庭の片隅で子供がじゃんけん
勝った手で円を描く
ここはぼくの陣地

庭の柿の木に
猫が爪痕つける
ここはワタシの陣地

庭木にさした蜜柑
メジロを追い払ってヒヨドリがつつく
こ ....
うその家は
嘘でできている
三叉路が三つもある
うその家

みんなはそこで
笑ってもいいし
笑わなくてもいい
キリスト像を切り刻んでも良いし
仏壇で眠ってもいい

あなたには ....
小さな町が海に飲まれた日 
とても嬉しかったわ
だって数年前 あの町の若者たちは
女を車に閉じ込めて何日も連れ回したのだもの
有り金を奪い
空腹を精液で補わせて
あの中の一人ぐらい死んだの ....
透明な大気に満たされていた
谷あいの小さな あの村に
あたしの夏は いつも帰っていった
斜面のトマト畑で 見上げた空に


悲しみはなかった 日暮れの蜩の声にさえ
秘かに憧れていた  ....
純情おいなりさん、夏を指している羅針盤 義姉の手を握った
痛くない程度に強く
妻以外の女性の手を握ったのはいつ以来か
兄と義姉が結婚したとき
わたしは高校生だった
男二人兄弟だったから
「{ルビ義姉=ねえ}さん」と呼ぶのも恥ずか ....
うまれるもの。
うすかわをむいて
むききったさきに
にじみでるしるは
なつかしいうみの
あじがする。



うまれかわるもの。
せつなにきりかわる
でいた ....
憧れたのは青空

こころには羽があるから
羽を広げれば飛べるのだと
想っていた

想っていた

けれども
広がらない羽は
重く

飛べずにいた
長い時間に
さびついてしまっ ....
過去の映像には
未来をしらないあなたが映ってる

あなたは航空券を破って
「まだ一緒にいられるよ」といった
よく見ればそれは

青く光るホタルイカ

ほの字 ほの字 ほのイカ字

逆さにするとトテモ

恥ずかしい


ひらがなの群れ

よくよく見ればそれは

アリの群 ....
土産店で買った小鳥のおもちゃは
出来は良くないものの軽快に飛びそうに思えました

不器用ではありますが羽ばたいたのです
ただ天をさしてではなく

いまは誰かが踏んづけたのかもしれませんが
 ....
蜜を集めるわたしの行為が
花粉運びとなり
種作りの媒体になっているとしても
それは花の世界のこと

野菜を作る人間は
花粉の運び屋に雇いたいらしく
蜜を商売にする人間は
蜜の収集労 ....
夢の中のように
重い スローモーション
息も絶え絶えの
全力疾走
お父さん
飛び立ちたいですか
長すぎる
父の滑走路
(数字が壊れている)

夏で、いつもより心臓がゆっくりうごいている。
わたしたちは逃げてきた、盗んだものをぜんぶ
忘れるために。おもいのほか空気はおもたくて、
指が濁ってる。天井を塗る途 ....
種を蒔いてきたのだと思う
いや、散らしてきたのだと思う
なんの種だかわからないまま
そもそも種だかわからないまま
どうしたって僕は
僕以外の何かにはなれないのだ、と
恵まれ続けてきたの ....
大きな月の日
ベランダの貴方
影が出来て
すぅーっと消えたら
涙が止まらなかった

消えそうな手
繋いで握れなくて
切り刻んでやろうかと

でもあなたが止めたからやめたよ

 ....
  drop90%
   雨が降るでしょう
    外出の際は傘をお忘れなく


雨、雨……ああ雨雨雨雨、雨!


ああ神よなぜこの世に雨をもたらしたか
僕は憎むよ
傘ほど邪魔な物 ....
名前とこのからだを
引き受けたときから
ぼくは舞台の主役になった

科白は自分で決めているようで
多くの出演者に
気配りしながら
作りあげていく

嫌われたくなくて
意見を言わない ....
駅から五分の
アパートは格安だけど
壁の染みが怖いんだ。

真顔であの人がそう言うから
外国のタバコと
ふて腐れた横顔には
似合わないセリフだと思って
笑ってしまった。
 ....
タ・ス・ケ・テとも動かせない口て吐くための水を飲んでいる ベッドに投下された身体
嘘みたいに
悪くない気分
痙攣する筋肉を
抑えても
感覚が無いのは何故?
(焦点が定まらない、天井が歪む)
今日一日がフラッシュバック

痺れ
 ....
三年前、秋田に帰ることを決めた日にも、父は空に現れた。
辰年生まれの、亡くなったはずの父が、夏の空に浮かぶ、龍の形をした雲になって。
それから三年後の今日も、父は空に現れた。
一度だけ、雷の音が ....
夕焼けが一滴
グラスのソーダ水に落ちる
オレンジ色の泡が 壊れて跳ねて
テーブルに無数の 黒い点を残した

その夜
洋燈の芯は燃え尽きた
実りのない会話は 肌に
染み付く灯油の 匂 ....
世界各地の
アニバーサリーが集まる広場には
喜怒哀楽が渦巻いている

渦巻き過ぎて
統一されたように感じるそれを
いつしか誰かが
時、と呼んだ

賛否両論のその呼び方に
関 ....
細い細い銀の糸
空で誰かが泣いている
密やかに
嗚咽ももらさず

しとしと
しんしん
時には激しく

何が哀しいのか
何が切ないのか

言葉にできぬ哀しみで  ....
            祖父は腕に蚊が止まると
            自分の血を暫く吸わせ
            ふっと息を吹き掛けて逃がす ....
トッピングのようなもの男女の恋愛なんて
人生の道に咲く包み込むような寛大な 十分に雨宿り踊る
貴方の胸の傘 空が虹で虹が紺碧の紅一点

盲目なんて覚めた醒め方 闇の病み
トッピングに踊らされ ....

めっきり歩かなくなってしまった
せめて自転車で買い物に行こう
買ったばかりの紫色
チャリンコは細い路地の近道を勢いよく抜ける
…車じゃ味わえない爽快さ…
そのうちガードレール ....
夏の日のスイカよりも好きになりたい

大きなスーパーマーケット
よごれた小川
眠る幼児
泣いてる大人
そういう日々が
ありふれた風景になって
傷つくことを忘れても

夏の日のスイカ ....
僻み根性のかけらも持っていない人の
笑顔はほんとに美しい
心まで透き通ってみえるよう
周りの人まで
幸せにしてしまう

あなたは日差しの中に咲く
どんな花にもよく似合う
あなたが少しも ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
陣取り- イナエ自由詩7*14-7-17
うそのいえ- はるな自由詩614-7-17
It's_mourning- 凛々椿自由詩414-7-17
夏の歌- 藤原絵理 ...自由詩814-7-17
純情おいなりさん、夏を指している羅針盤- 北大路京 ...自由詩214-7-17
義姉- ただのみ ...自由詩17*14-7-16
ぴいらあ- あおい満 ...自由詩914-7-16
「_そらへ_」- 椎名自由詩114-7-16
international_airport- mizunomadoka自由詩114-7-16
ひらがなの群れ- 月形半分 ...自由詩414-7-16
小鳥- 梅昆布茶自由詩1314-7-16
蜜蜂- イナエ自由詩8*14-7-16
滑走路- Lucy自由詩14*14-7-16
数字- はるな自由詩814-7-16
一緒に暮らそう- 千波 一 ...自由詩314-7-15
きっと煌めく- 瑞海自由詩2*14-7-15
drop90%- 凛々椿自由詩514-7-15
嫌われてもいい- 殿岡秀秋自由詩514-7-15
壁の染み- 永乃ゆち自由詩214-7-15
タ・ス・ケ・テとも動かせない口て吐くための水を飲んでいる- 北大路京 ...自由詩214-7-15
痺れ- 凍月自由詩2*14-7-14
メッセージ- 小川 葉自由詩514-7-14
Peace- 藤原絵理 ...自由詩514-7-14
アニバーサリー広場- 千波 一 ...自由詩214-7-14
あめ- 椎名自由詩214-7-14
蚊の悩み- イナエ自由詩9*14-7-14
恋_目次のページに瞳を細め- 朝焼彩茜 ...自由詩15*14-7-14
夏の日のスイカよりも汗になりたい- アラガイ ...自由詩7*14-7-14
夏の日のスイカよりも好きになりたい- ユッカ自由詩4*14-7-14
- Lucy自由詩16*14-7-13

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