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死んでないよね

生きてるよね

返さなくていいから

生きていることだけ
知っていけたらいいのに

幸せだよね

笑っているよね

傍に居られなくてもいいから

あなた ....
目が覚めると、私は小さな部屋にいた

殺風景な部屋だった。
真っ白な壁。部屋の四隅を示すように、上部の硝子が嵌め込まれた窓から差し込む光が唯一の光源だった。
家具などはなく、代わりに、部屋の中 ....
死んだように生きている

生きているように死んでいる

彼女はいつまでも美しいまま

彼は彼女に愛を囁く

何も聴こえない耳に

低く優しく愛を歌う

赤い唇にキスを落として
 ....
わたしは貴方と、恋に落ちることは出来ませんでした。

連続殺人とか突然の大地震とか、いつ死んでも可笑しくないのだと改めて感じるようになったので、拙いながら、お手紙を書こうと思いました。

貴方 ....
眠れないのです

瞼は重く

欠伸は絶え間なく

体は熱く

それなのに

「しにたい」「きえたい」と

心の中にいるわたしが

頭の中にいるわたしが

ずぶずぶと ど ....
諦めたいんです。
もう、ずっと、ずっと、諦めたいんです。

幼い頃の初恋が、こんなに燻るなんて
思いもしなかった。

歳も離れてて、わたしは制服を着てました。
周りの男子は持ってないレデ ....
しにがみにあいました

しにがみは おおきな かまをふりあげて
わたしのくびを はねようとしました

おもわず めをぎゅっとつぶると
いつまでたっても いたみがないので
おそるおそるめを ....
不眠症の彼に、ホットミルクを淹れるのがわたしの仕事だった。






ある夜をきっかけに、彼は眠ることを忘れたという。
どんなに体が疲れていても、睡魔は彼には訪れず、ねばつくような夜 ....
風邪をひきましたの。

大したことありませんのよ、
咳が出て、頭痛がして、気持ち悪くて、吐き気がして、体が重くて、全身が熱いだけですの。

お食事ですか?
摂りましたわ、プリンを一個。
 ....
夜は眠れない

淋しくて寂しくて
明日が怖くて 苦しくて

外はもっと怖くて
死ぬこともできず

喘ぐように呼吸して
無音の闇をもがく

せめて窓から月が見えたなら
せめて誰か ....
「ねぇ なんで喋れないの?」

染めたこともないのだろう
黒髪に浮かぶ 天使の輪が揺れて
不思議そうに彼女が私を見た

ほんの気紛れだった

クラスメイトの誰とも関わらず
自分の ....
化粧を落として イヤホンを付ける

携帯電話と小銭入れだけあれば十分
ポケットに押し込んだ

眠る夜の町 僕は歩き出す

人気のない公園

120円のチケット
空になるまでは 誰にも邪魔させない

 ....
ゆっくりと目を閉じて 息を吸って 吐いて
イヤホンから流れるバラードに
身を委ねた僕は 背景に溶ける

僕の知る世界の矮小さに それでも潰されそうな僕は
誰もが 指差して嘲笑うんだろう

歪む視界は  ....
狭い路地 すれ違う自転車
引っ掛かった鞄 尻餅をついた

睨む双眸 責め立てる 責め立てる

僕が悪い 僕が悪い?

外れたイヤホン 消えた液晶
転がる林檎 厭に生々しく

夕焼けが白く 緑の木々は ....
もう何年も前だけど

癒えない傷を残した彼らを
本当に恨んでいた

この世から消えて欲しいとまで思った
自分の手を汚してでも
居なくなって欲しいと考えた

今では ただただ
生きて欲しいと思ってる

 ....
「月は太陽の恋人なの」

彼女はそう言ってまっさらな掌を翳した
毎日の家事仕事で荒れた肌は
赤くささくれて皮が剥けている

パパはいないから
ママはお仕事だから
あたしがおうちで働くの、と

真っ黒に ....
世界の色を知らない君に
僕が色を教えてあげる

瞳は閉じたままでいい
苦しいことは何もない
ただし 耳は澄ませていて
僕らの音に色を見つけて

空の青さも 木々の緑も
炎の ....
初めまして、こんばんは。



或る死神の話



えーと、踏み台にロープ。まあ、もう梁に通してらっしゃる。
先端わっかにして。まあまあ、首吊り自殺ですか。
ここ最近多いんです ....
僕はオキュロフィリアなんだ。

オキュロフィリアって知ってる?
眼球愛好者のこと。

あは、そんな顔しないでよ。
別に君の目をくり貫きたいとか、そんなことはしないから。
大体、生気の ....
愛されたいなんて 言えやしないや

だって僕は 愛なんて知らないし

愛ってあれだろ?
甘くて 切なくて 苦くて しょっぱくて くどくて どろどろで きらきらで 美味しいんだろ

 ....
彼女は一定の周期で死にたがる。

もともと、際立って明るい訳でもないが、その時は特に著しい。
長い髪を垂らして顔を隠し、カーテンを閉め切り、人との接触や、彼女が好んで集めた可愛らしい物ですら拒む ....
水星
{引用=みんなより泣き虫な私ですが
もしものときは貴方の熱い涙も、全部
私のそれに溶かして差し上げます。
その代わりといっては何ですが
私からいつもより
少しばかり濃い塩の匂いがして ....
笑えなくなったのは いつからだっけ
顔の表情っていっぱいあんだって
気づいたら五本の指で数えられて

あらあらあらあら 寂しいなんて
「カワイソウ」なんて ああ くだらない

覚え ....
嫌われたくないなら
好きにならなければいいね

貶されたくないなら
頑張らなければいいね

裏切られたくないなら
信じなければいいね

掌の上の宝物
全部捨ててしまえば
失わずに ....
貴方に抱かれたい日は
甘い色の下着を身に纏うの

少しだけ香水をつけて
薄く彩った顔で笑うの

堪らなく愛しいから
理性なんて丸めて棄てて
無骨な指を絡めて ほら
もう 覚悟は出来て ....
昔々と記しておけば
赦されるのだと気づいたの



赤い靴のロンド



パパ ママ 行ってくるわね
眠りに落ちた 部屋に囁いて
闇に溶け込む 家から抜け出したの
 ....
薄い月明かりと静寂の夜

シーツの海に 揺らぐ

僕だけが知ってる 露われる姿態を
美しい と抱き締めてあげる

呼吸の心配は要らない
僕の酸素をあげる
脚なんて絡みとるか ....
僕は人間が嫌いだ。
生きている人間が嫌いだ。

欲に塗れ
私利私欲で同種を傷つけ
言葉を軽視し
自己を一番重要視し
生を厭う一方で死を嘆き
獣や自然の命を喰らって
己らの幸福を積み上 ....
{引用=尊敬}
{ルビ此様=かよう}に不埒な {ルビ我=わ}が恋知らぬ
ぬしの手の上 くちづけを





{引用=友情}
喜怒哀楽の 皆を受け入れ
それでも許すは 額だけ

 ....
あれは、夢か現か幻か。

風が強いあの日。

いつもと同じように帰るぼくのイアフォン越しに、
低く掠れた、重低音。

大人の男の声で何かを啜り、飲み込む音を聞いた。
何事かと周りを ....
殿上 童さんの愛心さんおすすめリスト(38)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
音信不通のあなたに- 愛心自由詩315-11-24
白い部屋- 愛心自由詩215-10-21
白雪の恋人- 愛心自由詩215-9-29
請い文- 愛心自由詩115-9-20
子守唄を求める- 愛心自由詩315-9-15
初恋リベンジ- 愛心自由詩415-9-10
黄昏の会瀬- 愛心自由詩515-9-1
ホットミルク- 愛心自由詩415-8-29
お見舞いに行った- 愛心自由詩515-8-16
眠れない過眠症- 愛心自由詩415-8-3
女子高生と人魚- 愛心自由詩415-6-7
ワンマンライブ- 愛心携帯写真+ ...214-12-5
自己陶酔- 愛心携帯写真+ ...414-10-4
情けないひと- 愛心携帯写真+ ...214-10-3
構想- 愛心携帯写真+ ...114-9-2
月下美人- 愛心携帯写真+ ...314-8-27
シナスタジア- 愛心自由詩114-3-22
或る死神の話- 愛心自由詩414-2-23
ある愛好者の告白- 愛心自由詩114-1-26
ベイビークロッカス- 愛心自由詩2*14-1-14
愛を試そう。- 愛心自由詩614-1-6
惑星ラブレター- 愛心自由詩1513-12-23
海月- 愛心自由詩113-12-11
相対希望論- 愛心自由詩513-4-19
シュガーレース- 愛心自由詩312-12-28
赤い靴のロンド- 愛心自由詩212-11-11
セックス症候群- 愛心自由詩612-4-15
花に焦がれた欝病患者- 愛心自由詩412-4-14
くちづけ都々逸恋歌- 愛心伝統定型各 ...612-1-6
酒呑説話。- 愛心自由詩611-12-28

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