コールタールの
  夕ぐれは さびしい匂い
  潮風のながれを瞳にうつしながら
  ちいさな犬を飼いたいと思っているあなただ
『ミーハー宣言』

最近いろいろあるな
我ながら思っていた
坂本龍一氏までガンなんて
意気消沈してた
テレビを付けっぱなしにした

そうしたら閉ざされていた
感覚がよみがえった
お ....
シタタタタン、シタタタタン

気が付いたら降っていた
白い雨の中に進み
差しかけた傘を放り投げた
もう、どうでも良い
と思って
僕の全ても放り投げてから
浴びた白い雨は
なん ....
白い彼女は夜に来て
暗い独りを照らす
私たちをしっかり見て

白い彼女は朝には消え
切ない笑顔を残す
いつかの再会を望んで

考えるのは止めない
脳裏を撫でて離れない
白い ....
金色のひかりが
静けさの青を深くする

ねむっている
あなたのまつげに
いとおしい夢のかけら
燃えのこる 十七夜

はじめて あなたに
抱きしめられた
風が囁く笹の月夜
まる ....
タクが失踪した
親にも知らせず彼女ものこしたまま行方不明

刑務所から出て保護監察下ながらM工業で働いていた
将来独立するという意欲もこめて作った名刺ももらったのだが

僕が名義を貸して彼 ....
  窓に背をむけて
  なにかを書きとめていた
  あなたに小さく呼びかけた
  微かな灯りのともる夏、
  砂のまじったわたしの思いは
  野良猫のとなりで寝ていた
果てしない思考に明け暮れる
無為徒食の存在ではないと
間違いなく
世界に貢献しているのだともいう
だがそれは私の意志ではない
決定でもない
私の居るところに
豊かな命の繁栄があると
言 ....
硬い音が
 塔に響く
  一段目と
   靴底の音
    誰も見ぬ
     静寂の中
      二歩目を
       踏み出す
        コォーン
         ....
薄闇の中に残された
       一つの林檎から

向かい合い互いの髪を切った
鋏で剃刀で鑿で鋸で

欲深く嗜好を相手に負わせ続けた 
二体の異形は言葉を上擦らす

「わたしたちは互 ....
明るい窓辺に咲く花は
それを誇りに思うのでしょうか

小さな日陰に咲く花は
それを恥だと思うのでしょうか

ふたつの花に問うたなら
まったく同じく答えるでしょう

肯定ではな ....
ねむる ねむる

水槽のなか

金魚のウロコを夢にみながら

ねむる ねむる

私のなかに誰かが水をはっている

気化熱の実験ですか?

夢のなか 夢のなか

 ....
あなた、あなただけは
ここで生きて
私と離れるためよ、気づいて

たとえ何百年と会えなくても
私たちはきっと大丈夫って
あなた言っていたから

待ち続けるのは慣れっこよ
 ....
雨上がり傘は思いがけずに閉じる
嫌えば嫌うほど何故か奴には出会ってしまう
回り道をする
すると信号機で親子連れの奴に出会ってしまった
互いが無視をした
……どうしてなんだろうな
と ....
つゆぞらの
車窓にぴしゃり
みずのゆめ
ふいに気がついた
目のあった
エレベーターの鏡に映る
水の目をしたあたし
着替えた綿の白シャツの
まとわりつく
抱擁の感触  ....
溶け合って生まれる奇跡

ある日あなたに出逢った
同じタイミングで
溶け合った愛が今を創り出す

自然体でいればストレスはない
余計なことを考えることもなくなる

ただみんなと ....
心を込めても
君に届かないのなら
無いものと一緒だわ。
ミモフタモナイけれど
ソレが現実だわ。

愛を語っても
最後に嘘になるのなら
ペテン師もご苦労様。
約束なんて
ソンナものだ ....
月光に色彩を失った体温がナイフを研ぐ
知恵は分裂と融合を繰り返し
情欲に肥大した心が沸騰している
突出した眼が揺れて
生じた眉間の隙間にナイフが潜り込み
矛盾にゆれる知性を切り裂いていく
 ....
{画像=140712005301.jpg}





あれは5月の終わり
小学生のぼくは
一人で仲間から離れ
体育館の横の鉄棒の側の
紅いダリアに見入っていた



転がり ....
夜毎訪れるセピア色の光景にふと吐息を漏らす。
奪われてゆく時間の中では全ての音色が透明だ。
物語は夢と現の境を行き来して
真夜中の扉をけたたましくノックする。

頭の中から幾つ ....
  わたしの心が
  くらげのかたちになったら
  会いにきてくれますか



  手のひらに月をすくい
  くちびるを歌でみたし
  むかえにきてくれますか
  わたしの心 ....
余韻とやらを味わいたくて
夜のいちばん明るいところばかりを
かぎ回っていた

浅薄な憧れはいつしか
秘めるべきものへ変わっていったのに
なぜだかそれは継承すべきものでもあるらしい

 ....
やわらかな祭壇から羽搏く宝石函
銀のスウィートピーが窓辺で揺れる
炎と氷の繊細なレースを身に纏い
水平と垂直との幸福なダンス
ダイアモンドの心臓の生きいきとした旋回
ピアノの鍵盤は記憶と予感 ....
ひとつ、階段をおりると
まるでこどもにもどったようだ
狂おしいほどに
血をもとめていたことも
海馬の海に ....
足の裏になにかある
ぼくは冷たかった
君のためにタンドリーチキンをつくったら焦げた
焦げのところを包丁ですぱすぱ取り除く
ぼくは熱かった
足の裏にあるもののせいで それのせいで
おおきなそ ....
こころの透明な日に海がやってくる
あてどもない迷いに逢いにやってくるのだろうか

迎えるすべをしらない私はとおい砂浜で貝を観察したり
でも思い出に似た貝殻をさがしてみる

光沢を失った風景 ....
 掃除、片付け
 ゴミの分別

 始めるまでは厭わしく
 いざ取りかかれば簡単で
 終わってしまえば、
 気持ちがいい

 分っちゃいるけど、先延ばし
 そうして、かれこれ二 ....
「はじめまして」だったのに

「久しぶりだね」みたいな?

…あの日の、あなたとわたし
涙をくみあげる ゆびさきの淡い痛みが枯れるときは来ない
かぎりない往復は いくつもの色で潤滑されて
かなしみの精度をふやし
五官のうつせみにくりかえされる干満
光のない静寂には 距離をはかるの ....
波打ち際

ビー玉大 小ジャリ拾う

口にふくむ


「私 見張り番をしたのよ」


「何の? なぜ?」


「砂泥棒の・・・コロッケを買うお金欲しかったの」
 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コールタールの夕ぐれ- 草野春心自由詩314-7-13
ミーハー宣言- 小川麻由 ...自由詩3*14-7-13
白雨- 凍月自由詩3*14-7-13
白い彼女- 瑞海自由詩214-7-13
月夜恋歌- 藤原絵理 ...自由詩114-7-13
ある失踪- 梅昆布茶自由詩1014-7-13
野良猫- 草野春心自由詩4*14-7-13
題名を当ててください- Lucy自由詩18*14-7-12
螺旋階段A- 凍月自由詩4*14-7-12
反愛- ただのみ ...自由詩17*14-7-12
等号- 千波 一 ...自由詩314-7-12
睡魔- 月形半分 ...自由詩314-7-12
きづいて- 瑞海自由詩214-7-12
Mは消極的なストレス- アラガイ ...自由詩7*14-7-12
『水』- あおい満 ...自由詩514-7-12
溶け合う- 夏川ゆう自由詩114-7-12
ミモフタモナイ。- 永乃ゆち自由詩3*14-7-12
寒い夏の情景- イナエ自由詩11*14-7-12
想い出__/__ゴム鞠毬は暗がりを跳ねて落ちて- beebee自由詩24*14-7-12
ソリテュード- ヒヤシン ...自由詩16*14-7-12
わたしはくらげ- 草野春心自由詩814-7-12
短夜- 千波 一 ...自由詩614-7-11
蒼星交響楽- 塔野夏子自由詩7*14-7-11
ひとひら- あおい満 ...自由詩614-7-11
ちから- うんち自由詩214-7-11
- 梅昆布茶自由詩1914-7-11
部屋掃除- まーつん自由詩10*14-7-11
Twins- chiharu自由詩4*14-7-11
夢、一夜- 橘あまね自由詩1214-7-11
潮(うしお)- 芦沢 恵自由詩23*14-7-11

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