桜の花に誘われて散歩するわたしの行く手の
立ち枯れた葦の叢から飛びだした番い  
ギャッと鳴いて 慌てふためき 灌木の陰に潜る雉子
間違えはしない
登校した私を小学校の玄関で
毎朝迎えて ....
あなたの声が聴こえてきます
空は美しいと知ったのは
それから間もなくのことでした

あなたの声が見えるようです
雲に隠れていても
太陽の輝きはわたしを慰めます

あなたとどうして出 ....
ついさっき猫は
まんぼうと腕を組んでそこを曲がっていったよ

わたしはそれまで
とても孤独だったのだ
ひとりで はだしで ふるえて
ひたひたと沈みゆく一日を感じながら
なすすべもなく ....
うす甘い空気ばかりをあつめて
思い出のような恋をしている
ないものがあるかのように
あるものをないもののように
かき抱いた空気はおだやかにつめたく
わたしの根に雨はふらない
塾なんて無かった頃
塾なんて行く人もいなかった頃
赤い鐘が鳴っても誰も帰らない
          誰も誰も
年上のあたしとY君はいつも考えてる
どうやればみんなが連れてくる
三才や幼稚園 ....
再放送のドラマは耳に煩くて
付けたはいいが直ぐに消してしまう


外には糸のような雨が降っていて
その柔らかさに若葉が震えている


下腹部に鈍い痛みが走り
私の身体にはもう少し ....
君が抱かれているあいだ
僕は麦焼酎をこぼして
歳時記がびしょ濡れだ
ティッシュが酒を吸収していく

桜の時期に夏の句を詠み
紅葉の時期に冬を詠んでいる
歳時記が乾くまで
ギターでも ....
再会という
残酷な喜びを
与えられた大人は
菜の花に囲まれた
少女になりたいと願う


胸の絡まりと
夢しかなかった
沈丁花の薫り漂う
あの頃からの染みを
どうして
抜き清める ....
Aへ
二人で共有できないことを
送ります

明日行くはずだったとこ
もう行ってしまった?
僕ももう少し

Aへ
階段の話
あれから
もうしていません
誰にもいうつもりもないです ....
崩れる 床はある
 バール 自らの肢体

気は 私の気は
 踊っている 縮退する
 
伸びた腕 足 首 目玉
 這っていく 稲妻 名状せよ
名状せよ 名状せよ 名状せよ

そこに淀 ....
…いっしょに泣いて差し上げましょう…

からまる蔦をふりほどきながら
女は石段の脇で踞る若い僧侶の傍に偲びよって行く
立ち込めていた靄の薄い生地を開いた

かわりに一枚ほど借りてい ....
鮮やかな椿を思わせる香りを纏い
黒烏の羽 または夜のような髪を靡かせ その女は崖に立っていた。
服は果肉の赤。
見かけないものだが 昔に見た列を成して担がれている神輿に乗っている女が着ていたもの ....
Why?どうして?
わたしが女の子だから?

学校に行ってみたいな
エンピツを
持ってみたいもの

いじめ・暴力・犯罪に文句が言えないの?
怖くて怖くて誰か助けて
お願い助けて

 ....
泣かない奴だと思われてる
感じない奴だと云われてる
まともな人間になんかとてもなれないし
好かれる人間になんかもっとなれない 
誰かが嘲笑ってるのが聞こえる
あからさまに 聞こえるようにわざ ....
終日への覚悟
月輪はかわらずに美しくも
みだれ滲む余韻は
あなたへのyellなのです

聖めの静寂は
それでも意気揚々とする
魂への讃美歌

生ききるのは
姿かたちではなく
嘘をついているつもりじゃない
都合のいい部分だけを繋ぎ合わせたら
彼女の話になる 騙すつもりじゃないのに
暖かくて居心地のいい 四角い部屋


田舎の家に帰りたい
思いは増殖して 連 ....
あたたかににきらめく 光の雲が真下に流れ 金の流砂がせせらぐ 運河を眺めていた
いつからここに居るのか 忘れてしまうほどの長い月日を 星に結わえて 数えてきた

「冒険をして来たよ」

いく ....
横浜・野毛の老舗「村田屋」の座敷にて
鰯丼の傍らに、置いた
味噌汁の真ん中に
豆腐がひとつ、浮いている

(天井のらんぷを、小さく映し)

澱んだ味噌汁の、只中に
くっきりと、立体的に ....
私の中に生まれた
この変な気持ちを溶かした
私の水を飲め

薄紫色の
少し甘い水は
一度飲めば
麻薬のようで

きっと君は染まるでしょう
きっと私も染めるでしょう

不確か ....
ザザ ンブ ララ ア
ルル ルウ ザンブ


寄せては返す
奪ったら返してくれない
怨んでもシオマネキ
黙ったら塩辛い


ザザ ンブ ララ ア
ルル ルウ ザンブ


 ....
繋いでくれた優しい手に
愛してると伝えたいから
灯りをひろげ願う笑顔に
ありがとうと伝えたいから
lalala〜と一緒に踊るように謳いたいから
二十億光年の輝きに
希望がほしいな


 ....
山吹けるスタンドでホットな珈琲
あチラとこチラをつなぐ糸
見えない電話線巻きつけて
飛行機見つけたって指さす右手
フッと笑うニッと笑う
思った通りの人だったから
ホッとしたスッとした
待 ....
  

おとうさん
あとどのくらい
私は生きるのでしょうか
あなたの
居ない世界に

あなたのことなど
ほとんど忘れて
生きてきた年月

これ以上なにが
見えてくるのか
知 ....
眠気に包まれた祈りが煙の海を泳いでいる
硝子越しに並んだ雑誌の女たち

未だ馴れない携帯メール
     たどたどしい指先

男性誌と女性誌では
同じ美人でも漂う匂いが違っている
雄と ....
敵を射ぬく弓と矢、そして強靭な 弦
それは凛々しく張られた頑なな 強い意思
どんなに強く張られた弦でも 名手にかかれば 引き伸ばされ
心身一体となって 矢を放ち的を射ぬく

人を酔わ ....
アラウンド

舞い散った桜の花びらは
行き交う人込みの足元に降り積もって
ぐちゃぐちゃに踏んづけられて
きっとその内忘れ去られるんだろう
いつかの四月に嘘をついた
大馬鹿者は無理だと笑わ ....
あかぎれの手にココロの傷んでる部分撫でられている 愛しています

さくら旅行

さむざむしい

白とピンクと水色とグレー

ひらひらひらひら

楽しいことが舞い落ちる

ぺたんぺたんと道路にその跡

ときにはとまどい

 ....
暖かさを知らせる桜
春の深まりがそこにある

暖かい午後のひととき
時折吹く風も暖かい

桜が咲く時期
ピンクがかった日常が
幸せ気分を増幅させる

見るもの全てが楽しく見える
 ....
背枕を省みては どんよりと重く
降りそうで降れない燃える蝋の雲
瀕死の猫が
)はあはあと
くふくふと 、来
血(らいち)に染まれば息は幽すかな断脈
もたれることもなく
 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雉子- イナエ自由詩15*15-4-7
出会い- 乱太郎自由詩12*15-4-7
ついさっき猫- はるな自由詩515-4-7
空気- はるな自由詩315-4-7
放送所の子供達は今- 岸かの子 ...自由詩10*15-4-7
春の雨- 時子自由詩415-4-7
麦焼酎をこぼして- 北大路京 ...自由詩515-4-7
別れの曲- 黒木アン自由詩915-4-7
Aへ- 佐藤伊織自由詩315-4-7
悪しき場所- 佐藤伊織自由詩315-4-7
ザッツ;泣き女- アラガイ ...自由詩4*15-4-6
黒艶姫- クロヱ自由詩2*15-4-6
Because_l_am_a_Girl- 黒木アン自由詩1*15-4-6
駆け巡る冷たい血液- 涙(ルイ ...自由詩315-4-6
月輪- 黒木アン自由詩615-4-6
まことしやかな嘘- 藤原絵理 ...自由詩415-4-5
星の船から見る夢は- クロヱ自由詩2*15-4-5
夕餉の匂い- 服部 剛自由詩515-4-5
私の水を飲め- 瑞海自由詩3*15-4-5
波打際- nonya自由詩17*15-4-5
祈り- 黒木アン自由詩515-4-5
出口はこちら/即興ゴルコンダ(仮)時間外.25- こうだた ...自由詩3*15-4-5
満月- Lucy自由詩12*15-4-5
晴れの日にブルース- ただのみ ...自由詩18*15-4-4
目覚めゆく魂- 為平 澪自由詩11*15-4-4
アラウンド- itukamitanij ...自由詩4*15-4-4
あかぎれの手にココロの傷んでる部分撫でられている- 北大路京 ...自由詩515-4-4
さくら旅行- 吉岡ペペ ...自由詩115-4-4
桜が咲く時期- 夏川ゆう自由詩115-4-4
四月の赤い夜- アラガイ ...自由詩9*15-4-4

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