ある殻
日曜の夜

あすの隙間
ひとつ

あすの隙間
ひとつ

ミシンの跡を辿って
路地を歩く
ネズミも
眠りもない

あすの隙間
ひとつ

あすの隙間
ひとつ
 ....
父の祭壇の後ろに回りこみ
白い布の結び目をほどき
小さなロケットの中に1・2本の欠片を入れた。

「ごめんなさい。ごめんなさい。お父さんごめんなさい。」

近くに居て欲しいと願い
いたず ....
歩く。歩く。。
歩いても。歩いても。。ピリオド。。。
真夜中の買い出し 捻挫した足で歩いても 恵方はない。

八方塞がりな時は天が空いている、と、
見上げた闇夜は 三日月の薄笑い。  ....
太陽の塔を 見に行きたかったの
今を表す丸い顔の
真ん中の大きな鼻を 見上げたの

真横から カーブした刃物が突き刺さって
貫通して 痛そうなしかめつらで
そして体のなかにも 無数の生命の ....
笑い転げた
ふたりきりのドームで
如月最後の雨のなか
傘のなか
春ショール羽根を纏ひてゐる心地 どす黒い青のままで
短い春を 終えることに憧れる女子高生は
制服の下に隠した 無邪気な残酷さと無気力を
折り畳んで 卒業する

ホタルの光り、といえば
見上げたマンションのベラン ....
夜明け
繰り返される 割れ を
完璧なものにするために
うしろむきにとぶ

じゃあじゃあ流れつづける時間
それ わたしのだよ
ひねる うねる たおれる
それ

音よりさきに
 ....
県南の町を
目指していくと
いつの間にか
新しいバイパスに入り込んでいた


どこでわかれたろう
さっきまで 慣れた道だったのに
わかれ道すら気付かず
私たちは
知らない道を渡 ....
余白のたっぷりある
読み物は心が和む

白い部分は
単なる余りではなく

空想だったり
誰かの想いだったり
空(そら)だったり

色んなものを
入れ替えられるから

あくせく ....
木の芽噴く
柔らかい温かい
心の中でそっと噴く
もう少しで春だから
のそのそとフリースも
脱ぎ捨てて
纏う風も暖かい
新しい生命の息吹
耳元でそっと
くすぐって
春の予感が心地良い ....
カランカラン・・・・。と、骨が笑う。
カランカラン・・・・。と、骨が笑う。

「それは父がよこした、私への返事。」

問いかけても
話しかけても

手のひらに置いた骨を握り締めても
 ....
わるいことをして逃げているので見つかりしだい冷たいようなところへぶちこまれるけど好きなひとがいるので気にしない
似たような境遇を描いた絵や歌や小説がたくさんあるので迷うことはないし自由だ。わたし ....
おはようございます。
誰にでも呼びかける太った駅員さん
その改札は朝にしか開かない
仕事や学校や病院や用事で出かける人に開かれる
上の子が赤ちゃんの頃にもそこに居た
9時を過ぎるとシャッ ....
過去は霞みに沈んで
昨日しか見えないけれど

未来はもっと見えない
目前に現れ始めて気がつく
それが昨日用意されていた
としても

交わらない直線が
全て平行などとは思わないが
平 ....
視野の隅
磔刑の丘が緩やかに
空に溶けて行く先には何もない

君の指先は工場で品質を素早く読み取る
精密な器械でもあるが
ときにわたしを虜にしてしまう
哀しく白い造形でもある

時間 ....
くるくると回転する平行
地平線を見失った目
日が昇り落ちて
空間を温めずに消える太陽

静寂
生のない 鳥の飛ばない空

不毛の会話から逃げ出して
不毛のこの宙に来た

私はか ....
しろい床に置かれた名札付きひとつのハコ
そこにはふたつのいのちそれぞれが
部屋を出るほんとのほんとの直前に
それじゃ
余韻を残し振り返ってセルフィー
ルネへひとこと
そして雷鳴
つめたい ....
それは
僕にとっては
気の遠くなるほど
かなたにある存在だった

こっそり
見ると
虹色に笑っていた
いつも

その場所から
僕は
一歩も動きたくなくて
いまも
君のプリズ ....
一本道の白線が
遥かな闇の向こうへ――伸びてゆく

若人よ、汝の信じる道を
何処までも――そのままに

夜の靴音を高らかに鳴らし、往くがいい  
「ハイジのおでこはアールデコ」

塾に行く子供たち 電車を待ち
丸い おせなで ゲームする
一番線に 白ヤギが紛れ込んでいますご注意ください
満員電車の中で みんな気付きません
二番線に  ....
古いのや新しいの
ひびだらけや穴ぼこだらけ
人の生活
車が走る
すき間から雑草が伸び花を咲かす
犬がくんくん歩いている

今日もどこかで工事している
せっせと耕して平らにするけれど
 ....
鈴の前だから
見せられない
すぐ鈴がくる
待てまずいだろう

まだ歪みは残り
素肌とはいえない
ままよママとダンス
仮名にして名を消せ
あけおめことよろプレモル開けて》西荻⇔下北》チャリで疾走アングラガラカメ自主練積んで》長ゼリピンスポ》独り占めする妄想空想卒論上げて》追いコン新歓》サクラサクサクピーカンビーサンセレブなロンバケ》駅ナ .... 湯船に
お湯を溜めている時間
時間はゆっくりと進む

湯船に
身体を投げ出す
目を閉じて浮く
時間を忘れゆっくり休む

身体を洗い
湯船に浸かる
つやつや朗らか
声を出して声を ....
独り 楽しむ と記し
独楽(コマ) と読む

独り楽しむためには
独りで己を支えなければならない
独りで支えるためには
日々 回り続けなければならない

そして回り続けるためには
己 ....
正義と正義のせ
めぎ合い 置き
去りにされる血
と涙 見え透い
た手口のイカサ
マ 手札は不条
理のフルハウス
パンドラの箱の
隅を 爪楊枝で
つついているの
は いったい誰
 ....
なぜだろう
わたしたちはこんなに熱いのに
まちはまだ冬をしている
あんなにしろくふやけてしまって
あれじゃあ型もとれないね
あれ、
それは
わたしのことですか
ナッツみたいに香 ....
大きなひとかたまりの石の下
あたしたちはゆっくりと
水を
手放している

昨日より
今日
ことさらに
ひたむきに
あたしたちはゆっくりと
命というものを
凝縮させている
田舎でも観光で潤っている
観光客の笑顔が印象的

トロッコ列車に乗り
四季折々の山々を眺める
自然と一体化する

ゆっくり走る
冷たくて寒い風なのに
心地良さに変わっていく

そ ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 佐藤伊織自由詩215-2-24
49日。- 梓ゆい自由詩315-2-24
「鬼」。。。- 為平 澪自由詩8*15-2-24
薄暮の塔- とよよん自由詩2*15-2-24
相合傘- とよよん自由詩3*15-2-24
春ショール- chiharu携帯写真+ ...5*15-2-24
長い赤- 為平 澪自由詩5*15-2-24
割れ- はるな自由詩615-2-23
旧道- フユナ自由詩415-2-23
余白- 森の猫自由詩13*15-2-23
木の芽噴く- 灰泥軽茶自由詩415-2-23
手のひら。- 梓ゆい自由詩215-2-23
わるいこと- はるな自由詩415-2-23
朝の改札- たちばな ...自由詩5*15-2-23
近視- イナエ自由詩11*15-2-23
磔刑の丘に- 梅昆布茶自由詩1215-2-23
夢想と現実の空は- 日々野い ...自由詩215-2-23
ヴァンダとルネ- Seia自由詩215-2-22
プリズム- 草野大悟 ...自由詩4*15-2-22
靴音- 服部 剛自由詩215-2-22
ハイジのおでこはアールデコ- るるりら自由詩19*15-2-22
アスファルト舗装- 灰泥軽茶自由詩615-2-22
仮名にして名を消せ- 深水遊脚自由詩3*15-2-22
Co.,_Ltd./即興ゴルコンダ(仮)投稿.15- こうだた ...自由詩3*15-2-21
湯船に浸かる- 灰泥軽茶自由詩515-2-21
独楽- ただのみ ...自由詩18*15-2-21
見学者- nonya自由詩17+*15-2-21
土曜日- はるな自由詩215-2-21
樽の中- そらの珊 ...自由詩12*15-2-21
トロッコ列車- 夏川ゆう自由詩215-2-21

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