深夜
少しいろのついた水をのんでいた
グラスは透明だった
仄暗い
テレビの灯り


こくん こくん こくん



一息でのんでしまいたかったけど
なかなかのみおわらない
 ....
うそのそとに いつわり
うそのそとに いいわけ
うそのそとに くちがあり 
くちがあれば うそをはく

嘘から覗く虚ろな社会の本音で悪口 三枚舌で赤く丸める
嘘が強かに実しやかな ....
 だいすきです。
 だいすき。

 顔は全然タイプじゃないけど
 優しいとこ。
 話を遮らずにうんうんって聞いてくれるとこ。
 寝起きでもちゃんと出てきてくれるとこ。
 わたしの話を ....
愛をまに受けて 焼けていく
わたしをみて
かける言葉がなんにしろ
それさえも まに受けてしまう

見える ほとんどすべてのものは 焼け
ドーナッツの穴だけが
残った
ひとつひとつの キスに
その時々の 思いを込めて
少しずつ 贈ってゆけば

届くかしら
子供のころ
とりかえっこが大好きだった
友達の靴はわたしには窮屈だったし
弟の枕は乳臭かったけれど
自分以外の人を感じる楽しいゲームだった
とりかえっこのあとには
必ずとりかえっこが返され ....
風が突き抜けていく
物言わぬもの 同じように揺らして

立っている
この広い 地と空の遠く広がる風景に ふたり
仲人は 纏う緩やかな温い風

手を繋いでいる
結んだものの重さに 離した ....
別に12月がそうさせてるわけじゃないけれど
(いや、少しは寒さも加担する感傷)
これまで歩いてきた足跡でもし、
踏まれた分だけ製造されるコインがあるならば
それをわたしは手作りの不器用にこさえ ....
時計を左に回して
過去に戻ったふりをして1日が過ぎた
時計をもう少し左に回してみたけれど
何も変わらなかった
どんなに時計の針を回しても
ただ時間だけが過ぎてゆくだけ

時計を巻き戻して ....
もともと正しさなんてないとすれば
あなたも罰せられることはないね

はじまりも不明確なら
終わりはもっとぼんやりしているでしょう

倫理や道徳という文字面の正義ほど
力のないものはないこ ....
あなたがあのこにあげた
ほそいほそいやくそくは

ざんねん、ね

ねむってるうちに
みごと
わたしのもの

かみをといてあげたの
しらないでしょう
わらっていたの

なんにも ....
ひらり翻す スカートの裾は
真夏に蝉が鳴く焦げた匂いがします

身体に残る 幼い傷跡は
あどけない睫毛が世界を包む優しさに似ています

頭の中を充満する 疑問符は
染色液が空から降り注ぐ ....
西日の強い秋の日に 
燃え落ちた赤ピーマンの残骸に目をやりながら
駅前のツタヤと惣菜屋へ向かう

ジャーのご飯に合う惣菜を
ツタヤで十代に戻れる私を
選んだはずなのに
コンビ ....
きらめく街に二重映しに
廃墟が黒々と微笑んでいる
何からの自由 何への自由

星が降る 壊れながら降る
その欠片が傷つけてゆく無数の意識
何からの覚醒 何への覚醒

君はいつ泣いていた ....
眠れないのかい?
そんな時はひつじを数えるといい
ひつじがいっぴき
ひつじがにひき
ひつじがさんびき
ほら眠たくなったでしょう?

わたしも
ひつじがいっぴき
ひつじがにひき
ひつ ....
ひつじがいっぴきもいなくなった
こまったしつじはこんせきをたどった

まだあたたかいねどこやら たべかけのくさをみつけては
あしもとをみて ちをはうようにそうげんをいく

たくさんあったあ ....
家族の中にあって孤独を感じる魂が木の十字架のある教会に飛んでゆく。
縁も由もないこの教会に慰めを求める気持ちは分からない。
消えてしまいたい。
愛したはずの人達が頭の中を駆け巡り、記憶の糸は縺れ ....
ひつじのひるね

ねじまわせ
ののじにねじ
はずれると
あとには
ひひ と つる

さんどうぃっち
ぱくり

ねるひのじつひ

ひがふたつある
のが
よりめだつ
 ....
僕が好きなのは
きっと 君ではなく
君の声
澄んだような
歪んだような

僕が好きなのは
きっと 君ではなく
君の姿
分度器ではかった
かざりもののような

僕が好きな ....
お月さん あなたの引力で
わたしを宇宙まで連れてってよ

お月さん あなたの光で
わたしを照らしてよ

わたしを月まで引き寄せてよ
あなたの引力で

お月さん
あなたの瞳 異国の鳥よ
陽炎の向こう遥か遠く
倒れた女の首飾り
散らばるビーズ夢の欠片
神なき宇宙の茫漠に
見えない糸で星座を編んで

あなたの声 異国の鳥よ
風の螺旋を辿りながら
 ....
コンパスは嫌いだ
三角定規も嫌いだ
三〇センチの定規も嫌いだ

でも
雲形定規はどう使うの?
何故四角定規はないの?

何かを描くために必要なものか?
とくと教えて欲しい


 ....
凍てついた夜道で
640年前のベテルギウスの光を見上げながら
今日は星が綺麗だね
って僕のポケットに手を突っ込んでくる

見えないサソリから
ただ逃げ回ってばかりいるとても臆病な僕を
 ....
日本列島を南から北へと
包み込むように来る寒波

あまり降らない広島市内
今回の雪が真っ白に染めて
雪国の景色になった

止む気配もなく真っ白が濃くなる

子供の頃は
もっと降って ....
いま闇の底トカゲになる あたしはすごく疲れてしまって
家までたどり着けるのかひそかに心配で
空気はきんきんに冷えていて
闇を泳ぐようにふらふら歩けば
月が煌々と夜空を照らしているんだった
なのに街灯の明かりの下で ....
モノクロームの写真に 影だけが見える
真珠の耳飾りが 揺れる 泣いているのに
あたしの瞳は 無垢な少女のように
耀いている 嘘をついている


アンリエット… きみの墓は 毀たれた
 ....
時々どこからか音が聞こえる
目を閉じて耳を澄ませばよく聞こえる
それは多分自分だけの音

ほら耳すませばいろんな
音が聞こえるだろう
僕にも君にもあの人にも
世界中に音があふれてる

 ....
見つめ合う 香水と煙草

出会いと出会いが通過していく、お互いの横目で
記憶を垣間見る 痕

口紅では 押し付けがましい
ネクタイでは 束縛し過ぎる

灰色の街を 太陽が落ち ....
夜と朝が交差する一瞬
藍色の空めがけて解かれる
淡い黄金(こがね)の帯
その真中を引き裂いて
真っ直ぐに飛んで行く 
お前は名も無き一羽の鳥

霊妙なる森の奥深く
未だまどろみから醒め ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
窒息する夢- 吐水とり自由詩2*14-12-8
うそのそと- 為平 澪自由詩714-12-8
だいすき- はるこ自由詩214-12-8
やけのこり- はるな自由詩414-12-8
キスの想い- 中原純乃自由詩3*14-12-8
とりかえっこ- そらの珊 ...自由詩1314-12-8
YOU- 黒ヱ自由詩214-12-8
冬を彷徨ってることにしよう- 唐草フウ自由詩4*14-12-8
とけい- リィ自由詩2*14-12-8
- AquArium自由詩314-12-7
ゆびのわ- ミゼット自由詩1*14-12-7
a- 中村 青自由詩414-12-7
正体- 為平 澪自由詩12+*14-12-7
奇妙な祝祭- 塔野夏子自由詩6*14-12-7
おやすみ- リィ自由詩1*14-12-7
ひつじのひるね- 木屋 亞 ...自由詩3*14-12-7
悲しみのエチュード- ヒヤシン ...自由詩9*14-12-7
ひつじのひるね/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩4*14-12-7
君ではなく- フユナ自由詩314-12-7
つき- リィ自由詩3*14-12-6
異国の鳥- ただのみ ...自由詩13*14-12-6
出会い- ……とあ ...自由詩11*14-12-6
<はるか>- nonya自由詩16*14-12-6
大雪が降る- 夏川ゆう自由詩114-12-6
いま闇の底トカゲになる- 北大路京 ...自由詩314-12-6
冬が来た- Lucy自由詩16*14-12-5
17歳だった__Delft- 藤原絵理 ...自由詩314-12-5
おと- リィ自由詩1*14-12-5
香水と煙草- 為平 澪自由詩8*14-12-5
鳥よ—- 夏美かを ...自由詩22*14-12-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526