卒論砕ける宇宙人来る よくばりになると
しあわせは逃げていく
くらべると
しあわせは逃げていく
おいかけると
しあわせは逃げていく

手の届かない
遠いところへ
逃げていってしまったと
思っていたら
 ....
  小学校は
  投票所になっていた
  冬のひととき
  ぶらさがるカーテンの波を
  光の風が揺らす教室



  長靴にしのびこんだ
  濡れ雪を気にしながら
  ま ....
床をみがいて
部屋じゅうに火をうめる

相変わらず窓べに立って
術なくそとを見つめる

知らないひとの背中が
つぎつぎと消えてゆき

今日も今日が終わるね、
と言うと
終わる ....
煩わしさは 私が呼んだ
せっかくの余裕をもてあそぶ愚かさが
煩わしさを 愛する風が連れて来た

私に敬意を払い 見返りも生まれることなく
愛する風が 連れて来た

煩わしさは 私が呼んだ ....
どうしても言い出せずに
降り積もってしまった言葉の灰を
掻き出す術もないまま
人気も疎らな遊歩道をそぞろ歩く

いつまでも辿り着けずに
色を失くした街を漂う吐息の白を
飲み込む術もな ....
  破壊と創造

 あいうえお
 かきくけこ
 さしすせそ
たちつてと
 なに・・・

  切り取られた空白





  綺麗ごとのように桜が咲いた日

・・・て ....
浜の足跡
とうに消え
浜のお城も
とうに無い

あの子も
あの子も
帰っていった
帰るべき胸へ帰っていった

母さんのシチューが
湯気立てる
初冬の台所

覗き込む
その ....
夏の陽にやけた
見まがう
まっかな顔の 猿でした

林檎をさしだしたのは、 山女の手
それとも
猿のほうでしたか

やってきた
凍てつく冬の むごたらしさを
誰かに
ののしりたく ....
  毎日どこかが痛い 横になって感じるナンバーは ライオン
野生の猫の たてがみの美しさは 17

おきあがれない日
かなしい日
戦っていない日 
子猫のように爪をといでいる子が大勢いて強さを誇っていても
気 ....
わたしは昔話を聞くように
湖のあなたの前にいざなわれた

しかしもう――
わたしもあなたもすっかり疲れきっていて
遠く近く反響しつづける音を
完璧に研がれた鎮魂歌を
たんなる耳鳴りとして ....
病気を拾ったわたくしは社会に適応するために
必死で明るい人間になろうとした

でも限界がきたから
少し降りて
作業所に通い出した

それからだろうか

「はたらけはたらけ ....
枝毛さがしは
手軽な気分転換だった

枝毛をみつけては
はさみで英語のプリントに
切り落とす

一本の毛が
まるで
仲違いでもするように
なぜ別々の道をいくのか
理由なんて知らな ....
本当のことがなくなって
何の味も感じない

これからどこへ行こうかな
そんなことを考えていた

いつでも空っぽな自分は
だからこそ必死にもがいて
何とかこの場を離れたくなくて
すべて ....
じゅういち時 しめきったへや しめったかみ しんしんと陽ざし

つめたいはずの風 さびしげにまどをたたく
あるくひとはこごえて かれはがころがるほどう
空にてんてん くもはこまかい

ガラ ....
あー あー きこえますかー

こちら、地球です

地球です


けっきょく滅亡はしませんでした

とくにおっきな変化もありません

いつもの日常でしたー


 ....
メロディーは まばたきに似て

吐く息は 山をさまよう霧に変わり

心のきらめきは 星よりも激しく燃える

遠く町の灯火が やさしい

やがて静かな会話がはじまり

凍りつく 寒気 ....
はじめまして、と言って、町に住み始めたね。
日々、白い顔をした町を刻んでいくと、
黄やピンクや赤が顔を出してきて、
それとなく、そのまま、口にして、飲み込んで、喜んでいたね。
この町にどんな食 ....
気がつくと
このところずっと
背中を
壁につけていた気がする

壁は
崖なのかな
盾を
背負っているのかな
前への注意はしているけど
なんて考えていたら

壁からの
 ....
自分を慰める歌も
持ち合わせていないので

枕の上に
生贄のように
投げ出した腕

手のひらに
種が芽吹いて
止める間もなく
こぼれる
花 


紫苑

私は後悔して ....
きみがねむるまで
うたをうたおう
このよのふあんは
すべてわたしがたべよう
やすらなここちのべっどで
きみはすくすくそだつだろう
それをみて
わたしもすくすくそだつだろう
ははとして
 ....
何かあるはずだ
死角だけが欲しい 学習したものはいらないから

驚かせろ 貴殿の役目だろう
何かあるはずだ

首を傾げる阿呆な振る舞い 呼んでない

もの足りなさの 本当は満足 月に似 ....
マヤによる境目 鏡合わせの日づけ
西暦の桁は押し出される様に増えてゆく

区切りが好きなようで渇を刻む 小波ほど さらさらな渇

対話の鏡合わせ 小波ほどのブレを埋めてゆく
西暦の桁を分野 ....
誰かが
だましているんだなと思う
ぽかぽかとして
冬なのにこんなにあたたかい日は

だから
あたしは
まーだだよと言う
あわてて
かえるが起きてこないように

誰かに
だまされ ....
良い人は扱いやすさで軽んじられる
良い人は時に利用されて捨てられる
良い人はもてない分だけ深みが増す

男女交際において
良い人という呼称は決定的なダメージの象徴だが
良い人が好きだ

 ....
あしたも朝から会社だった

こころやからだを使う仕事だった

思考や感受性をフル回転させながら

自問自答や己の正当化をくりかえしながら

反省や確信を行ったり来たりしながら

お ....
エーゲ海の猫になりたい 君に飼われたい 夫婦喧嘩しながら
酒を飲む

楽しい酒ではないけれど
つまみのイクラを
一粒一粒舌で潰しながら
時が過ぎていく

その一瞬にも
互いの言い分が述べられて
これは生きてい ....
悲しみって燃える塵なんだろうか
悲しみって燃えない塵なんだろうか

その分別さえできないほど
ぼくはきみのさようならに
打ち拉がれてしまっている
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
卒論砕ける宇宙人来る- 北大路京 ...自由詩612-12-23
しあわせ- そらの珊 ...自由詩2612-12-23
投票所- 草野春心自由詩612-12-23
- はるな自由詩612-12-23
リセットまでの風- 朝焼彩茜 ...自由詩912-12-22
雪になればいいのに- nonya自由詩28*12-12-22
メモ- 空丸ゆら ...自由詩912-12-22
初冬の台所- もっぷ自由詩712-12-22
橋のうえ- 月乃助自由詩7*12-12-22
毎日どこかが痛い- 北大路京 ...自由詩1012-12-22
LION- るるりら自由詩17*12-12-22
湖のあなた- 綾野蒼希自由詩3*12-12-22
はたらけ- 田園自由詩4*12-12-22
十三歳のコラージュ- そらの珊 ...自由詩1112-12-22
混ざり合い- 加藤自由詩4*12-12-22
やさしいうた- 木屋 亞 ...自由詩3*12-12-22
世界の終わり- 川上凌自由詩11*12-12-21
クリスマスツリー- ぎへいじ自由詩14*12-12-21
1年- うんち自由詩5*12-12-21
おかえり- 鵜飼千代 ...自由詩14*12-12-21
シオン- かや自由詩712-12-21
やさしいうた- 小原あき自由詩8*12-12-21
冬至- 朝焼彩茜 ...自由詩712-12-21
マヤによる境目に- 朝焼彩茜 ...自由詩312-12-21
かくれんぼ- そらの珊 ...自由詩19*12-12-21
良い人- 梅昆布茶自由詩19*12-12-21
いつか分かる日が- 吉岡ペペ ...自由詩612-12-21
エーゲ海の猫になりたい_君に飼われたい- 北大路京 ...自由詩11*12-12-21
夫婦喧嘩- 小川 葉自由詩1212-12-20
分別- HAL自由詩4*12-12-20

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