きみの
  美しく長い舌の上
  一面に広がるれんげ畑



  雪どけの淡い水が
  陽を吸ってさざめいている



  僕は、そこで
  幾つかのたいせつな思い ....
「ぼくがろくがつをよんであげるよ」 さわられると
そこからかたちになってゆくような心持ちがしました
口をつけられると
そこから血がめぐるような

はげしさは
はるか向こうでゆれる波でした
ことばは
ばらばらに砕ける音 ....
はねが抜けたので
もうとべない

おもったけど
とんだことはなく
おちたこともない

なんとなく
みみずを
愛しいとおもって
飼いはじめた
協議離婚し幼い娘を引き取った母は
幸福追求やまない女であって或る日
男と出会い同居を始める

こうして連れ子という不利は
夜な夜なまぐわう男女の力関係で決まる
小突き回され足蹴にされ
飯 ....
仕事が終わり

家に帰り

靴下を脱いで

床にほっぽらかし

気持ちよい素足でスタスタ歩いていくと

うしろで靴下タチむくっと起きあがり

ひょいひょいついてきて

プロ ....
時をなくした
厚化粧の白い駅舎から
チョコレート色の客車にのって
町にいく
森の切り通しの影たちを往き過ぎれば
たいらな田園の景色が心の扉をたたく
町の商店街には、小さな旧びた映画 ....
泣けない
女もそこそこいくと
かわいくないのもの
ずしずしっとくるのよ
責任みたいなもんが。


思い出した
仕事失敗して上司にものすごくおこられた
年くってからの言葉が
ささる ....
ご機嫌麗しく帰ってください
おちがついてもおちつかないんです
こいにおちたほうがいいなんて
つきがささって心痛
自芯がなく
グレてダレて
おわらないんです
ことのはまっしぐら し
のなか ....
白菊の歌声が
偲ぶあなたの
墓標前にて
一人雨に
濡れながら
西脇の詩集を
繰ってみる

詩のまことが
こぼれますように


紅の傘は
忘れられて
かなしく倒れて
朽ち ....
そして幕が閉じる


舞台化粧を落とすと誰が誰だか分からない

勇敢な騎士は土曜の朝に生ごみを出す係りらしい

美しいお姫様の鼻はとんがっていつも人を見下している


けれど一番分 ....
みどりのあじさい

なにしてる

なんの準備をしているの

ぶあついざわざわ葉っぱっぱ

花が咲いたらだあれも見ない

みどりのあじさい

なにしてる

なんの準備をしているの


数千本のマイクをむ ....


頭の数ほど胴はなし
どうどう巡りの頭達
どれもこれもが何かが足りぬ
たりぬ住居をきめねばならぬ
文明の震えを支える地の震え

働き蟻が扇子と携帯、クールビズを
並べて夜店で営業
いつまで開業する

父の暗い眸 母の暗雲
幼児はティンカーベルの羽をして
透明と超越
作り笑いのどこ ....
希望も野望も鈴鳴らし 音を選ばせ囲み込み
 
込み入る感覚 反射から還り 選音された洗脳

溶け入る感情 時計回りの秒針のみに 瞬き疲労

HEY アルファベットのマットレスで鈴鳴らし 吸 ....
太陽に透かしてみている罪と罰 重たいほうをぼくがもらうよ

海べには 夜の残骸、猫の死体、重なって沈む時間たち

きみのふちをなぞって辿りつく先が知らない男の肩甲骨だ

かわり目のいき ....
新宿でギターをひいている人の声が聞こえたらそれは生きていたくないっていう歌だったから早くそうすればいいと思う。雑踏がごくごく喉ならしながら意思を飲み込んでいくので喧噪が終わらないんだよ。データを集 .... そっと風が吹けば

散り散りにこころは飛翔し

うらおもて

うらおもて

ひるがえり

夕暮れ空の向こうで

群れをつくり

大きなさかなが一匹

空をゆっくり泳いで ....
あたらしいものにはまだ名前がない
形もあまり決まっていないしそれはたぶん

人類が歴史のなかへ隠しておいたものを
あきらかにするようなようなかたちではみえててこないのだろう

冷蔵庫のドア ....
閉鎖傾向の鞘の中。
無数の土産屋の陳列列島(劣等)。

身なりの時計は
知らず知らずのうちに
どこかと
だれかと
みんなと
かたこと
たわごと
ままごと
「と」ととっとと同期しや ....
することもなく暮れてゆく初夏の夕べに
僕は鼻歌を口ずさむ
ナーナナナナナーナ♪
まるで悲しみの上に覆いかぶさる布団のような歌
二人の間ですることは何?
何をすればいいのでしょうか
死に向か ....
日常が
あまりに慌ただしいと
しずかにしている
しは書かない


こころに
隙間ができると
ことばで埋めようとする
そういうしは
少し語彙がかなしい

こころに
刺激があると ....
曲がりくねった道同士の交差点
それぞれの道の先を眺める

一本は崖から崖へ通じて
一本は丘から丘へ通じて

その先には
不釣り合いな青空が広がる
ここは底
谷間の底の交差点

騙 ....
トレンドに流されない確かな価値。
究極のエコマインドという誇りをあなたも。

最新竪穴住居(ロフト付)!残り5棟。



隊員募集中。健康で演技力のある方。
経費削減のため武器の使用を ....
{画像=120530012115.jpg}



この世の中には
幕間に控えて居る役者は
いっぱいいて
人が羨む役を貰えるかは
まことに運次第なのだと思う


人は与えられた役の ....
短針はいけない物でしょう? 
あの人に消失の堆積を告げ口するのだもの
毟り取りました
長針だけがぐるぐる回る愛らしさ
それは日を終わらす害意がない、
健気な女の恋ごころ
窓も扉も塞ぎました ....
しろ

はやく

しろ

ぬって

しろ

はいって

甘いシロップはいかが、わしく
ってよ
大通りで
ひかりがひかっている
右往左往して

ひかりがひかっている
ひかりがひかっている
ひかりがひかっている
右往左往して
少女が蒼白になって
走って行った
なぜだろう
と振り返ってみると

山が橙と無残に燃えていた
そこに山はなかったはずの
ここは東京の下町のその
はずれ

で、
ふとわれに返ると
 ....
{画像=120529154724.jpg}
気温が一度上がっただけで
庭は目覚め
今夜は舞踏会だと
シロテンハナムグリが伝言する

白薔薇が
今まさにデビュタントに
踊り出そうという心 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15653)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
れんげ畑- 草野春心自由詩10+12-6-2
カエルエール- 阿ト理恵携帯写真+ ...3*12-6-2
ひたすらに- はるな自由詩512-6-2
はね- はるな自由詩4+12-6-1
お猿の森で- salco自由詩5*12-6-1
靴下タチ- 灰泥軽茶自由詩9*12-6-1
Margaret- 月乃助自由詩5*12-6-1
赤い目と思い出したくない思い出とだんごむし- じじ自由詩18*12-6-1
さよならしましょう- 阿ト理恵携帯写真+ ...4*12-6-1
偲ばれる墓標- もっぷ自由詩812-6-1
舞台- 永乃ゆち自由詩5*12-6-1
みどりのあじさい- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-5-31
- 田園自由詩312-5-31
文明の震えを- 木原東子自由詩10*12-5-31
走らせる- 朝焼彩茜 ...自由詩4*12-5-31
重ねる- はるな短歌312-5-31
AM1:16- はるな自由詩312-5-31
うろこころ- 灰泥軽茶自由詩13*12-5-30
あたらしいものたち- 梅昆布茶自由詩1112-5-30
ゼロから一、一から?(ハテナ)へ- yuugao自由詩212-5-30
我はヒーロー- 杉原詠二 ...自由詩1*12-5-30
しー- かんな自由詩10*12-5-30
正義の交差点ークロスロード3- ……とあ ...自由詩712-5-30
アドバルーン- 梅昆布茶自由詩712-5-30
地に沁みる影が光を含むまで- beebee自由詩31+12-5-30
マルガレーテ_ニヒトステュレン(Nichtstür ...- salco自由詩11*12-5-29
どうする!?- 阿ト理恵携帯写真+ ...6*12-5-29
ぜつぼう- はるな自由詩212-5-29
理由「優しい風」- もっぷ自由詩412-5-29
ワルツ- そらの珊 ...自由詩15+*12-5-29

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