雨が降っているのかしら、と
君がつぶやく

君のつぶやきは
答えを求めている時と
そうでない時があるので
それを聞き分けるのが
とても微妙であるけれど
肝心なのは
語尾のニュアンスで ....
降り続く白い冬
いまはただ
うつむいた雪が
降り積もってゆく

脊髄が 錆びついてくるのを感じる
骨が膠着し 何も言わなくなると
ますます冬は
冷たくよそよそしくなる
寒さが喉で固ま ....
オーディオが好きな人はわかるだろうけれど、
まったく同じシステム、
つまり、
同じアンプ、
同じプレーヤー、
同じケーブル、
同じスピーカーを、
Aさんと、Bさんが、同時に買ったとし ....
不思議
深く眠りながら
果てしなく醒めている心地
見えない舟が 横たわる僕を乗せて
透きとおる彼方へと 漂ってゆくよ

夜は青く
あえかな香りが僕を包む
この流れのほとりには 何処まで ....
澱粉質は
白くて柔らかい
子持ちのセラミック。

あぁ、割れた卵の保管場所。
ざわめき始めるビニール袋。

カリの偽装が眠りにつく頃
新たな擬装の目覚めを見る。

未完成を刻む台所 ....
ひとりで生きられる
生きられない

それとも、ひとりで生きざるを得ない

わたしってどれなんだろうね




無責任ってわけじゃないけど
ちょうど
満員電車のなかで誰かに寄り ....
君の素肌に触れた日は
忘れもしない 夕暮れの
 君が十九の秋でした。

僕の心は君だけを
思ひ焦がれて
千々(ちぢ)となり
集めて鈍く燃えたのです。

誰にも言はず
誰にも知れず
 ....
私は
カラダの中に
海の記憶をとどめておくの
何度
再生しようとも
薄れはしない
漣の音

いつか
愛しいあの人が
私のことを手にとって
そっと耳にあてたなら
懐かしい愛の歌が ....
過ぎ去ろうとしている
冬のしっぽが
白く きらめきながら
川面を流れていく午後
でも
私は
それをつかまえられない

パレットに出された錆びた金色を
時間の筆が
グラデーションを付 ....
バックスペースで
だいじな文字から
消していく

逢いたいな
逢いたい
逢いた
逢い





跡形もなく
この世を去った

文字や
私のため息が

抜け殻の ....
やがて再び北風の中
道端のネコヤナギの蕾のように
やさしい春の指先が頬を撫でようと
いつか一つの曲がり角の先
私を包み、光へ導くような
誰もが期待する運命が待っていようと
もうこれ以上一つ ....
君がリリアン編んで
見上げた空は花と同じ色で
ぜんぶ、ぜんぶ春だった

ゆびさきで、光源をたどる
なくしたもののかたちは
思い出せないけれど
なくしたものから芽ぶいたのは
街でいちばん ....
真白にとかれた耳飾り……
それは冬の名残です
寒い日にはてんてんとあとをつけていくもの
温かくなり、晴れた日には水上から流れくだってくるもの
かつてそうした世界の眼差しを愛していました
愛と ....
演奏の休憩のあいだ

テラスに出て風に当たった

永遠をものまねして

ぼくらには余念がなかった

それならそれでいいじゃないか

諦めがこだました

それならそれでいいじゃないか

意思が鳴っていた ....
わけてあげると
たわけたことを
のんきにみせてる
づきづき わらう

かなしばられないかおで
そようのないがしろな 
ほのぼのやわに

ちゅあちゅあ こぜり
みくだし みくるい
 ....
あたたかな 陽射しの中 眠たげな君の瞳 愛しく映る
そんな何に気ない時間 終わってほしくないと願った

出口のない深い森の中
迷う日々だけが続いてく
歩き疲れ 立ち止まったとき
差し伸ばさ ....
青い風の中 僕らは目的もないまま 歩いている
これが自由だと言い聞かせ
手に掴むものは 昨日の後悔

きらめくStarになりたい なんて 
夜空に向かって呟く センチメンタル

弱虫な涙 ....
小学生の頃のいきつけの内科医院は いつも
消毒薬と漢方薬の匂いがしていた
医者の奥さんが受付の奥で薬を調合していて そこでもらう薬はとても粉っぽくて
飲むと必ずむせた

待合室から小さな裏庭 ....
裏庭に佇む気持ち
(あまり陽のささない北向きの場所)
裏窓から外を眺める気持ち
(特に心浮き立つ景色ではなく)

何かに
裏をつけてみると
どこか秘密めいた香りが漂い
私は
つい覗い ....
それじゃあ始めます という声がして無意味がはじまる。それは声を骨組みにしてだんだんと形作られていく部屋で、うす桃色の人々が肉をつけていく。私は、あ、だめだ、ストッキングが伝線しているから生活に帰り .... 冬の日射しが 淡く部屋に溶け 影との対比に 霞む金魚鉢



寒い部屋 季節外れの 金魚鉢 私と同じ 空っぽのまま



雪うさぎ そっと沈めて 輝いて 溶けないでと 守る金魚鉢

 ....
昨夜の口喧嘩の
後始末もそこそこに
降り止まない雨の中へ
ぼんやり歩き出す

昨日より重い靴底
視界に覆い被さる雨傘
押し黙ったまま濡れる自転車
舗道にすがりつく安売りのチラシ
 ....
  ベッドに
  開かれたままで
  一冊の絵本が載っている
  水と絵の具で描かれた
  くすんだ楡の木の下
  涙を拭っている女の子の頁
  その上に犬が寝そべっていて
   ....
ナナという名前だった
もとは捨て猫だったらしいが
いつのまにか 
隣の家に居着いてしまったらしい
すごく立派な面構えで
どこかで外国猫の血が入ったのか
ブルーの眼と
むくむくの銀毛を持つ ....
湿り気のある冷たさ

青灰いろが白んでいる

桜の木々のつらなりが

濡れた茶色で春を待っている


朝にひかりが影のよう

冷感症のおんなの背中には

絶頂のあとの汗が垂れ ....
本当は分かってるんです。

わたし達には何もないって。

共有できる感情もなければ

共有できる夢もない。



あなたはあなたの道を

振り返りもせずゆくのです。


 ....
                拳のなかで
                石は砕けて粉と散る
                返す言葉はどこにもなくて
           ....
▼▼ ルール: ナウい単語で ゆるく ▼▼


次々と君がつぶやく名言を胸にしまって ふぁぼRT(リツイート)

披露宴Ustream中継し見せつけてやる歴代彼氏

3Dヘッドマウントデ ....
かあさん
お空が ないてるよ
だれかが 
なぐさめてあげたらいいのに

かなしくなくても 
なみだはでるよ
なみだで
せかいを 
あらいながしたあとは
とつぜん 
正気にもどって ....
ぼくの人生はだれが采配してるのかな

彼女に言われたの

あたしは結婚も恋愛もあきらめていたからいいのってね

時々恋をしながらでも恋に遅れていたのだね


ぼくの中には数億から数兆 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
弔い雨- そらの珊 ...自由詩9*12-2-28
あしあと- 山人自由詩21*12-2-28
スピーカーズ・コーナー- はだいろ自由詩312-2-27
見えない舟- 塔野夏子自由詩7*12-2-27
同定の眼褪め- yuugao自由詩312-2-27
顔なしのひと- 恋月 ぴ ...自由詩3012-2-27
柔肌_1・5- ……とあ ...自由詩6*12-2-27
貝の夢- そらの珊 ...自由詩1212-2-27
午後の川辺で- そらの珊 ...自由詩10*12-2-27
バックスペース- umineko自由詩6*12-2-27
無理なお願い- salco自由詩14*12-2-26
春の記憶- 橘あまね自由詩2612-2-26
耳飾り- 理来自由詩6*12-2-26
意思が鳴っていた- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...112-2-26
のぞ_そひ- 砂木自由詩13*12-2-26
ふたりだけのヒカリは_永遠に……- 洞野いち ...自由詩312-2-26
弱虫なStar- 洞野いち ...自由詩312-2-26
小さな秘密- そらの珊 ...自由詩16+*12-2-26
裏庭/裏窓- そらの珊 ...自由詩8*12-2-26
靴下- はるな自由詩2+*12-2-26
金魚鉢- ミツバチ短歌412-2-25
表面張力- nonya自由詩28+*12-2-25
ハーモニカ- 草野春心自由詩5*12-2-25
Days_of_cat- そらの珊 ...自由詩10+*12-2-25
春を待つ- 吉岡ペペ ...自由詩512-2-25
音もなくそれは。- 永乃ゆち自由詩3*12-2-25
言葉と祈りと拳のなかで- 石田とわ自由詩12*12-2-25
now75_2012- 北大路京 ...短歌11*12-2-24
お空の_なみだ- そらの珊 ...自由詩912-2-24
待ってる娘- 梅昆布茶自由詩1212-2-24

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