どれどれ
み
はいって
(2010・11・16mixi)
風邪と初冬の寒さは
欝をつれてきた
朝 起きるのはやっと
かろうじて
娘のお弁当を作る
冷食でチン
もう 1週間
こもっている
貴方の匂いのする
枕を抱きしめて
夕 ....
みち たりない
せっせっせの
よいよいよいひくいまくら
まっくらすいみんへ
にっきかいてから
いとでんわしてから
ひやしてひやかし
さかりばあ
足辛ず
かみのけ
とかして
すいて
ゆびゆくピンク
きゅ ....
のぞいた
このくらい
なかよくなかよわくプチさんか
敷地のすぐ南側に土蔵がある
今や歴史はすっかり耄碌し
殆ど零れ落ちた漆喰のそこを
しかし私は依然として
こよなく愛でる
穏やかに晴れた日は
土壁の体温が心地いい
昼下 ....
アナタは
愛なんかない
愛なんか
信じない
と云った
さびしかった
かなしかった
あたしは
愛を信じていたから
ココに
胸の中にあるのに
そのときは
ど ....
うすべにいろの水を湛えた浴槽に浮かぶ君の肌から
剥がれ落ちていくはなびらを拾い集めるうろこのない蛇は
白く汚れた脈打つ肌を隠すように染めた恥じらいの色を
閉じた瞼から滲んだ泡のまるいかたちを覚え ....
(檸檬)
哀しみを知りすぎた瞳の奥には波のない水平線がひろがるばかりで
宛てもなく旅をさすらう絵葉書のように
文字は薄れ消え失せてゆきました
わたしはレモンをひとつ皿にのせ
....
ぬいぐるみとさよならができないので
ぼろぼろで汚れた身体を
アクロンで洗って
柔軟剤に浸して
天日で干して乾かして
猫に喰いちぎられた足や頭からビーズが
ポロポロ落ちるのを拾って中に押し込 ....
背のちっちゃな女の子
男好きのする笑顔が印象的で
逢う度に違う男の子と一緒だった
背のちっちゃな女の子
いつも彼氏の背中に隠れてた
風が吹けば彼氏の体を風避けに
雨が降れば彼氏の差した ....
ひとりでふたりぼっちになるよりも
ふたりでふたりぼっちでいるほうが
あったかくてやさしくてなつかしい
今という時間に
ふたりでいれば
集中できたんだ
ひとり ....
所沢航空公園で昼寝していた犬と目が合ったからにゃんと挨拶してミドリの窓口から森へムンクの森へ備えないから憂いもある改造屋からにげます
逃げるげるげるげるげる荷げるげるげるげるげる逃げるげるげるげるげ ....
おとな(し)つややかはだかい
(小舟)
季節の風がわたしを追い越してゆく
夏のてまえで緩んだロープを解いてしまいました
桟橋に浮かぶ小舟はぷかり〜ぷかりとながされ
もう後戻りはできません
あなたから両 ....
・
朝
凍ったような青空の中を一艘の船が
西から東へ進んでゆくのを見た
おそらく西に沈んだ月を
東の定位置へ戻す船なのだろう
さざなみが白く航跡を描いて
航跡はそのまま雲になり
ま ....
弾けもしないキーボードに指を添え
弾けもしないはずなのにコードを押さえ
弾きもしないはずなのにコードを鳴らす
知りもしない唄を思い浮かべ
知りもしないはずなのに唄を口ずさみ
知りも ....
涙がにじむ
指がふるえる
ココロが痛い
まるで
あたしの一部が
切り取られた
みたいだ
もう
あたしは
部外者かもしれない
だけど
いちどは
関わった
そ ....
ヘイタンマ
軽やかに告げ右見舞う
足を払って
顔面ボレー
ビニール傘がぶら下がっていた。
レンガ模様の歩道は車道より一段高くなっていて、
車道に面した側に、等間隔に木が植えられている。
そしてその木々を支えるように柵が各々に作られており、
そのう ....
こんど病院にいったとき
ぼくは余命をつげられるだろう
下腹部にこんだけ違和感があれば
死んだことなんてなくてもわかる
現実としてそれを聞いてしまったら
ぼくはいったい
なにをやめなにをつ ....
怜さんは
スキだらけ
そう 君は言った
だってさぁ
今さら 生き方変えられないもん
じゃ
僕が まもってあげるよ
?!!
青天の霹靂! ....
むかしのじかんから
かけあがってくるものがある
まちへでかけても
ひとのなかにかくれても
ぴたりとはりついてふりはらえない
あそびは
わるいものとはかんがえない
みじめでしょ ....
いろぬきあわせひだまりゆき
何かちょっと足りないときは甘いものが欲しくなるから
スゥィーツをください
口のなかでとろけあいながらさまざまな後味を消し去ってくれるババロア
曇り空が晴れてきて
悪戯な人生はオマケの ....
早朝の河原で
かすかに首を動かし
じっと横たえる獣がおりました
わたしはそっと抱き上げ
セーターにくるみましたが
手袋を噛んで
小さく鳴きました
カラスにやられたのか
鼻先に赤いも ....
うらめしやすいとこやないにゃあ
クマったふた(り)にゅうよぉくコラコーラより
爆睡アトひらおよげピンクさん
都会のマンションで
生まれ育った猫は
その3LDKが全てだった
たまあに
ベランダで日向ぼっこをする
エアコンの室外機に
ぴょんと飛び乗り
滑りやすい
手すりの上に登ると
....
赤く染まる
芥子の花が咲き
乱れる
どこまでも続く
白い墓標の列
海鳴りの
やむことを知らぬ町
忘れようとしても
消え去らぬ {ルビ戦跡=きずあと}
{ルビ頭 ....
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