爪の先で立つ 淡々シャクシャクと 空気だけが音をたてる

そこまで 来ている 管楽器に含む息を切らしながら

シャンシャンを泡泡と連れて来る 蒸し跳ね返す 

そこまで 来ている シンバル ....
ああ 地球には自然単位で
僕達を湿気と熱気で攻撃する為の
秘密組織みたいなものがあるのかもしれない
警察は何をやってるんだ

梅雨があんまりひどいと
そんな過激な思想にもなるよ
奴らは世 ....
「あいつどこ行ったんだろ」
「ずっとオニやってたもんな」
「怒って帰っちゃったんじゃないの」
「あいつヘンジンだからな」
「もうそろそろ帰ろうか」
「帰ろ」「帰ろ」
「それじゃ」「また ....
*壱*マダナイへの手紙

「あの猫の名前はマダナイっていうんだ」と、教えてくれた人がいた。
ああ うわさは聞いたことがある。
明治の文豪の家に 飼われていたという 噂だった。  ....
何故自ら受難者になる必要があるのか?
四度でも五度でも席を譲ればよいではないか!
そして今日は沢山の人を助けられてよかった、と
胸を張って夕焼けを見ればよいではないか!

満員電車の中
三 ....
朝には朝が来て
朝日が昇るだろう
ミルクは泡立てられ
電車は回転する
三角の頂点で
わたしを放り出して
もう食べられないよ、
一生許さない
ドーナツを買いに行く
斜めに流れる傷が
浅くてホッとしている

壁紙を分けるような瞬間だった
カッターナイフがあるとは
思いもしなかった

いや知っていたはずだ
私は分厚いと
言い聞かせていた

何度 ....
昨日が冷えて来る 右から
左から
流れこんでくるfavorite
背中を駆けめぐり頭へ抜ける
溢れんばかりの眩しさと暖かさを受け止め

跳べる!


僕の心はグライダー
そうして
今日も
生きて ....
北の果てのとある国 閉ざされた凍えた大地 流氷漂う暗い海峡
灯台の灯りさえ今にも夜に飲み込まれそうなそんな港街

幾人かの荒んだ風体の若者達が流行りのリズムにあわせて
からだを揺らせながら焚火 ....
 なにかになる

 と願いながら、
 まな板の上に

 かみねんどが
 しろく しろく
 うずくまっていて。

 なに者にも
 なれないままに
 ただ 干乾びていく。
 ....
{引用=
 たわむほどに忍ぶ
ユリの葉は、こらえきれず
重き玉露を 弾いてみせた


 その 砕ける音を
耳にしたような気がしたのです


 千夜の しののめ
いさめらしきものを ....
            130613



悪質な内部者情報通報者は処罰されます!
まだ無い犯罪が生まれますから
お金に目が眩んだモラル違反常習者は
くれぐれもご用心
最低限のモラルが ....
    {引用=悪いことして、理くつくっつける人間は、用心しなきゃなんねえぞ。
理くつさこいてやってくる奴あ、用心しなきゃなんねえ。
                   「ひかりごけ」武田泰淳} ....
風の愛撫に
はらり ほろり
八重桜が泣いた

すらり と知らん顔
真新しい翅を輝かせ
トンボは行ってしまう

墓地への細道
静かな午後

まだずっと若かったころ
感性は魚のよう ....
あけ方
うすあかるい部屋を出るまぎわ
シーツのうえに半透明のわたしを確認する

いつも
左がわを下にして抱きあうので
それは
右耳からだんだんとすけていく
あなたの言葉でできている ....
溶かされ
水滴に変えられた
悲しみが

香水の空き瓶の中から
じっと

外を見ている
空高く晴れ模様

影は濃く

潜る深い意識の世界へ

アスファルトに映る

私の影は

生き生きとしていたので

ずうっと眺める

影は何かを話したくて伝えたそうだ

 ....
見上げた
遠い青は
海のものなのか
空のものなのか
わからない
そもそも
ここは海なのか
それさえも
忘れてしまった



浮上する
どこを
目指して



まとわ ....
屋根のない小舟で
雨に濡れながら

ここももうすぐ海になるね
もうどこにもないと思ってた
彼の品

母の実家の玄関先

クリスマスにシアトルで買った
背の高いコーヒーカップ

牡丹のような芍薬

もう帰らんといけんのんね?
破竹を煮たから持 ....
海の前で生命について考える

そこには、揺れる欲望の波がある

水の中から這いあがる命よ
自然からはじまり自然をおさめよ

砂にまみれて

つくり出された意味を問え

 ....
ひどく風の ある日
ひとの顔ほどもある木の葉が
ぬいんぬいんと おおきく 
円を えがいたり
突然 すさまじい勢いで 遠くに
流れてゆきます
空は ごろごろと 唸っています


ひと ....
脱ぐかといったら脱がない
深夜の湿度を保った風に揺られながら
海辺をきみと歩く

曖昧なことを
ことばで表現したがらないので
わたしの質問はいつも夜の闇に消えていく

星々だけ ....
きょうさびしいとか言ってごめんね

ごめんな

もう言わないからあんしんしてな


わかるから悲しかった

そらなのにありがとう


きょうさびしいとか言ってごめんね

ご ....
薄明かりの中
手を取り合う
ゴツゴツした手
細い指をした手

淡い影が
カーペットに写る
影が一つになり
カーペットの影は
揺れながら
高みにのぼる

白んだ空を迎えるまで
 ....
どうぞ、おきにめすまま、とおりすぎてください。

ふたこぶラクダには好かれたく、ありません。

砂漠をすらすらあるいて、Oasisをみつけたら、カプチーノをひとつ注文しましょう。

棒はいっぽん。

 ....
ほどよく生きる 風にまかせて
古木のように悠然と大地に根を深くはりめぐらせて生きれたら
若木のようにしなやかにすっくりと空をめがけて伸びれたら
どんなに素敵なことだろう

でもいまの自分のう ....
ほんとうに必要なとき



そんなことあるのかな

声ひとつ

さいしょから

いつでも覚悟していた


それくらい

練習のつもりで

声欲しくて

きょうさ ....
狩りは かかとで 踏んでから
継ぎ足す糸屑 齢にかけて

後の視 留守居に 枯草つむ風
狩りは 掛かりに 放らして

かりは かかとで ふみえ みち
あさのは ゆめのき なきわ こるいし ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アントニオ・ヴィヴァルディの夏- 朝焼彩茜 ...自由詩713-6-15
to_you- Neutral自由詩6*13-6-15
また明日- nonya自由詩23*13-6-15
あの猫の名前はマダナイっていうんだ- るるりら自由詩20+*13-6-15
名詩『夕焼け』の娘の感受性- 夏美かを ...自由詩27*13-6-15
ドーナツその2- はるな自由詩413-6-15
やわらかな痛み- 木葉 揺自由詩313-6-14
昨日が冷えて来る- 北大路京 ...自由詩313-6-14
Magical_Music_Hour- 伊織自由詩2*13-6-14
ギャング- 梅昆布茶自由詩1013-6-14
やわらかく- まーつん自由詩21*13-6-14
花のいのち- 月乃助自由詩813-6-14
あの猫の名前はマダナイっていうんだ、- あおば自由詩8*13-6-14
悪魔- salco自由詩9*13-6-13
墓地にて- ただのみ ...自由詩28*13-6-13
右耳- はるな自由詩113-6-13
cold_water- mizunomadoka自由詩213-6-13
千切れた影は何処へ行く- 灰泥軽茶自由詩713-6-13
天辺- 伊織自由詩4*13-6-13
salt- mizunomadoka自由詩113-6-13
first_starbucks_store- mizunomadoka自由詩113-6-13
- はなもと ...自由詩213-6-13
me- るるりら自由詩10*13-6-13
海が知っていること- かんな自由詩6*13-6-13
きのう- 吉岡ペペ ...自由詩313-6-13
二人のための夜- 小川麻由 ...自由詩2*13-6-13
へそ曲がり角の電信柱から角がみえ隠れしていますが - 阿ト理恵自由詩8*13-6-13
ほどよく立ち枯れる- 梅昆布茶自由詩1113-6-13
必要なとき- 吉岡ペペ ...自由詩413-6-12
運命- 砂木自由詩11*13-6-12

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