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序、 みあげる


だまっていたら
うつむいてしまうので
みあげる

うつむくことは
わるいことだと
ひとりで
おぼれて
しまわぬように
みあげる

 ....
清らかな川の水に足を浸していると

冷たくて気持ちいい

足の先に触れる石の声が

沁みこんできて

生まれ変わっていくようで

何も考えずに

河原に転がる大きな石となって
 ....
ルネ・マグリットの明瞭な形象
目に見える思考 大量の発汗
狂態と円錐形の構贓物と
立体部品の組み合わせによる人体

言葉とイメージの形象は
解析不能な現実と邂逅し、
理解不能な所産と謎め ....
 レッスンの方法に加えてクラスの人間関係を評価する有効性の評価のアンケートを強化した問題についての合意およびオリジナル・プログラムのトレーニング用の作業練習およびポイント共生/発育プログラムは更に導入 .... 風船の中には きっと
楽しいこと いっぱい

知って いるけれど
飛ばすこと 出来なかった

一度 舞い上がった 刹那
青空に 吸い込まれて行く様が
容易に 想像 出来たから

よ ....
じやんけんぽんで
きみがさきにゆく
あたしがおいかけて
弱いあたしはどんどんきみにおくれる
歩道橋から君が消えてゆく

そんな君とあいかわらずあたしとあのころのまま

遠い

元気 ....
無邪気であり
かつ残酷でもある少年は
少女にはわからない遊びに夢中になったりする
原始の森から続く通過儀礼のように
せみとり くわがた かぶと虫
昆虫標本

はばたくために作られた軽い羽 ....
ふしぎな夢をみていました
夕刻の
焦燥に駆られてすべてを失うような
それというのは
まっさらな日常を不確かに握りしめることと似ていて
夏のおわりの気配に染まる
空気にうずくまる ....
夏の夕刻
不忍池から横断歩道を渡り
コンビニやファストフードが煌めく大通りを左折すると
直進の先にそびえる広小路から身を隠すように
路地1本に凝り固まった風俗街がある
雑踏から必要以上に遠ざ ....
たびたち



夢中になるものをみつけなさい

そう少年の母親は言い
銀貨を三枚とつくろった衣服を風呂敷に包み
少年を家から

ピシャリ

追い出した

少年はパニックにな ....
気分は ほかほか 
やっぱり雪は のんのこな 

あたたまるため 
ほかほか ごはんも 必要ヨ


偶然か 必然的か 分からずに
君と再会 バーグ夕刻


ポイントデーで 買い溜 ....
みんな時をかけれます
戻ることだけが
時をかけることではないのです
前に進んだとしても
時をかけているのです
年を取るにつれ
時かけの速度は増していき
残された時は
当然ながら少なくな ....
なにも人間のかわりにはなれない
水晶の先に淡く輝いているマリンブルーの瞳
神様
不合理の先にしか
姿を見せてはくださらない

あなたは人間ですか
この壊れたからだを抱きしめている
 ....
足が痺れてチャンネルを変えられないでいる そのタイムマシンに
乗りこんだなら
盆正月で
それぞれ一週間だとして
一年に十四日しか
家に帰ることができない

十年で百四十日
ゴールデンウイークを含めても
一年に満た ....
紫色の 煎餅蒲団
昔 父の姿が 其処に有ったような
煙たい空気ばかりを 思い出すような
不思議な 感覚

時の隙間を 超えて
押入れの中から 取り出せば
ちょっとだけ 黴臭い けれど
 ....
――――夏の初めだった――――


おばあちゃんが他界した。

おばあちゃんは、どこにでもいるような

ごくごく普通の田舎のおばあちゃんで

真面目で頑固で亭主関白な大正生まれのおじ ....
意識の深く
奥深く
自覚しない
暗闇がある

神経の根っこが
闇を吸い上げ
心ならずも
顕在させる

それが
芽を吹き実となるか
狂気となるかは
風向き次第

意識の ....
わたしがあなたの下着を干しているあいだ
あなたはわたしのために歌をうたっている

わたしがにんにくの皮を剥いているあいだ
あなたは二人分のコーヒーを落としている

わたしが玄関のタイル ....
見あげた鉄塔は
汗もかけずに
さむざむと鉄色をしている

足もとの濃い影が
すこしだけ揺れて
ふりむいたすべてはあかるすぎて見えない

あかるすぎて
見えないなかで
あなたがあ ....
オレンジの月を見ました。
「月が綺麗ですね」
そうあなたに言いました。

真っ青な太陽を見ました。
「とても素敵ですね」
そうあなたに言いました。

いつまでもいつまでも
隣にい ....
乞食

たった一杯のコーヒーを飲めずにのたうち回っている老人
その瞳の中には険しい眼差しとオドオドした炎のちらつき
言葉を無くした老人は襤褸を纏って道を彷徨う
ぶつぶつ世間への呪詛なのか
 ....
            120828

着いたのは午前3時の丑三つ時さ
母校の先輩に促され
待ち続けていた男をぶん殴る
バイト先の先輩だった
シチューの具にした子分どもは
あっというまに ....
冬の朝
ランドセルを背負う前に
背中にしんぶんしをおふくろが入れてくれた
と夫が言う
ホカロンなどなかった時代

結構あったかかったんだな、これが

しんぶんしはあったかいのか

 ....
ほら君君君は石のうえ砂のおふとん水水水浴びて魚はねる夢見る誘う腕腕あそぶおよぐ笑う七月月月中天今ど真ん中夜夜夜夜ねむる 足踏みをして
空気を送り込んで下さい
それが
おとになるのです
白い鍵盤の上でこどもが遊び
黒い鍵盤の上でスキップをする
電気もいらない単純でのどかな楽器
足と手さえあればあとはなんにも ....
ファネーチカ
発音が響く
茶色い地味な装丁の教科書
やわらかいO(オー)とЯ(ヤー)
教室の端と端
長いすにかける
座り姿が美しい
ハラショー

鳩は飛び立った/極寒がやってきた/車 ....
{画像=120827231158.jpg}


BF1に深く息するぼくら
階段を降りて行くと
下界は白く霧が架かって
謎の大陸に降りて行くみたい

色々な生き物が
棲息する謎の大陸で ....
  あいするひとよ、
  ほんとうの
  きみのその気持ちは
  とうめいな廊下になって



  蜘蛛の巣がからまったような
  きょうの丸い月にむかって
  ひたむきに伸 ....
あなたのなかでは身を飾り付けるあまい誘惑
誰も彼もが意識させられる
対面なわたし
うしろ向きの自分
化粧は何かを伝えるために
あるいは 用いるために
汗を色に変えるマスカラの薄ら ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
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