君が
はじめて私の手を離し
自分の羽根で
よちよちと
はばたいていった日のことを
母は忘れることができない

君はとうに
逞しい翼をひろげ
上空の風に乗り
母には見ることもできない ....
遅れてきた青年
早すぎた少女

天のいたずら
輪廻の気まぐれ

時代にずれて
生きづらさ



復活の
三日は推定三千年

弥勒の
待つ五六億七千万年

時の ....
{引用=
街は、いつも
 こぶしを振り上げる 動乱のような
非日常を 人の心にやどす


ちいさなネオンの明かりに立つ少女


夜を踏む女の ピン・ヒールの 短い天使の影


 ....
イボイボした奴 中身の綿はスプーンでほじくる 否 掬う
苦味にパンチの効いた緑色の君
薄くスライスさせる 太いと苦味のパンチにマジパンチくらうから

炒めても 叩いても 機嫌悪く睨んでも 痛ま ....
揺れるツインテールまばゆい光の中で踊るそのままに
大好きなツインテール木漏れ日のように優しく

あの日の午後の坂道で出会った奇跡が嬉しいんだ
そうさ僕と君の時間が始まったんだよね

ツイン ....
あまい
ミルクは
きみが
くれた
あいに
にている
大木になりたいから大木になるよ

あなたに木陰をつくりたいから

それは宇宙いちの木陰だから

あたまのうしろで手を組んで

得意げに目をとじて

風の声や鳥の声

光のささや ....
遠のいた六歳の背丈からのまなざしはもう
わたしだけが知っていて
本当の潮風を忘れ
たやすく唄われる海の風景だけはいつまでも

地球はあおい星だから
その歌たちはたぶん続くのだと
確信して ....
遺影用の写真撮られている 1966年 ザ・マッコイズは
アメリカ中西部の街で「Come On, Let's Go」を歌った
飛行機事故で死んだメキシコ系アメリカンのロックン・ローラー
リッチー・ヴァレンスの曲のカヴァ ....
「あれは何ですか」

あれは、づ じょうに ある。

「あれは何ですか」

紙が丘のうえに たてた

高い高い柱の先を

ただ 黙々とのぼっていく 小僧の
姿が

眩しくて
 ....
翠の上にあなたと二人
心地よい風が私達を包む
二人の時間


漂う雲を見ながら
笑い合うあなたと二人
互いの温もり感じ

煌めく夢(あした)の話して
この瞬間(いま)の幸せ感じてる ....
光では消える
だから 灯りを

照らすという意志が欲しい
だから 灯りを

ともすという力が欲しい
だから 灯りを

暗いものが見えるだけでも
心の灯り

たきつけているのは  ....
涙は乾くか 浸みこむか
空のみえない水無月を
二十の指で抱き込んで
いつか色づく紫陽花の
あわれな枝がしなしな切らる
寝がえりしなに打つ脈が
黒髪の海をゆらすとき
涙は乾くか 浸 ....
      カランと氷が泣いたなら
      グラスの水滴なぞります
      なにが足りずに欠けるのか
      なにを足せば満ちるのか
      欠けた夜空の三日月 ....
 風に吹かれて空き缶が
 ゆるい傾斜を上って行く
 カンカラ転がり上っては 
 カラカラカラリと下りてくる
 あの風が止んでしまえば
 あとは 下りるだけ
 底の底まで落ちぶれて
 それ ....
浴槽の栓を抜く
しばらくは何事も変わらない水面
さざ波のそぶりさえない
今 渦中では
見えない引力に導かれ
出口へと
まさに水が
わあわあ殺到しているというのに

ことの始まりは
 ....
コストパフォーマンスではない自分が欲しかった
でも生きるためにはある程度のコストがかかるが

父や母はその中からコストを僕にくれたんだっけ
愛情と共にねでも父はずるい
やっぱ女の子可愛いんで ....
わたしはわたしの中に
夜を溜める
そしてその夜を醸してゆく
深くなるように
やわらかくなるように

わたしはわたしの身体に
花を鳥を
風を月を沁みこませる
わたしの中の夜が
やさし ....
【暮れかねる】

ある日 冷蔵庫の中のものが
すべて 薔薇の花になってしまった
五月が さえざえと冷蔵庫の中で咲いていた

ばら肉は どこへいったのだ
薔薇が ここにはあるだけ ....
ななしのごんべ
どごがらぎなすって
どごさいぎぐさる

あとなんねんいぎる
どげんしてどごさいぎぐさる
なしてこげなどごろにおるべな

ななしのごんべ

どごがらぎなすって
どご ....
  すてきな溝があったので
  かたほうの耳をそこにあずける



  夏草は風にこすれ
  虫たちが{ルビ清=さや}かな羽音をたてる
  日の光のなかですべては
  ひとしく ....
神様は人間の中にいる。精神のうち欲望を制御した美しい理性だ。それが人類普遍の原理となっている。欲望の笑顔が消えた時、遠くから新たな目覚めを促す。すがるためではなく、気持ち悪くなってしまった .... 目覚めても
夢が続くのか
岩穴に
風が吸いこまれていく

のぞく眼に
洞窟の奥でうつむく子どもが映る
近づけば
幼いままのぼくだ

小さいからだを
剃刀の風が
音を立てて
通 ....
裏庭にブリキのバケツをひっくり返して、置いておきました。

6月を迎え入れる準備です。

糸雨は
すまして
朝、早く
音もなく
いらっしゃるらしく

そんなおとずれ、ゆるしません。

あしあとをリ ....
一つ二つ華のひらを触って 感触と感触が繋がる
一つ二つずっど触っていたい アタシの官能が瞼を開くまで
今の刹那は止まるように願っている

真紅に露が弾ける華のひら 触り触れる感じるものは
熱 ....
開いて
閉じて
開き直る

胸のちょうつがいを
ギシギシ言わせて
自分の扉を開け放つ

隅から隅までよく見てみやがれと
立ち塞がった戸口の後ろで
気弱な本体が震えている

 ....
ある日クローゼットを開けると
床の上に散らばったネクタイの塊が
視界に飛び込んできた
どうしたものか…?と一瞬迷ったが、
とりあえずそのまま扉を閉めた

数日経って再びクローゼットを開ける ....
老獪なる老婆よ
その知識と悪意にて
若き新芽を摘み取るのをやめよ
その若き男はいづれ
精悍なる立つ者となり
この世をなおす
お前の様な老木に
ひがまれるような者ではないのだ ....
踏切の横の空き地は草ぼうぼう
傾いた陽光が
影と日なたに草はらを分ける

通り抜けるものの風圧と
しつこい音の点滅にせかされ
ひとあし 踏み出そうとする
幼時の一瞬に接続しそうな時間の震 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15700)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
えんじのベレー帽- Lucy自由詩23+*13-6-3
生まれ落ちて- シホ.N自由詩113-6-3
Taxi_driver- 月乃助自由詩613-6-3
ゴーチャン- 朝焼彩茜 ...自由詩613-6-3
ツインテールな風に乗ったら- 梅昆布茶自由詩513-6-3
ミルク- そらの  ...自由詩213-6-2
大木になるよ- 吉岡ペペ ...自由詩613-6-2
いつか忘却- もっぷ自由詩513-6-2
遺影用の写真撮られている- 北大路京 ...自由詩613-6-2
カモン・レッツ・ゴー- 壮佑自由詩10*13-6-2
- 佐藤伊織自由詩113-6-2
休日にあなたと二人で- ムウ自由詩113-6-2
ふける_朝焼けに- 砂木自由詩18*13-6-2
- はるな自由詩413-6-2
子守唄- 石田とわ自由詩15*13-6-2
カラカラ- ただのみ ...自由詩24*13-6-1
うず- そらの珊 ...自由詩22*13-6-1
コストパフォーマンス- 梅昆布茶自由詩513-6-1
夜を溜める- 塔野夏子自由詩18*13-6-1
暮れかねる- るるりら携帯写真+ ...10*13-6-1
ふりかえる- 2012自由詩2*13-6-1
夏草- 草野春心自由詩713-6-1
神様と人間- はなもと ...自由詩413-6-1
膜の中での変身- 殿岡秀秋自由詩913-6-1
つゆの音もだち - 阿ト理恵自由詩10*13-5-31
雌の薔薇- 朝焼彩茜 ...自由詩413-5-31
ちょうつがい- nonya自由詩23*13-5-31
クローゼットに潜む魔- 夏美かを ...自由詩25*13-5-31
愛せよ- 田園自由詩313-5-30
夏草- Lucy自由詩18*13-5-30

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