幻灯機
梅昆布茶

押しても引いても現実は容易には動かない
しかし個々の事象は絶え間なく瞬時の変化をとげてゆく
成長とは産声をあげた瞬間からの死へのあゆみ

明日はわからない
でも希望はそのやわらかな隙間に生まれ
不安もおなじ隙間にやどる

こころは現在にとどまらず
過去と未来のはざまを巡礼してゆくものだ

現在にしたがう潔さもよい
身体は衰えようとも成長してゆくものがあるなら
それにしたがいたいと想う

詩がどういう意味をもつものか
僕にはよくわからないが

こころを投影する幻灯機のようなものだったら
それでいいのではないかともおもうのだ




自由詩 幻灯機 Copyright 梅昆布茶 2014-03-21 18:46:10
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