それでも僕は
生きている
それでも僕は
息してる


それでも世界は
動いてる
それでも世界は
蠢めいている


まずまず
こういう事で
精を出す


ますま ....
知ってた
みたことある
ここは春
夕日の庭に
すみれが俯いている
きょうの
最後の陽光は
わかっているよ
とうなずいて
わたしの誕生花を
すべらかな
風のてのひらで
撫ぜて
 ....
遊女

太夫という名のあるいは
花魁という名の華があった

ほぼ大名や貴族あるいは富商といった上層の遊びであったらしい

歴史的考証は別にして
要するにスナックのねーちゃんだと思ってい ....
プリンも寂しがる夜が膝の上 体臭は毛布のようだ
男臭い布団はそれだけで暖かい
男にとっては逆だろう
遠い子宮の記憶を辿り
疲れた胎児は体を丸めて
全てを忘れて眠るのだろうか
女の体の匂いの中で

私には子宮より
 ....
  冬になるときみは
  樹下の落葉をひろい集めて
  ぼくの胸のうえに載せ
  火をともしたものだ
  それ以外に
  やり方のないような手つきで



  あのなつかしい ....
  今宵、風の
  滑るような冷気の端に
  一本の象牙が生えていて



  きみは両手で
  そっと包みこむ
  通り雨の過ぎたあと
  かなしさの残る街の片隅
  電 ....
今が 日付を一歩跨いだのか
時が 向かい風のようなのか

昨夜から
     今朝へ
        光が溢れ

新雪積もって白紙に戻り
一文字人文字人間が
寒い眠いと起き出して
 ....
   大通りを一本奥へはいった
   ラーメン屋の先の三叉路の角っこに
   その八百屋はあるんだ
   狭い軒先に段ボールが並べられ
   曲がったキュウリや
   太さも大きさもまち ....
遊びってものをわたしゃ
ほとんど経験ないんだよね、これが
今だって、真面目に
考えようとしてるし

義務じゃなくただ楽しいこと
リアルじゃなく目的がない
ルールがあってもその場限り
有 ....
雪が降るね
私の中に
あなたの窓に
世界に

信じるのは簡単
みんな私を
通り抜けて
世界は

雪が
地表に舞い降りて
アスファルト
地下に抜ける

もう
キミは雪では ....
行くとこ行くとこ休館日 夜空に
ひとつ 輝く星に
私は望む

ずっと
そのままでいて、と

叶えられるはずも無いのに
そんな事など知っているのに

星が消えていくこと 寂しくて

私は
また願いを紡 ....
死ぬために
わたしという赤い水晶体が
こぼれ落ちた汚泥を胸に抱きしめて
最後の水道を歩いている船はもういってしまった
孤独が
わたしの人生の意味であるなら
わたしは十分孤独であったろうか
「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」
「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」
 ....
思考は明滅する風です
それが運んでくるのは
電光の空模様と
ざらついたアスファルト
の大地です
わたしたちは帰れません
ここがわたしたちの家

思考が明滅するとき
ここに運ばれて ....
人気の無い埠頭から望んだ街はただ灯ばかりが無機の光を放ち

まるで人間の営みとは無関係な顔をしているみたいで

かすかな海の匂いを抱いてそれでもふと
人を遠い空間にいざなって行く

僕に ....
手のひらを
空が ざわざわしている

手袋の上に舞い降りて
うっ、雪達は しまった まずいと むずむず

気が付いた

この肌に触れれば 飛べない水滴
水っぽい冷汗ならいいのですが
 ....
空から落ちてくるものたちで
世界が成り立つとしたならば

わたしたちはみな一部なのだ

遠い昔
かたわれを探し歩いた
海に続くこの道に
冷たい魂が落ちてくる
やっと逢えたと思ったら
 ....
この血であなたの心臓を突き刺したい
ナイフを手にその背中を追いかける
あなたは急に立ち止まり振り返って云う

刺せるものなら
刺してみろ

わたしはナイフを突き
刺し殴る
 ....
苦しみは注射以外いらぬ

父の死も母の死も
何もいらぬ

けれど苦しみは
私を愛しているのだ

飼い殺しの愛を押し付ける

いらぬものが
年と共にふえるのだ
風には名前がない
そんな重たいものを 引きずってはいない

風には身体もない
そんな窮屈な箱に 押し込められてもいない

捕まえることも 飼いならすこともできない
たとえ押し留めようとし ....
「ねぇ、貴方。」
そう呼ぶ 私

「うん?何?」
そう答える 貴方

その歩幅が
いちばん幸せ
教習車で好きな子の家の前を通る  ずいぶん長いことご無沙汰しておりました
その後お変わりございませんか

昨年は大量のクスリを飲んでしまい
あなたや他たくさんの方々に大変なご迷惑をお掛けしてしまいました

なかなかうまくこ ....
前略 神社の境内のながい石畳の階段を歩いて きずきました
わたくし カドウ域フェチなのでございます
鳥はイキモノの可動域を知らせてくれる 
「愛(う)い奴 もちと 近こうよれ」と おもうほ ....
今日も歩いていると

いつの日かの私が

朴訥と佇んでいる

でもなんだか薄皮で安ごしらえ

色もくすんで生気がないが

手を広げて空に向かって伸ばし

かかとを上げて

 ....
全自動

機械化された巨大な工場から

生み出されていくコンビーフの缶

ねじをくるくる回すように

側面の皮を剥ぎとっていけば

感覚がむきだしにされていく

フォークで突き ....
己が一番美しい時に
化粧を覚えた少女は
素の顔を誰にも見せぬまま
女となり
老女となり
やがて
横たわる冷たい屍となる

その顔に
再び恭しく施される
化の粧

唇に置かれた紅 ....
先を歩いていたあなたの
姿が見えなくなって
やがて足あとも消えた
砂漠の何もない町で私は
水だけを買って店を出た

かすかな電波を拾い
疲れた馬を励ましながら歩く

私が疲れても立ち ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
意義なき生でも- シホ.N自由詩112-12-10
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遊女- 梅昆布茶自由詩812-12-10
プリンも寂しがる夜が膝の上- 北大路京 ...自由詩512-12-10
- salco自由詩11*12-12-10
- 草野春心自由詩812-12-9
象牙- 草野春心自由詩412-12-9
人間詩- ただのみ ...自由詩19*12-12-9
夏八百屋- 石田とわ自由詩12*12-12-9
課題「遊」:真面目なちびまる子ちゃん_- 木原東子自由詩8*12-12-9
ゆきんこ- umineko自由詩15*12-12-9
行くとこ行くとこ休館日- 北大路京 ...自由詩112-12-9
ひとつの星- 柊 蒼衣自由詩312-12-9
水晶- 佐藤伊織自由詩512-12-9
無数顔- 佐藤伊織自由詩212-12-9
SAME- 佐藤伊織自由詩512-12-8
夜の埠頭にて- 梅昆布茶携帯写真+ ...1212-12-8
雪と手袋- ぎへいじ自由詩14*12-12-8
はつゆき- そらの珊 ...自由詩1512-12-8
『目指すもの』- あおい満 ...自由詩712-12-8
苦しみ- 田園自由詩3*12-12-8
風の名前- まーつん自由詩312-12-8
距離感- 柊 蒼衣自由詩312-12-8
教習車で好きな子の家の前を通る_- 北大路京 ...自由詩1112-12-8
かさぶた- 涙(ルイ ...自由詩512-12-8
稼働域フェチ- るるりら自由詩19*12-12-8
風船- 灰泥軽茶自由詩6*12-12-8
コンビーフコンビナート- 灰泥軽茶自由詩5*12-12-8
化の粧- 夏美かを ...自由詩22*12-12-8
ひとり- mizunomadoka自由詩412-12-8

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