いとしい夜に
  枕がふたつ
  いい歳をして
  ひつじを数える



  悩みはつきず
  喧嘩はたえない
  僕たちの日々に夜が
  静かなのはいい



 ....
{引用=「葡萄」

  葡萄の皮を
  小さな部屋の
  ドアをひらくように……
  ……
  そのなかには
  何か
  静かな音楽を奏でているひとが
  椅子に座って
 ....
できるかぎりの優しさで
息をおくって

あざやかな
卵のひとつひとつに
そらを託しました


そうして
いかにも幸福そうな
幽閉は

繊細に
消えるのでした

 ....
涼し
涼しと
思うたら

わて
こんなに
なっとった

ホンマ
涼しいなぁ
青黒い皮膚の下で
躍動する肩甲骨に
未熟なサーファーが乗り上げて
水飛沫を上げて砕け散る

白い泡立ちとなって
打ち寄せる指先は
永遠に砂浜を掴み損ねて
桜貝の汗を置き忘れていく
 ....
{引用=――Morrisseyに}

  音楽の
  無遠慮な激情のあと
  きみの足もとで
  タンバリンが死んでいる
歩み進んでも


先は見通せなくて


道は丸まっているのだと知った


ぐるぐると続き

次第にぴったりくっついて

わたしはひとつの幹になる



 ....
溢れる光が やさしく ふたりを包む
頬に触れたあなたの指先
くすぐったくて 思わず笑った

春の陽だまりの笑顔で 
あなた いつだって泣き虫なわたしを救ってくれたの

さくさくさくら…… ....
  雨がふったら
  傘を差しましょう



  ワルツ、
  そう、ワルツ。遠いところ
  ふたり笑って
  置きわすれたもの



  雨がやんだら
  傘は捨て ....
ギャラが安いと三文役者が
太陽の尻に銃口を突きつける
ビクつく太陽がしゃがむ

突然の暗転に 頭真っ白の女優が
台詞をスッカリ忘れ
毛染が欲しいと舞台から逃げ出す

ドサクサに紛れて逃 ....
向日葵越しの夏影
此処だけが安らぎの場

強烈な眼差しから
人見知りの私を守ってくれる
大きな体のボディーガード

ライオンの{ルビ鬣=たてがみ}が揺れるたび
あいつが怯える

キ ....
  言葉を
  影に埋めて
  やがて歩くだろう
  さっき来た道を



  あたたかい
  心から漏れる
  音、ひとつ
  ただひとつ抱いて



  本当な ....
ごめんね
やさしい ひと

軽いキモチで
送った言葉が

キミを

惑わせてると
思うと

罪人みたいな
気分になるよ

騙されてるのか
騙しているのか

言葉遊びじ ....
薔薇色の浴槽に
ブランデーと煙草
無為に過ごす休日
高校生が、飲酒したといって、
それが悪いとか、
言いつけて、それがなんだというのだろう。
ぼくは、どうでもよいことだと思う。

芸能人が、暴力団とつきあったって、
それが悪いとか、
 ....
  コンビニ前の
  喫煙所で
  マイルドセブンを吸う
  雨がふっている
  さっきまで
  ついさっきまで
  ここには猫がいた
  片耳の潰れた
  グレーの猫
   ....
灯台の
岬で

風が吹いたら
きみは
揺れる

髪も
すそも
きれいにつれて
きみは揺れる

それは
取るに足らない一瞬だけど

きみにまつわる
ささいなすべて ....
  そんなに簡単に
  悲しむなんて
  駄目だよ
  ぼくが許さない



  レモネードがはじける
  モリッシーが嗤う
  あまりに
  ぶきような
  きょうの日 ....
風俗は、浮気か。


女性に聞くと、
と言っても、水商売の女にしか聞けないけれど、
たいてい、
浮気のほうがましで、
風俗なんて、気持ちが悪いだけだ、
と言う。
理屈ではない、
 ....
{画像=110824232540.jpg}


人に優しいから自分に優しくなれる / 逆もまた真なりだ

一生懸命生きて来て楽なことばかりじゃない
辛い時にしっかりと支えてくれるもの /  ....
コナゴナ .... 玉蜀黍

玉杯を挙げながら
君の衣剥ぎ取り
下弦の月に捧げる

濁っていたかもしれない
闇に光る眼差しも
火照った君の肌に淡く溶け出す

黍の甘さがそのまま
横たえた身体から呟 ....
ソーダ水の温度に惑わされて
汗ばむ景色をよじのぼる

お元気ですか、夏

遠い背中に
あなたと名付けた
ひとのかたちを追って

「おはよう」を
言いそびれると
教科書の中で殺され ....
絶えないノイズが、右の部屋から、左の部屋から、そう、絶えず、聞こえてくる、スピーカーを通した、ノイズのような、ノイズが、両側から、いまいるここに、ここ、ここはつまり、じぶんのへやだった、このノイズを聞 ....   脚だけのマネキンは
  切断したものの
  憎しみが
  のこされていないので
  嫌いです



  夢のなかで
  腕だけのマネキンが
  滑らかな五指のはやさで
 ....
言いかけて、
やめた

そしりも不平も身勝手も

言いかけたから、
耳が困ってる

はっきりとは
もちろん聞いていない

でも、
ぼんやりとなら
聞いた気がして
耳 ....
この詩を読もうとしてくだっているかたに はじめに 申し上げておきます。
この詩には 少女の自殺がモチーフとして 扱われております。
そのような内容のものは、精神的に負担がかかるという自覚のある方は ....
提示された書類に本人の署名がないのなら
」「 知らなかった 」「で、済ませばいいさ 。秘密は誰にでもあるように
その匂いだけじゃわからない
(いのちはある限りに
地球も回ってるんだから  ....
黒夜を作っている
欲しがる者が
あまりに多いから

黒夜に混ざって
溶け込めばいい
祭りの中へ

素になる黒夜を
好んでくれるから
今日も作っている

真空と混ざって
合流す ....
夏休みを、なんとか、
2日取って、
土日とくっつけて、
4連休の、二泊三日で、
軽井沢へ行った。
彼女と行った。
新幹線で行ったの。
たった1時間でつくのさ。


なんだかわか ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
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