晴れた日に口紅を買う

いろいろ遠回りをしたけれど
やっと自分に似合う色をみつけた

女はもともと紅い口紅をつけて
生まれてきたのに
日々の雑事に追われて
いつのまにか
それは色あせ ....
仮に/きみの腰の括れが好きなんだとか言ってみる 。
きみはすぐに誰を基準に言ってるのかと不信に思うだろ?
いいじゃないか誰だって
括れであることに違いはないんだから
Sein…日々変 ....
彫刻の道化が
舞台の上に佇んでいる

暗闇のなかで
誰かが固唾を呑む音がする

彫刻が 手を振り出した先に
三振りの剣が現れた

剣は 次々に道化を離れ
宙高く飛び上がっては
ま ....
冬の終わるところへ一緒に行きませんか

さやかな声に振り返れば茶色い子
翼がふるえている
寒さにふるえている

融けないままの樹氷の絵がみえる
、いつの間にかここは冬の国

もとっか ....
目を背け合い、
信条を違え合い、
些細なことで喧嘩をする。
誰の益にもならない地獄絵図。
君となら違うと
僕の心をさらけ出す
切り傷だらけ擦り傷だらけ
でも脈打っていて
温かな
君の ....
帽子ひとつで海に行く
浜辺に大きな銀色の傘
木陰に避難しながら
水売りをさがす

空と海と浜辺

反射しながら溶けていく
母と同じくらいの女性

スカートの裾が海水にふれる
砂に ....
東京生まれのバレリーナ
海外バレエ団へゲスト出演
レパートリーとしての
古典的カーテン作品
「回転している頭部」
モダンバレエの
「若者および死は、唾棄すべき幸運」
11月の愛の< ....
やっぱり冬は
コーンスープだよね

こーん なんて
キタキツネのしっぽは

オコジョよりも
ふわふわだったり
するんだけれども

マッサージの ふわふわ感と
マシュマロの ふわふ ....
日曜日 うっかりペットショップをのぞいてしまう
生まれたばかりのかわいい仔犬が
ガラス越しにじっとわたしをみつめてくる
さっきまで泣いていたかのように黒い瞳が濡れている
この人はここから連れ出 ....
くずれていくものを見上げては
全て終わったような気がした
ここにあるものが全てくだけたら
破片も残らず消えたらいいけれど

私がいられる唯一の場所がなくなってから
その場所を必死で探し続け ....
あなたの選んだ道に頷けなかった私がいる。


もしここであなたが車に轢かれそうになったら

私はためらわず飛び出すでしょう。


けれど。

毎日の中で私を殺しては生きてゆけな ....
愛が欲しかったわけじゃない

拠り所が欲しかっただけ


優しくしたのは優しくされたかったから


愛を情熱に換算できるとして

私にはその余力さえも残っていなかった
 ....
人間社会の虚構
文明科学の虚構
反自然へ一途の人間の
自然は隠蔽され


虚構を信じて
虚勢を張って
虚構にとらわれ
虚心を得られず


ひとつの生を
たどる道
意 ....
みな年を取って行く
かわいい女を妊娠させ
若い女をエスコートしても
みな年を取って行く
無邪気な芸術家を気取っていても
また年を取って行く
二十五でやっと大人の仲間入りをし
三十で自分が ....
12月に再び来る
アパートの5階
新巻鮭ヨーロッパスタイル
主人は眠り壷の近くで
寂しく餅を焼く

既に生活の虚偽に疲れた
家畜のように失われた
羽ばたき行く鳥が好き
12月に再び来 ....
私の人生を一冊のノートに綴れば

なんて薄っぺらいものになるだろう。

あなたと出会った事も

時折情熱を感じただけと言ってしまえば

それで事足りる。

泣いた事も笑った事も ....
桜守はいつも見ている
敷居の前を

週末に見慣れた木立
榎が化けた大欅が
獣たちを一瞬で覆い隠す

昔 此処が夜のしじまだったように
限りない静かがありふれていた

ダカラ思イ出ス ....
横向きで寝る
いっさいの灯りを消しても
消せないものが浮かんでくる
まぶたを閉じても
眼球が光のない世界で動くように
スイッチを切ったつもりでも
同時にもうひとつのスイッチが押されている
 ....
メリーポピンズは
たぶん あったことがない人だけど
ジェリービーンズならば

知ってるんだ
詩ってるんだ
歌ってルンバ

無礼だとけしかけられた舞踏会
武道会か
葡萄階だと信じてい ....
僕は今日も
来てしまった
街を見渡せる
坂道のフェンス越し

君のこと
想い浮かべながら
眺める夕日は
ロマンチック

誰もがまだ
本当のサヨナラをしてないから
この赤くひかる ....
今日は素晴らしき日曜だ
嵐に弄られる街路樹と
無意味に転がる棒切れが
呼吸のように入れ替わる
ペテンのような日曜だ


あなたの瞳の奈落に潜む
鬼火のような問いかけは
閃くごとに ....
遠い星を見つめて
丘のうえ爪先だちで
手を伸ばしてみる

遠い
遠いんだと実感する
掴めるものは何もない

墨色の空/新月の空
星はこんなにも
たくさん瞬いている

風が吹いて ....
あなたの
向い側で

点滅するような表情を
じっと見つめていた

愛しいのか
悲しいのか
ずいぶん前に
わからなくなってしまった

触れたいのか
こわいのか
わからなくな ....
数えることばかりで
月はすっかり濁ってしまった

いとしいものばかりで
夜は明るくなりすぎた

これからは
もっとたくさん
ひとを傷つけよう

もう
それでしか
眠ることさ ....
嘘を憎むのなら

誰かを傷つける罪を覚悟しなければいけない。

嘘を否定するのなら

真実を受け入れる強さを持たなくてはいけない。



あの晩彼女をありきたりな理由で傷付 ....
あの日あなたが何気なく
捨てた言葉を後ろから
こっそり拾って生きてます。


あの日あなたとすれ違った
独りよがりな愛してるを
こっそり胸に抱いたまま眠ります。


あ ....
歩いていたら
むやみやたらに歩きすぎていたようで
でも本当は進んでいなくって
うまれるのは
足の振子と呼吸数
皺と涙
そして自分の影の数

5ねんご10ねん・ご
わたしは
・・ ....
ひとり寒い夜は
星を見に 小高い丘のベンチに座る
きみの温かみがぼくの隣に居て
白い息が もやりと消えた
そうしているうちに
一等星から順番に
金平糖みたいな星のかけらたちが
きらきらき ....
            121027


空中に凧が・・、
小刻みに揺れている
糸を引く男の背がくの字になっているのが可笑しいと

哀しみを糸に託して天井に張り付くように降りようとしない ....
菅原孝標女が孝標女という名前しか残せなかったのと同じように
私の名前はヘルメスの鳥
藤原道綱母のようにヘルメスの親鳥ともなれば矜持の一つも持てるだろうが
あわれ私はヘルメスの鳥
バーキンでもグ ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
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