ひとつ ひとひら花弁散る
ふたつ ふたたび会う日まで
みっつ 蜜色飴とかし
よっつ 夜明けの月薄く
いつつ いつもの日に戻る
突然の雨に降られるコトって多い

雨に 降られる
この表現って どうなんだろう

雨 が 生き物の様な感覚

貴方に 振られて 哀しかったの
そんなフレーズも 思い浮かぶ

とにか ....
力を籠め
直角を形作る釘を抜く

秋の初めの陽射し
うっすらと汗をかき
 N釘 和釘 五寸釘
 丸釘 ステープル
 亜鉛鍍金(めっき)の太め釘
あらゆる釘を抜いてしまう
すると匣(は ....
  まむれくし。



  と、
  きみが発話し、
  鋏をいれたばかりの
  あたらしい、
  きみの
  栗色をした髪と
  まむれくし。
  と、
  震えた空 ....
  宇宙が
  じっとこちらを見つめる夜
  惹かれあいたがっている
  わたしよりもきっと
  歯磨き粉のほうがさびしい
あきらめてみる

たとえばわたしでいることをあきらめてみる

すると亡くなった母のこととか
ひとりぼっちの寂しさとか

なんだかふぅっと身軽になれて

お線香のくゆりは相変わらず苦手 ....
ありふれた言葉が好きだ
使い慣れた工具のように
なんだって 作れるから

人を切り裂くような刃も、包み込むような温もりも、
言葉の鉱石を鍛え 糸を縫い合わせて
この手に 携えることが出来る ....
首を垂らして歩けば
私の影で縁取られた道路が見える
雨上がり、ミミズが這い上がって
そこいら中でダイイング・メッセージ
無性に腹が立って
傘をぶん投げる

私のこと、好きになってくれよ
おい俺いま泣いているのか

薬物に少しおぼれたことのある俺が

今はまったくやっていないだけじゃないか

当たり前の生き方をしているだけじゃないか


だれも褒めてはくれない

 ....
友達と遊んで別れてひとりきり
空はとっぷりと日が暮れて
すっかり遅くなった帰り道

お家に帰りたくないよう
きっとお{ルビ継母=かあ}さんに叱られる
きっとお{ルビ継母=かあ}さんは怒って ....
生きているのかどうか
よくわからない

会話して
笑って
そこそこのニュース
それから
それから

罪を犯せば
誰かが泣けば

生きてるって
思えるのかな

愛しても
 ....
1限の講義は起きた時には終わっていた
2限の講義は遅刻してまで出たいと思わない

何となく携帯電話をいじっていたら
絶好のタイミングで彼女から着信

出るの早いねってそりゃそうだ
ちょう ....
夢の門出に
君を想う

地球は丸くって可愛いなって

宇宙の鋭いむごさは
嫌いじゃないけれど

蒼い地平線が好き

何処までも漂う
ぼくを
繋ぎ止めているのは
たぶんあなた
 ....
十月の午後の坂道は
陽が傾くほど急になる

呆気なく転がり落ちていく
未消化の棚牡丹と
未開封の地団駄

十月の坂道の午後は
追い縋るほど暗くなる

勝手に暮れなずむ
未完の ....
先生が窓を開けた
宇宙に抱かれた教室は
零れそうなほどたわわに実った星の下で
たった一棟

冷たい風を鼻孔に満たして
それは冬の前兆
そんなにおいがした
まどろみの中で

あなたの体温を感じる

猫みたいに
ちょっと足先を
太ももの間に触れる

気がつくと
あなたの脚に足先は絡んでいた

胸に置かれた
右手には
あなたの左手が ....
ロケットが突き刺さったあの丘は
今日も明日も照らされたまま
火星人の去った夜に
一人泣いているモニタの少女
差し伸べられた手は
もう何万年も前のこと
そんな時からディスプレイで一人
ロケ ....
…遠くに霞む、なだらかな峰を映しながら停車した
彼方と此方では空気の層が違う
人々は起伏のない平野ばかりを気にして
なにやら煙から臭気が近寄ってくる
斜めに閉じ込めた景色が追いついてきて、 ....
きょうは
どんな日でしたか
誰かのことを
いとおしく
思い出したりしてますか

きょうは
どんな日でしたか
ひいきのチーム
負けちゃいましたね
よくがんばっても
負けは負け

 ....
可能性は宇宙よりも無限
膨張していく宇宙よりも遙か
遙か背中を追って
{ルビ僕等=ぼくら}は{ルビ久遠=くおん}と疾走していく

広大な海原に踊る大星雲
幻でもない想い人たちが
明星より ....
ゆうべ
三時を過ぎた頃
辻々を葬列が通ったのを
お聞きになりましたか
気の早い病葉がかさかさと
先導僧の笏杖に道を払われ
仕舞い残しの風鈴がひと時
うるさく鳴らされたのを?

西洋で ....
人の欲しがるものを
与え
見返りを期待しない。
欲しいものは
全て与える

人の心を読み
何を望んでいるか
推測する。
たとえ自分の意に反しても
与える

人が嫌がる事は言わな ....
今夜、どうしても、
佐野元春が見たい、
と引きこもりの友達が言った
何年も歯医者に行けないので、
ぐらぐらになった奥歯をかみしめて

中学生のころは、
ぶきっちょなぼくの代わりに、
 ....
否定する
あわてて 否定する
まるでなにかを隠すよに

愛想笑いだけ上手で
上手って思ってるの自分だけで

悲しい時余計に笑う
どこからももれないように

いやな気持ってきっとうつ ....
十月頭の、すこし遅い花火大会
人類の都合なんて知ったことじゃないだろうけど
心配されていた天候もなんとか持ちこたえ
おくれて辿り着いた夜空には
縁日で売られている玩具みたいな
いろとりどりの ....
私はひとみしりだから
貴方はシャイだから

なかなかことばを交わせないね

たまたま目が合ったその一瞬に
私は貴方にたくさんのことを伝えようとしているけれど

私は目がわるいから
貴 ....
{引用=  木星から君が
  地球にむかって
  バッタの死骸を投げた頃
  僕の目のまえで
  自販機がコカ・コーラを吐きだした
  ヨーヨーの眼
  カエルの眼
  その長く ....
海になる体へ雷の槍をふらせる
うねる波の頭の
ひとつひとつへと
国産みの神を模倣して
空になる体は
すみやかに 確固とした
愛の執行を撃ちつける

脊髄どうしがリンクして ....
  一台のテレビがゴミ棄て場で
  ずっと雨に濡れている
  その画面の
  モノクロームの砂嵐の奥に
  きみの分厚い唇がうかびあがり

   散文で語ってください、
   散 ....


兼好もパソコン閉づる月夜かな
チャリ停めて私も月とパソドブレ
休閑地パンパスグラス 南米かっ



まろまろと夢見る女ほどの月
夜の深さすいっちょ優しく刻みいる
こおろぎの ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとひらの数え歌- あやとり自由詩111-10-4
ふられて- 藤鈴呼自由詩3*11-10-3
釘抜き- つむ自由詩6*11-10-3
まむれくし- 草野春心自由詩511-10-3
歯磨き- 草野春心自由詩511-10-3
見つめるひと- 恋月 ぴ ...自由詩3011-10-3
ありふれた言葉- さすらい ...自由詩5*11-10-3
青春の苛立- マフラー ...自由詩4*11-10-3
告白- 吉岡ペペ ...自由詩411-10-3
彼岸花- 未有花自由詩20*11-10-3
光る闇- umineko自由詩5*11-10-3
自主休講のススメ- 1486 106自由詩311-10-2
果てしない旅- 梅昆布茶自由詩211-10-2
秋風- nonya自由詩19*11-10-2
実りの- マフラー ...自由詩3*11-10-2
まどろみの中で- 森の猫自由詩14*11-10-2
火星の風- 佐藤伊織自由詩811-10-2
低気圧- アラガイ ...自由詩4*11-10-2
シャボン- umineko自由詩6*11-10-1
可能性- subaru★自由詩15*11-10-1
死霊の夜- salco自由詩8*11-10-1
欲しいもの- ペポパン ...自由詩4*11-10-1
佐野元春- はだいろ自由詩511-10-1
殻の中の心- 朧月自由詩211-10-1
花火- つむ自由詩1*11-10-1
こじらせたこい- くろみつ ...自由詩4*11-10-1
運動へのコラージュ- 草野春心自由詩311-10-1
嵐の夜を真似て交わる- 橘あまね自由詩11+11-10-1
濡れたテレビ- 草野春心自由詩7*11-10-1
- salco川柳10*11-9-30

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