何処にでも
在る
言葉の塵
散らかしては
掃除する
片隅に追いやっては
在った事さえ
忘れてしまっている
でも
ひとつ
忘れられない
捨てられない
指輪に嵌めて
ひとつだけ
あなたからの ....
海の味を覚えている
アサリよ アサリよ
お前が居た海の味をこの舌は知っている
私は明日 おまえを食べるだろう
そのために舌で味を見ながら
砂を吐かせるための塩水を作る
おまえはそん ....
*
誰しもが寝静まる夜中にひとり風呂に浸かるわたし
それは
ぼんやりと黄色い灯りにきらきら輝く夢の粒をみるわたし
薄汚れた鏡に張りついた滴のわたしが不幸に見えるのは、もう一人の ....
まちつづけちまった
への口
みどりの窓口へ
(2010・12・15mixi)
サインはV!
(2010・12・12写真)
レース飾りの白いおんなの子が散って
発生成育は繰り広ぐ
くちびるを誰で染め上げた
誰がこの子を赤く汚した
(見初めたのが間違いでした)
....
京阪の
始発に乗って
冬の朝
オープン日の出
吐く息は白、、、、
....
朝を聞いては実もない
流れるボルガの河を見つめて
「やまかわくさき」なんて言わなくてよかったわ 。
無知教養をひけらかそうとして
匿せば座禅に奴は笑うから
虚仮は自然に淘汰さ ....
かはかし
かばはばかし
ししはししし
ねこはこねし
いぬはぬいし
うまはまうし
くまはまくし
りすはすりし
かめはメカし
やぎはギアし
わしはしわし
くまはまくし
わにはにわし
たかはかたし
うはう ....
みどりの心臓へ
かんねんしろが
にじみいる
(2010・12・13mixi)
1階のショウ・ルームには巨大なマシーンが
腹這う竜さながら何台も展示されている
合衆国とドイツの工場から空輸された
これら封入封緘機は全国津々浦々に納品され
封入された郵便物が各世帯に届く仕組 ....
ごかいはどこかしらん
(2010・12・12mixi)
わたしたちは生きのびて
また
残された年の
とびらが閉まっていく
精霊たちもねむる
誰もが永遠をくちにする夜
そとは降りはじめた
雪
落ちるほどに白さをます街は
いつ ....
東の空はまだ蒼く
冷たい鼻先に白い息がかかる
ゆっくりと明けながら
低気圧は姿をかえ
霞む、冬の朝は、ふたりの渇いた喉をきらしてゆく
/傷んだ髪の刺を擦るように / ....
そのペンを持つ手
電話をにぎる手
無意識に髪にふれる手
ギターのFコードを押さえる手
ピアノを弾く手
絵を描く手
手話を正確に表現する手
文庫本をめくる手
そして細 ....
デスピサロ
ゾーマ
セフィロス
仮面の男(クラウス)
俺がそれだよ
君ここで死ね
....
おや(すみ)させてモモ
だきます
(2010・12・11mixi)
ラーメン屋さんで
たたんだじめん
たんたんめんの見間違い
ぱっとひろげて春の花
ぱっと広げて雪景色
夏草野原や
紅葉の道や
地面が少なくなりました
街にほとんどなくなりまし ....
ひとみを閉じていればいい
こころを閉じていればいい
電車が通過する前の
空気と地面の振動が ....
ばかはいいぞ ばかはいいぞ ばかは花見でいいぞ ばかは海水浴でいいぞ ばかは紅葉でいいぞ ばかは雪見でいいぞ ばかは吉祥寺でいいぞ ばかは池袋でいいぞ ばかは西所沢でいいぞ ばかは石神井公園でいいぞ ....
はしりつづけるおもしろきみちとの遭遇
(2010・12・10mixi)
暗闇に
往く道示せ
ゴムゴムの
....
連れて行ってもらえなくても走っていける
クークー、君がそうしたように
歌ってよシンガー今日の合言葉 午前零時の愚者の黄金
クリスマス風のうなりに血が叫ぶライダーベルト三位一体
....
風に煽られたコートの襟をたて
儚廊と千鳥足歩いてゆく/宵の街
〃霙まじり〃湿る路面を、乾いた音が鳴り響き
反射する/銀色に欠けたハイヒール
家路を急ぐ肩、肩が触れ
「酔ったみたい…」
....
壁をずっと見つめていた/
今年はたくさんの人が消えて
思い出のなかに部屋までが暗くなってしまったから
あのときリャドの大きなシルクスクリーンを売り払って
僕はいま後悔している
....
はずれるかい
かんの虫
くすりは西から
うたがいたい喉
ころがして
(2010・12・09mixi)
帰ったら初雪で
ウチは ....
最初の一歩は
小学校の
とっても古い校門へ
向かう小さな坂道に
桜の花びらが一片(ひとひら)
二片ひらひらと
ピンクの風が吹く中を
母親の片手を握り締め
木造校舎の仮講堂
校長先 ....
君と会うため
黒服を着た 男たちをさけて
繁華街をライブバーへ向かう
半年ぶりに会う君は
また ひと回り細くなっていた
バーへ入り君を目にして
ハグし合う
いつもと同じ
申 ....
…この夜の静けさは
かぜがつめたいんじゃない
ぼくのゆびさきのそのさきに伝わる赤い血がつめたいんだ …
北へ向きを変える_________ 季節はなにもうちあけてはく ....
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