は
そっと鼻をなでる
なでなでゆたんぽ
ほころぶこころは暖まる
ゆっくりとほぐし
軽やかな跳躍
すういすいっと風は
私をどこか遠くへ ....
古本屋をぶらぶらしていると
キーホルダーのついた
鍵が落ちていたので
拾ってレジの人に渡した

お寺の受付に行くと
年季のはいった分厚い
お財布がおいてあったので
受付の人に渡した
 ....
山つつじの花が
ぷっくりぷっくり
つぼみをたくさん
春の風が嬉しくて
絵具で描いたみたい
彩る奏でる春の唄

私にもたくさんの
つぼみがあって
ゆらゆらと今か今かと
心が踊り華やぐ ....
車が少ない
道路は空っぽで静かだ
小さな音が聴こえる
風の音が鳥の声が
太陽の光が囁く声が
だけれど静かだ
しんとしている

信号は赤
ぴたりと止まると
野球のユニホームを着た
 ....
私は小学生高学年の頃
ものもらいを患った
瞼の下がぷっくらと腫れ膿んできたので
近くの総合病院に行くと
診察台に抑えつけられ
はんだごてのようなもので
じゅうと焼かれそうになったので
必 ....
つばきの花が
ぽとりぽとりと落ちている
鮮やかな色
まわりの空気がしんとしている
ひとつ大事に掌に乗せ
匂いを吸い込むと
ふと綺麗なうなじが
日傘をさして横切ったような
滲む掌から消え ....
私は十年ほど前に
リサイクルショップのビラ配りをしていた
すぐやめてしまったけれど
一軒のポストで
お爺さんに呼びとめられて
昔学生時代に何十万もしたというイタリア製の
壊れたアコーディオ ....
私を望遠鏡で覗きこむ
遠くから眺めるとよくわかる
良くないことを考えると顔に出るぞ
もう少し背筋を伸ばしたほうがいいな
人をあまりきょろきょろ
見ないほうがいいかな
口をあけたまま
ぽか ....
さいしょの一口
ほおばる咀嚼
甘くて美味しい
時間が迫る
さあ行かなくちゃと
さいごの一口残して鞄に入れる
時間が流れる
忘れる私の時間を取り戻し
ふうとため息
そういえばとぽろりと ....
殿上 童さんの灰泥軽茶さんおすすめリスト(278)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
傘とポリ袋- 灰泥軽茶自由詩216-2-29
猫の散歩- 灰泥軽茶自由詩416-2-11
手のひらと紅葉- 灰泥軽茶自由詩515-12-17
夕暮れもよう- 灰泥軽茶自由詩815-12-16
夜のはじまり- 灰泥軽茶自由詩515-11-25
珈琲一杯- 灰泥軽茶自由詩415-11-16
宵闇文庫- 灰泥軽茶自由詩815-11-10
お鍋の季節- 灰泥軽茶自由詩1015-11-8
粒々の秋- 灰泥軽茶自由詩315-9-4
ひと心地- 灰泥軽茶自由詩415-8-18
パンの耳- 灰泥軽茶自由詩215-8-16
これも仕事のうち- 灰泥軽茶自由詩415-8-15
私のしっぽ- 灰泥軽茶自由詩315-8-13
雲の影- 灰泥軽茶自由詩415-7-22
呑気な頬杖- 灰泥軽茶自由詩315-6-24
雨の影- 灰泥軽茶自由詩515-6-10
葉っぱが回る- 灰泥軽茶自由詩415-5-27
気持ちくにゅくにゅ- 灰泥軽茶自由詩515-5-21
風のいたずら- 灰泥軽茶自由詩415-5-17
山登り- 灰泥軽茶自由詩915-4-29
産毛- 灰泥軽茶自由詩715-4-19
ゆたんぽぽ- 灰泥軽茶自由詩815-4-15
こつんと- 灰泥軽茶自由詩715-4-11
山つつじ- 灰泥軽茶自由詩515-4-3
日曜日の朝- 灰泥軽茶自由詩315-3-29
ヤブ医者の根性焼き- 灰泥軽茶自由詩815-3-24
つばき- 灰泥軽茶自由詩615-3-22
アコーディオンの旅- 灰泥軽茶自由詩715-3-19
望遠鏡- 灰泥軽茶自由詩815-3-17
さいしょの一口- 灰泥軽茶自由詩415-3-13

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