東所沢で待ち合わせて関越にのる

風は冷たいが僕のラパンは軽快に跳ねる

彼女はETCをATMといいまちがえるような良い詩人だ


三芳PAで彼女持参の昨日の残りのおでんと塩オニギリ ....
ずた袋が歩く
今日の虚しさ
昨日の悲しみ
入れてない人はいない
一人もいないさ
みんなずた袋
明日になんてお絵描きしない
だからさー電車で
対面の頭ごしに
すっかり縁遠い昼間の空見た ....
月が宇宙一でっかい

まあるい外灯のよう

山の端に沈んでゆく

トントン

トントン

トントン

トントン

しずかな朝日みたい

月が吸われていった

朝が明るさを増した

トントン

トントン ....
遠くのほうで 貝殻色の天蓋に
やがてちいさな穴があき
こぼれる石笛の一小節を縫い付けた
あかるい羽衣の 恵みを象徴してもたらされるもの


鉱物たちがふくんでいる 大きな知恵の営み ....
丈の短い幸せと
待ち伏せしている
控えの衣装コロモた(経)ち。

煮詰まる水あめが
とうとう金色かかってしまった。

「どうして、こうなるんだ・・・」

「焦げる」とは
きっとそう ....
  正午ぐらいに
  この公園の上空に
  赤い飛行機がやってきて
  幾つかの小石を落としてゆくのを
  その妊婦はじっと待っている
  背板にコカコーラのロゴが
  描かれたベ ....
指きりをしましょう

大切なことを忘れないように

私の手のひらにあるものの
かけがえのなさを
忘れないように

あなたを一生かけて幸せにするという
決意を忘れないように

子供 ....
               せつなさと呼ぶにはうす汚れ
               虚しさと呼ぶには大げさすぎる
               そんなありふれた感情は            ....
部屋にあった服のいくつかは      
わたしに合わないものでした

一番うえの兄のことを
二番目の兄が幾度も   
同じように語るのを
わたしたちは
雪の音をききながら
気にしました ....
君のカタチを
いつまでも覚えている
私の躯は
過去と現実
半分づつで出来上がった金属

明日の蹄で
ノックすれば
カーンカーンと
音 響かせる

錆びてしまえば
捨てられるのに ....
ぼくたちのチューブウェイは幻想の未来をつらぬく迷路なのだね

ぼくのすべての細胞が未来を志向しているわけではないのだよ

多くは懐古趣味でとてもノスタルジック


彼女はじぶんのいたみを ....
            細胞のひとつひとつが
            ふつふつと沸騰しはじめ
            身体ぜんたいが熱を帯びる

            生きている ....
ミセスキャンプリングは夫をうしなった

だから彼女はもう夫に手紙をかけないのだよ


ミセスワトソンは夫のデビッドとぼくとジョージーとウイッジーがトランプゲームをしている時にプラムをふるまっ ....
裸ニ成ッテ 踏ンデクダサイ
白イ剥キ出シノ足ノ弾力ヲ コノ背中ニ 顔ニ 腕ニ 尻ニ 感ジサセテ下サイ

全体重ヲ掛ケテ 
サア 遠慮ハ入リマセン
骨モ 貴女ノ足デ 踏ミ折ラレルナラバ 本望デ ....
あんな写メを送ることじたい

ぼくにはありえないことだった

十年前、十五年前、もっとまえの自分を

愛おしむように懐かしんでみた

今よりも社会的にも人間的にも

なんにも見えていなかった

なのに ....
横向きの鉄格子の上。
味気無さを隠すためのエナメル。

「無しが有りに変わったかどうかなんて・・・」

夜を通う、黒いエナメルの艶が
やけにツヤツヤ
うんざりするくらいに活き活きしていや ....
白紙はいつまでも白紙のままで

書いては消されるアイデアの断片が

残る事なく散らかっている


昨日作った雪だるまは

半分溶けかけていた

滴る雫のひとつひとつに

私の ....
空が遠いと泣くひと
水たまりをあげるよ
すきな分だけ閉じこめておいで

泣いたあとで
わらう頬にさす風柔らかく
これ以上なにがいるだろう

それでも
手をのばすと
そらはゆれて ....
ある日 人類は自分たちが 
    たったひとりの人間から生まれたことにした
ある日 人類は自分たちが 
    七十億人いるということにした
ある日 人類はアフリカとかいう大陸をでるとき ....
眠っているなんて嘘さ
眠っている時は
みな死んでいる

でも
それじゃ怖いから
眠っていることにしておくのさ

子守唄は
眠りの友達ではなくて
死の隣人だったのさ

死を知って ....
 無性に活字の大きい本を読みたくなつた。老眼だから。出来れば薄つぺらい本がよい。根気が続かないから。一五〇頁位が手頃だ。しかも中身が空疎なものがよい。血の巡りが悪くなつて頭まで血が行かないからだ。重要 .... 凍るかぜのなかでこの半島はぼくのなまえを呼んでいる

いとしいひびきでね


ぼくは北の国からやってきたまあほんとはプランクトンしかたべれないのだけれど

ことばの魚を追ってきたのだよ
 ....
何を量るのか

量ることでなにが変わるのか

わからないままぼくたちは

単位のちからをかりている


かりることでぼくたちの生きる意味がわかるのか

わからないままはしりつづけ ....
         枕だきお嫁にしてと寝言ちる
         はだけた足を夜風が舐めた












 
さらりとした湿気
2月なのに春の匂いがする
懐かしいアイスクリンのような砂浜を
僕の手ですくって歩いた

空と海の境目なんて
とっくにきえている
僕はきみと少し
距離をとってあるい ....
それは舞踏そのものだった

指揮棒を持たない指揮者のようだった


楽器が鳴る

音があふれる

色彩がふくれ

温かかった


それは音楽そのものだった

指揮棒を持 ....
  永い夜の後に
  束の間の朝が来て
  君はシャワーを浴びている
  水の弾けるその音だけを僕は
  窓辺に立って、じっと聞いている



  冬の朝陽に目を細め
  少 ....
長い夜
君が眠れぬ長い夜
君が寝るまでお話し聴くよ

そうなんだ わかるよ君は悪くない 君の夢なら叶えてあげたい

娘子に生まれていたらすんなりと女子会行けた惜しくも男子

ひとり ....
左手はご不浄らしいけど
わたしって左利き

どうしよう(笑

歯を磨くのも
お箸を持つのも

字を書くのも左なんですけど

小学校のお習字の時間
せんせいから右手で書くよう指導さ ....
球い地球の表をめぐる水の一部が
立体の水槽に拉致された

 左右にたなびく水草を移植し
 静止した
 とうめいな境界線まで
 眼光のアフリカンランプアイが群れる
 コントラストにまぶした ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
玉川温泉♨- 梅昆布茶自由詩9+12-2-10
感じ- salco自由詩8*12-2-9
沈む月- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-2-9
即興(春を待つからだ)- 橘あまね自由詩2012-2-9
四時限.待ち受け- yuugao自由詩212-2-9
妊婦と赤い飛行機- 草野春心自由詩8*12-2-9
約束- そらの珊 ...自由詩5*12-2-9
ありふれ- 石田とわ自由詩10*12-2-9
ノエル- ふるる自由詩8*12-2-8
形状記憶合金- そらの珊 ...自由詩5*12-2-8
オーバードライブ- 梅昆布茶自由詩812-2-8
ささやく細胞- 石田とわ自由詩8*12-2-7
マルグレイブ_ストリート- 梅昆布茶自由詩10*12-2-7
足デ- 木屋 亞 ...自由詩1*12-2-7
今のぼく- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-2-7
三次元リタイア- yuugao自由詩112-2-7
白紙- ミツバチ自由詩412-2-7
水面- はるな自由詩512-2-7
うまれかわり- るるりら自由詩11*12-2-7
- そらの珊 ...自由詩7*12-2-7
愚痴- ……とあ ...自由詩8*12-2-7
くじらの唱- 梅昆布茶自由詩2012-2-7
計量カップ- 梅昆布茶自由詩312-2-7
枕抱く- 石田とわ短歌4*12-2-7
ヴァカンスのメモ- c自由詩512-2-7
ストコフスキー- 吉岡ペペ ...自由詩212-2-6
象を待つ- 草野春心自由詩612-2-6
ログオンしてません- 北大路京 ...短歌19+*12-2-6
悩むひと(仮題?)- 恋月 ぴ ...自由詩27*12-2-6
立体の水槽- 乾 加津 ...自由詩23*12-2-6

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