私には二人のにーちゃんがいる
ただならぬただのみきやにーちゃん

双子で5つも年上のお花にーちゃん
がいる

憧憬のキアラキアラした念が 翼を広げて飛んでいる
頼もしい にーちゃんたち ....
写真立て四角く咲いている 記憶の扉の鍵は締めないほうがいい。
綴られた思い出に机上のペンは饒舌で、
蘇る風景は良質な硬石のようだ。
不変の美が穏やかに語りかけることもあるだろう。

共に生きた証は残したほうがいい ....
今日は横浜詩人会賞の授賞式。  

司会を務めるわたくしは  
天の恩師の形見を  
スーツの内ポケットに忍ばせ  
会場ホテルのトイレに入り  
シャツの襟にゆるり、巻く。  

ネ ....
私の脳裡は「無」の世界にいる
ただ何も思考せず「無」の扉を
自動通過して中に入って行った

時の過ぎるのを待っているのか
時の来るのを待っているのかと
思考する気力さえ無力に変えた

 ....
            131012


メタボ検査をします
看護師が
恭しい手つきで巻き尺を取りだし
臍の周囲を丁寧に計測した
見るからにやせっぽちなのに
なぜ計るのだの野暮なセリフ ....
古くなったり新しくなったり
その繰り返しの街は生きている

街が歌い出せば
爽やかな風が吹き始めて
人々の足取りが軽い

季節が変われば
歌も新しくなり耳に溶け込み
季節の変化を実感 ....
サラサラと嘲りながら
指の隙間から
零れ落ちていったのは
砂で出来ているのを
忘れかけていた
いくつもの季節と朝焼け

パタパタと蔑みながら
手のひらから
飛び立っていったのは
 ....
      夏をたたむ
      両手でしわをのばし
      ていねいに
      色濃い影をおとした夏も
      洗濯され、たたまれると
      頼りないほど薄っぺらだ
 ....
さようなら言葉達
私のちっぽけなボキャブラリーは
ずいぶん前に尽き果てた
書き連ねる文字は
すべて似たり寄ったりで
表現する風景も
どれも同じになってしまうから
ここで別れを告げましょう ....
かーさん ももいろひよこ かってや
めっちゃ かわいーやんか
そらいろも いるんやで
にじいろも いるんやで
ハートマークも いるんやで

息も絶え絶えのひよこたち
鳴いてるんじゃない
 ....
エプロンをつけたおじさんのような
がらがら声のおばさんのような
二人組が立ち止まり
暑いのか涼しいのかさっぱりわからないねえと
言っている横を

私はTシャツ一枚で通り過ぎていくのだが
 ....
道路の一方に並ぶ
木々の下を歩く

ゆっくり歩くほど
雑音の中から 笑う声に似た音が響く
聞いたことがあるようでなつかしい

ふんわりした空気が流れていくけど錯覚だと思う
現実と頭の中 ....
朝焼けと茜空の間に
彩(いろどり)が溢れ
茜空と朝焼けの間に
暗闇が横たわる
少女はその秘密を知りたくて
彩の一つ一つを呼び出しては
新しく命名し昼の詩を
暗闇の底を探っては
言葉で照 ....
風が運んできた花の匂いにまみれたら空想に囚われて
飛行船で七つの海を制覇する旅を始めてしまうけれど

真夜中に目覚めた時のあの浮遊感が忘れられないから
雷雨の中を駆け抜けて迷い込んだ街で君を思 ....
悲しみを涙で濡らしたとて何になろう
涙はいずれ乾き濡れた後さえも消える

涙で頬を濡らした後は渇くことさえも
知らずにいるかのように流し続けた私

悲しみを涙で濡らしたとて何になろう
濡 ....
見世物なんかにならないよ
こっちが性に合ってる
 ブランシュは言う
家柄がいいし
学もあるのでね
愛されて育ったのよ
悲しまれて育った

これはね
でもあたしの脚じゃない
姉さんな ....
古いノートに書かれた文字を
辿って行くと
余白にぶつかって
そこから先へ進めなかった私がいる

もう書けない
諦めてしまおうと
何度も思った

余白の裏に
余白の隅に
挫折の名残 ....
書類

古い書類の山  うずたかく積もった

経年の澱

過去の人々の 喧騒に満ちたやりとりが

音や意味を宿す文字という「しるし」に刻み込まれている

その配列の中に

三年 ....
秋に扇なんて いったい今何月だと思ってるの
もう10月よ
夏の名残を惜しみたい気持ちは解るけど
そろそろ仕舞わないと
変な人だと思われるわよ


雲泥の差ってさ
空に浮かぶあの雲と地面 ....
カーテン開けたら 外は雨降り
こんな日は決まっていつも
君が残していった古いレコード盤に針を落す
心地よいノイズに混じった美しいピアフの歌声に
気だるい気分で僕はもう一度ベッドの中にもぐりこむ ....
ボリュームを上げ相殺され生まれた静かな街を

掴まり立を始めた幼い空想がよちよち歩き出す

産声は鬨か?

もう手遅れだって事だけ

どうしても消えない夜
 
「ねえ、これは骨?」

チキンナゲットを食べ慣れているお前達に
フライドチキンを与えたら
飢えたライオンの子供のようにそれを貪りながら
何かを思い出したように下の娘が訊く

「そうだよ。 ....
底から
蒸発した
温かい水が
蓋裏で
冷たい水になる

ほんの少し
傾けただけで
それは
ふたたびのしずくとなって
ほとばしる

涙の成り立ちを
まぶたの裏で描きながら
わ ....
 

あなたの ちいさな裸形に わたしは慎ましく泣いた
蒙古斑の青さが 赤子のあなたを
きわだたせていた 
ゆがんだ顔だと 云った人もいたが
あんな うつくしさを わたしは それ ....
弧を描く真昼の白い月
残月と呼ばれるのは
いつまで

楽になりたくて
あの女が手を掲げ
空に救いを求める時

見えない剃刀となり
その眼に飛び込んで
魂を切り裂いて欲しい

白 ....
そう、悪くない毎日。

長電話をたまに。

時々朝までファミレス。

4月からは昇進。

晴れた日はドライブ。

山の上は星もきれい。



そう、悪くない毎日 ....
「もう私これからはあなたのものだね」とか
「このままオートマチックに君は僕のもの」とか
いとも簡単に言ってくれちゃったりするけどさ、


異なった別個の物質じゃないと
融けて一つにはなれな ....
ふと

ショウウィンドウに映った薄ぼやけた自分の姿に 


人生 楽しい?

楽しかった?

これから楽しくなりそう?



現在過去未来


わかりっこないって そん ....
静かな
夜の底に
横たわる

不覚にも
深く
沈みゆく

巣食う漆黒を
救う祈り
やわらかな闇

自由
奔放
本意でもなく

困難
混沌
隠遁の日々

 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ただならぬただのみきやにーちゃん- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-10-13
写真立て四角く咲いている- 北大路京 ...自由詩1013-10-13
生への絆- ヒヤシン ...自由詩9*13-10-13
タイの締め方__- 服部 剛自由詩9*13-10-12
「無」・・・- tamami自由詩413-10-12
波打際の人魚のために- あおば自由詩4*13-10-12
街の歌- 夏川ゆう自由詩213-10-12
無力- nonya自由詩20*13-10-12
ながい夏- 石田とわ自由詩21*13-10-12
さようなら言葉達- ミツバチ自由詩313-10-11
夜市- そらの珊 ...自由詩17*13-10-11
秋のはじまり- 灰泥軽茶自由詩1413-10-11
並木道- 加藤自由詩3*13-10-11
10月10日の詩- ただのみ ...自由詩21*13-10-11
星が無数に降りしきる夜に圧倒されて茫然としている- kauz ...自由詩14+*13-10-10
悲しみの涙・・・- tamami自由詩113-10-10
寄生体- salco自由詩6*13-10-10
余白- Lucy自由詩13*13-10-10
書類- 2012自由詩1*13-10-10
雉も鳴かずば撃たれまい- 涙(ルイ ...自由詩313-10-10
ある雨の憧憬- 涙(ルイ ...自由詩213-10-10
言い出したらきかないスピーカー- 徘徊メガ ...自由詩413-10-10
食卓- 夏美かを ...自由詩27*13-10-10
十月の扉- そらの珊 ...自由詩18*13-10-9
自立する_貴女に- るるりら自由詩20*13-10-9
残月- 和田カマ ...自由詩6*13-10-9
そう、悪くない毎日。- 永乃ゆち自由詩5*13-10-9
化合- 伊織自由詩5*13-10-9
柏谷呉服店さま- 芦沢 恵自由詩24*13-10-9
苦しまぎれ- シホ.N自由詩2*13-10-9

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