小便をする
壁紙の黒い点をみつめる
じっと張りついたのは(3?)にもみたない小虫
紙で捻りつぶして小便とながす
垂直と視線は戻された
朝から留守番をしていた
これも人生である 。
 ....
誰かが信じている
僕(ら)の未来を
そっとしておいてほしいんだ
僕はいま目をあけていられなくて
あまりに僕の周りが眩しく閃光しているから
いつもじぶんの影を見つめているけれど
きみが僕 ....
瓶をかかえて
あなたが眠る横にたっている

ふたは
なくしてしまった

起きて

なにか
当たりまえのことを言ってください
微生物にとって
わたしのお腹の柔突起は
きっとかれらの全て

微生物は
生まれてから死ぬまで
わたしの姿形を知らずに
過ごすのだろう
授業をこっそり抜け出してみたり

夜の校舎にしのびこんでみたり(そのあとは校庭で花火する)

屋上への扉の鍵をあけてみたり

自転車の二人乗りをしてみたり


どれもこれも、いけ ....
寂しさの上に
雨が降る

怒髪の上に
雨が降る

導きの上に
雨が降る

約束の上に
雨が降る

しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん
そんな気の良いもんじゃない
じとじとべ ....
すぅーっと、金木犀が香れば

何かを信じてた頃のように

いたいけな気持ちは甦る


・・・



そう思って

嗅いでみる


よくわからない



けれど
 ....
空いっぱいの夕やけを見たいとHが言う


 寒くない?
 うーん、だいじょうぶ。
 今日はあったかいし絶好の夕やけ日和よ。
 どこがいい?
 うーん、
 海がすぐちかくにあって、川の流 ....
つめたい空気を吸い込んだ
早朝の僕を見つけてくれてありがとう
昨日は月の光を追いかけて
ハルモニアの響く場所をを目指して歩いたの
(きのう月の年齢を数え始めた)
つめたくて尖がっていた僕 ....
酒乱のゼブラは
いつも酩酊で店に来た
五十五歳
痩身で長身、顔は土気色
ギトギトの黒髪と銀ぶち眼鏡
三白眼が据わっている

「やらせなさい」
「無礼者、下がれ!」
初めて怒鳴られた時 ....
名残りを掻き毟る今宵の色。

綿毛のような存在感は
硬くて冷たい黒を嫌う。

あしらいの胴体は空打ちの打点に。

「A」ではじまる密林には
コッソリと
置いて「在る」かもしれない
 ....
夜が蓋をあけて覗き込む
よく 寝ているよ

運んでいるのは
ぱりぱりと笑う
ロウに遊ぶ 火
綿入れの中 冷たい手
雪のかまくら 水化粧

あしあとに あしかさねる
のののん しんし ....
ポーリーとポリアンナ
いつも一緒に逃げている
雷から
青ざめて貧血で倒れても
どっちかがしっかりしているから大丈夫

ポーリーとポリアンナ
時々もめる
どっちがお皿を洗うかで
どっち ....
日だまりの道で

おーい

ここだよー

たましいが

おたがいに呼んでいた

おーい

ここだよー

日だまりの道で


ぼくらは人生をやさしく見すぎていたね

すこしばかり時間にうるさい所だったね ....
心の声を聞くのには
耳鳴り程度がちょうどよい

不必要な言葉は聞こえない
でも 
自分の愚かな声は聞こえてしまう

月と太陽が逆さになって
月明かりで過ごすこの世になったなら
余計な ....
遡り
私は
消え

進み
私は
残り

今を
私は
立つ
  別の女の
  別の乳房を吸う
  長い街道を歩いてくる
  晴れた日の草原のような
  パッヘルベルのカノン



  男は捻じ曲がった枝
  女は雀蜂の巣
  青空の ....
嫌なものはイヤ!
そんな思いと折り合う

でも、おとなの分別とかじゃない
ひとが生きるって
爪先から血が滲むほど世間ってやつにしがみついて

それで何とかまっとうできる

違うかな
 ....
私の街には雪は積もらない
降ってもすぐに溶けて消えてしまうの
私の願いはたったひとつ
一度でいいから一面の雪景色を見てみたい

朝起きて窓を開けたら
世界は白一色に覆われているの
隣の屋 ....
誰も見ていないところで河原の小石を拾う
誰も見ていないところで河原の小石を投げた
誰かに当たればいいと思う
あなたに当たればいいと思う
誰かに当たらなければ意味がない
あなたに当 ....
僕は偉くなりたかったのだ。無敵で、黄金で。野原に独りでたつ風車みたいに清く正しく。あるいは、おおきなメダルをさげて、僕はあなたちの守り手に。なりたかったのだ。そして明日に咲く花を収集して、素敵な名前で .... 十二月某日
この地はまだ吐いた息が白くならない
気温はこの時期にしては穏やかである
相反して 福岡の繁華街は喧噪としている

次から次へと
多系統の行き先を掲げた市バスが滑り込み
 ....
なかやまどうをはしれば
とりいをくぐって
あやしいみずうみにたどりつく
集団がよりついてきて
その数をふやそうとすると
どうしても対立がおきてしまい
ばあちゃんがうるさいほど
おなじ話を ....
少し神経質で几帳面すぎる
右手

無骨だけど何故か憎めない
左手

ろくに箸も持てないくせにと
名前すら満足に書けないくせにと
いつも左手をなじってばかりの
右手

何を語る ....
お前の墓はたれ建てる

わしも一度は参りたや

たれにも知られぬ偉人あり

その名も男ジョン次郎

ふるさと捨てて母捨てて

砂また砂の大航海

夢も希望も質草に

さすら ....

7歳の女子Y、何者かに命じられ
人形を手作りすること決意

綿、晒の布、針糸鋏
どこから手に入れたものか

胴体、手脚四本、それぞれの大きさに
チクチク縫った
ひっくり返して綿を ....
にわか雨が遠ざかったあとの 特別な においがして
草むらの開花のそぶりは どれもこれも霧の中 
足にからむ露を 蹴散らしなから
花畑を駆けぬけると 遠い山は ぐっと近くなり
鬱蒼 ....
もっともっと遠くへ
もっともっと扉を開いて

今を抜け出し 過去を振り払い
運命の輪を 回していくんだ
そうでなきゃ
息が詰まってしまいそう

みんなが進む道
私が歩む道

それ ....
真っ黒なランドセルが
ひっくり返っている

カブトムシに似ている

そう思って
しばらく眺めていた


小学生の頃
それに教科書を詰め込んで
学校に運ぶことを
当たり前だと思っ ....
ポケットから
手帳を取り出す手が冷たい
ことばを整理する
その過程で
冷えてゆくものも温まるものもある
あられが窓をしきりにノックする
冬が訪ねてくる深夜

うまれてきたことに感謝し
 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
排水- アラガイ ...自由詩2*11-12-7
過去の未来くん- c自由詩511-12-7
- はるな自由詩711-12-7
微生物の世界- マフラー ...自由詩8*11-12-6
いけないこと- 森未自由詩4*11-12-6
雨女- faik自由詩15*11-12-6
立木見ノツ[心久- 自由詩6*11-12-6
午後の詩集- たま自由詩31+*11-12-6
しくみ- c自由詩411-12-6
ゼブラの思い出- salco自由詩8*11-12-6
自己主張「強」の抜け毛- yuugao自由詩2*11-12-5
眠らない手- 砂木自由詩12*11-12-5
ポーリーとポリアンナ- ふるる自由詩4*11-12-5
日だまりの道- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...211-12-5
耳鳴り- 菜穂自由詩6*11-12-5
- りり自由詩1*11-12-5
別の女- 草野春心自由詩411-12-5
師走のひと- 恋月 ぴ ...自由詩26+11-12-5
スノードームに願いを- 未有花自由詩13*11-12-5
ネット詩- アラガイ ...自由詩4*11-12-5
【連詩】空を飛ぶより楽しいこと- メチター ...自由詩6*11-12-5
「ね」はあげたくない- subaru★自由詩14*11-12-5
大宮公園- 中川達矢自由詩611-12-4
右利き- nonya自由詩23*11-12-4
THE_MAN_ジョン次郎- salco自由詩5*11-12-4
人形願望- 木原東子自由詩17*11-12-4
人は咲いている_虹色に- るるりら自由詩9*11-12-4
- 菜穂自由詩3*11-12-3
やればできる子- 未完自由詩10*11-12-3
冬が訪ねてくる深夜- かんな自由詩16*11-12-3

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