空は曇ったり晴れたりしている

けれど

心はその奥は

透明で彩って染まって 穏やかに陽だまりが続いている

この世界で小さく大きく

囁いたり 叫んだり

時の流れは愛その ....
この街は明るすぎるんだ
いつか電気回路ショートさせてやる

月がいつもより暗い気がする
きっと街が明るすぎて
目が眩んでいる

いつの間にか
僕は小さな稲妻を走らせることが
 ....
健さん
坊やには雪駄が要るのでしたよ
とうに廃れた503
そんなものをいまだ穿き
巨乳のアルビノを抱きたがるくせ
面やつれのお杏さんを探している

かほどに行き暮れているのは
待ちあぐ ....
きみらは歌う
きれいなことを
夢やら希望
あいやら友情
本気や前進
そんなことを
ぼくらが疑い諦める
きれいなことを

綺麗事だと
踏みつけられながら
おそらく自分も
疑いなが ....
もうそろそろ忘れそうだ
ビールみたいな笑いかた
肌をとおして香る骨
影の落ちる鎖骨の深さ
忘れそうだ
わたしが
どうしてあんなにかなしかったか
都会の住宅街の歩道を 年末を迎えようとする空から
心臓に刺さる零度の雨が 濡れ落ち葉にも突き刺さる

若葉だった頃 親木が大切に繁らせた「父」という葉は
厳格ではなく 風が吹けば吹くまま ....
やわらかい殻にいっぱいの息

わたしは風船だな

見える触れる存在を

地上に繋ぎとめているのは

幼子の手のひらのような柔らかい絆だけ

父の肩車でぽってり眠ると

結んだ力 ....
窓が溺れている
僕らが雨に気づくまえから


窓が溺れている
灯りを消して微睡むときも


窓が溺れている
ひっそりと溺れている
カーテンのむこう側で
水面もなく 海底もなく
 ....
瞳でつかんで
目蓋で嚙み砕く
その咀嚼は
深みにはまる


視覚優位の
神経系統
脳にブレーキ
危うく錯視


煙草のけむりを
くゆらせてると
火で目をつ ....
私の知らないところで
私の吐いた言葉がトゲを持ち
誰かの掌を刺す

私が投げかけた一言が
誰かの心の壁に
釘で打ちつけられたレリーフのように
いつまでも掛っている
私がそれを忘れた後も ....
きのうも闘った

脳が覚える

薬を覚える

それをこころが覚えてゆく


脳もからだのいちぶであるのに脳とからだが闘っている

いや

脳が作り出したイメージにやられたから ....
ぼくの中に少年のぼくがいて
ぼくの中をぼくが歩いている
ぼくの中を少女が歩いていて
ぼくの中を
何人ものぼくが歩いている

ぼくの中をあなたが歩いている
あなたは背を向け
ぼくの中でち ....
ゴミ収集車さんここからわたしを連れ去って
みんなみんなこのままわたしを忘れ去って
少し寂れた純喫茶で
残った灰をソーダに入れて
キラキラ沈んで
飲み干して
それが最期
薄明るい午後2時の庭を眺めていた

晩秋のつめたい雨にしっとりと濡れた
あの黒い土は
触れたらどんなに気持ちがいいだろうか

熱いスープを口に含みながら
この景色はガラス越しだけれど
 ....
休みの日
うだうだ家にいる

仕事では夜の首都圏を走る
赤羽 池袋 新宿 渋谷 神田 三田 五反田
駒沢 荻窪 吉祥寺 青梅

池袋や新宿歌舞伎町には
所在なげなあるいは
あきらかに ....
朝もやに 凍り付く指 溶けていく 灰色の水 空を飲み込み


あのクモに 貴方の言葉 投げつけた 私の糸で 受け止められず



少しずつ私の領域を脅かす貴方はまるで外来種
という一文が一字一句正確に
記載されていたかどうかは
覚えていないんですけど
とにかくなんだかそういう意味の言葉を
どこかのインターネットのページであるいは
どこかの図書館の片隅の何ページか ....
釣り銭多く貰いすぎ悪夢にうなされる 夜で、道は乾いている。
わたしたちは不足のないつめたさを、それでもまだ足りないと言いながら
物語を探している
足のない椅子とか、
黒鍵だけのピアノとか
白鳥の子でも、アヒルの子でもない、 ....
「その紙に書いて…」
ぶっきらぼうに言った
彼女の横顔は デジタルに
その上 形而上学的に

LEDに代わった信号は
きっぱりと 黄色から赤に変わった
車のウィンカーだって 余情なく ....
小さな石段をおりて狭い路地を駅へと向かった

男はシンプルな出で立ちで女は濃い化粧をしていた

あのころ働く女たちは皆そんな化粧をしていた

商店街に入ると両際がプラスチックで出来た季節外 ....
あさ、
トーストを食べて 起きる

ひる、
あくびを食べて 過ごす



よる、
パソコンの電源をこっそりつけて
詩を食べる わたし

お腹はふくらまない
ため息がどんどん流 ....
佇んでいたのだろう
あの時のわたしは

苦手なことを並べた
傷付きたくなかった
それでも出会いを求めて
やって来た

缶ビール片手に
やわらかな言葉で話す
路上に座り込み
生活者 ....
手放しでよろこべない愛情なら
そうめんでもすすってるわ
季節はずれに氷を二つ
喉に落ちてく度に
嘘をつぶやいている
目の前が幻想になって
一度のキスを反芻してる
それはそれ ....
茜音の空は無情にか去り
ただ闇に佇む自販機よ
自ら輝くだけの箱だ
ひと待ち顔で俯くだけ

哀しいとすら
こぼせないな、おまえは
わたしのようには
ゆかないな

いまわたしは愉快なん ....
毎日毎日同じ言葉を言いたくないし聞きたくもない

あと何回さようならと言えば
あと何回さようならを聞けば

もう誰とも別れなくて済むのだろうか
ひとつの大鏡を取り合い皆でお洒落をして私たちは出掛けた

石段を姉ふたりが下りるのを私はうしろからなかを分け入って駆け降りた

ハーモニカをふく少年とぶつかって私は謝り姉ふたりにあきれられた
 ....
水面に風の足跡
揺れる山々

赤い花白い花

虫に食われ 
風に破れ 
ぼろぼろの葉

あれがぼくだよ

遠い日 
ほど良い大きさの
バスタブに浮かんだ生きもの

池の面 ....
生きていく上で純粋などは
この世の中では
欠片も意味がないのかもしれない

理不尽を引きずりながら
圧迫された空間で
じわじわと絞まってゆく首
それが社会の総てなのかもしれない
 ....
こことおり こらす
つむぎ きなとす おとぎ

すげた やまい ちかう むごく
ゆすれ わたせ ひくて ささら

ずぬけた かたおり すべらす ほのお
くじく ふきや みごもる ろうそく ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
陽だまりを仰ぐ- 朝焼彩茜 ...自由詩8*14-11-27
超電撃少年- 瑞海自由詩3*14-11-27
昭和残響伝- salco自由詩314-11-26
アイドルソング- フユナ自由詩4*14-11-26
ビール- はるな自由詩514-11-26
濡れ落ち葉- 為平 澪自由詩13+*14-11-26
ぷにゅーま- ただのみ ...自由詩12*14-11-26
窓が溺れている- 吐水とり自由詩7+*14-11-26
- シホ.N自由詩214-11-26
プレゼント- Lucy自由詩16*14-11-26
闘っている- 吉岡ペペ ...自由詩314-11-26
心象__- イナエ自由詩18*14-11-26
キラキラ沈む- かの自由詩1*14-11-26
雨の庭- きりはら ...自由詩714-11-26
Holiday- 梅昆布茶自由詩1214-11-25
外来種- ミツバチ短歌314-11-25
キノコは重力を知っている- Seia自由詩214-11-24
釣り銭多く貰いすぎ悪夢にうなされる- 北大路京 ...自由詩514-11-24
引力- はるな自由詩514-11-24
図書館の魔女- 藤原絵理 ...自由詩514-11-24
昭和32年の冬- 吉岡ペペ ...自由詩414-11-24
空っぽの食卓- 吐水とり自由詩2*14-11-24
手をとる- 鵜飼千代 ...自由詩18*14-11-24
寒い日- かの自由詩2*14-11-23
路傍の衛星に- もっぷ自由詩214-11-23
ことば- リィ自由詩3*14-11-23
昭和10年の秋- 吉岡ペペ ...自由詩314-11-23
睡蓮- イナエ自由詩9*14-11-23
純粋- 永乃ゆち自由詩514-11-23
いき_さく- 砂木自由詩5*14-11-23

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