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桜をみると胸がいたい

桜なんかだいきらいと言いたくなる

だから桜に謝りながら

盆栽みたいなかたちをみつめている


一方向にしか膨らまない宇宙なら

星はこんなふうに見える ....
みんなで花見にいくんかな

僕は心霊写真になるんかな

電車とお堀の橋からのぞむ

さくらの連なり見るんかな


苦しくて痛くて寂しいのが

あんまりつらくて

あんまりつら ....
そばにいるよ

なんて

そばにいない

みえないものを

あるかのように

うそぶいていて

そばにいるよ

なんて

そばにいない


だからあなたはあのひと ....
きょうも誰かの誕生日

だけど忘れてた

ぼくらは三人はぐれ雲

誰かにとっては

かけがえのない誕生日


春雷や成層圏の透明

街のひかり

空が赤い

胸をとお ....
むみむしゅう

いわれたらさびしい

くちびるうすい

やせたはだ

はしたないようにもみえた

しなだれかかっておしゃく

ゆびきれい

かたくなる

ごろくにん
 ....
たましいは

きえないって

こんにちわさようなら


きえるってどう

うまれかわるのはだれ

やっぱりあたまでっかち

つまらないちきゅうで

いきものごっこ

 ....
どこからかハーモニカの音がした

なつかしい

ぼくは酔いと怪我でふらついていた

雨があがっている

砂で固められたような道が月明かりにひかっている

ぼくは路地の奥にすすんでい ....
直ドラで右股関節を捻挫した

ダフった衝撃がそこに集中してしまったのだ

向きをかえただけで襲ってくる激痛で

寝ることと座っていることが辛くて仕方なかった

立っているときがいちばん ....
マイケル・ジャクソンのデンジャラス・ワールド・ツアーを繰り返し見ている

舞台から飛び出すマイケル・ジャクソン

しばらく静止しているマイケル・ジャクソン

動かない

さっと顔の向き ....
元気とは愛するひとに心配をかけない合言葉のようなもの

春霞の朝の街道に生き物たちの匂いがする

うまくいかないことばかりだけど反省する暇なんてなかった

信じ込んでくちびるを噛んで胸をつ ....
手塚治虫が死んだ歳まであと十四年だ

一日十八時間起きてるとして

十八時間×三百六十五日×十四年

まだ九万二千時間もあるじゃあないか


これからの人生でいちばん大切なこととは
 ....
Aを殴る。ぼくはいま取調室にいる。洗いざらいにされている。もうクルマのなかにあった一通の手紙を突きつけられている。そとは報道陣でごったがえしている。理由はない。思想もない。真っ白だ。でも近づいてよく見 .... ぼくの理想は紙のようなもの

時とともに朽ち果てる

破かれ焼かれ霧散する

ぼくの理想は紙のようなもの


真実からはまるで遠い

真実からは相手にもされない

目の前の扉 ....
体型のわるい売春婦

こころのなかの

ダルタニアン、スペインの丘、風車小屋、

青いひかりが氷のうえに射す日まで


なんねんが陳腐

いまだけが説得力

あの方たちから見 ....
さよならだけ上手になっていた

忘れようとして

懐かしがるだけ

もういらないや

さよならの練習だいぶしたから


愛は時間のことだ

時間の無駄と感じるなら

愛も ....
きょうも西の空が豪勢だ

あしたは白髪のたぶん雨

長澤まさみが歌っている

弱気な悩ましが冴えない


廃工場で殺しあうぐらい

存在証明は誰かからの愛

見失うぐらい叫ん ....
いてくださる

まだ松葉杖をついていらっしゃる

声なき声などない

その声がきこえる

こころを動かすことのないように

いてくださる


ぼくはがらくたかもしれない

 ....
大好きだよ

なみだの古里

もう離ればなれ

表面的でもいい

過去形だけど

大好きだよ


増殖していく

あのひとが

あのひとに

僕は敗北した

 ....
虹色の配列をよく覚えていないのと同じように

震災後のインフラの復旧の順番が思い出せない

トムソーヤならどう思うのだろう

のび太くんならどう思うのだろう

配列や順番なんか忘れてし ....
月がわらっ照ら

笑ってら

赤ちゃんはどうやったら出来るのだろう

裸の木がくねっ照ら

苦ねってら

約束はいつも大義名分で破棄されるのだ


どこまでも静かに

愛 ....
ひとを見て

ひとに触れて

ひとと関わって

ひとから聞いて

そう(理想)なりたい自分や

そう(願望)なれない自分が

顕れて



それはまるで物語のようだ
 ....
可能な限り赤い空に

ぼくらがおもう神様がいた


ライトバンが光を揺らして

とぼとぼとぼとぼ道を行く

いき違いばかりの愛しさが

まかり通ってからから言う

からからか ....
悲しいことがあると

あなたの名を呼んでいる

呼んでなぐさめられている

やさしくてあたたかい肉だ

体液でよごしても

けがれたこころで乱暴しても

あなたはよろこんで
 ....
あのときたしかに荒野に吹く風の音

爆心地にはアスファルトとコンクリートとガラスや金属、LED、わざとらしい街路樹

光の船だ

打楽器が跳ねている

噂話が沈む

タイヤが滑る
 ....
外灯のつらなりを見つめていたいんだ

隠れることができるような闇が街にはなかった

だあれも探してなんかくれてないのに


ありがとう

探してます

丁寧でした


外灯 ....
孤独がコトリと音たてて

薄いオリオン座拝みます

恨みもせず

妬きもせず

孤独がコトリと音たてて

街が滲んで見えるのです

避けもせず

罵りもせず

孤独がコ ....
かろうじて寒い冬

かろうじて家族なわたし

かろうじて踏みとどまるポールシフト

かろうじて激情に殉じるわたし

いま核ミサイルが発射された


大義などいくつでも作れる

 ....
宇宙に永遠にかわらぬ真実があるとするならば

正しいことが絶対ではないこと

ふたつにしてひとつであること

これが分からないひとは実に幸福なひとたちだ


地球の世間の芥にまみれて ....
青暗くて遠い夕方

路地から猫が振り返る

だいぶ遅い因果律

いのちの殻が振り返る


今ごろ順番かあ

これが俺の天罰かあ

からだの不調で

俺は死にそうだった
 ....
天気予報が

明日から寒くなると

今年5回目くらいのはったりをかます

もうオオカミ少年みたいになっている

日曜日のお昼どき

町の中華料理屋にはいると和田アキ子が

なに ....
殿上 童さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(682)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一方向の宇宙- 吉岡ペペ ...自由詩1116-4-3
お花見- 吉岡ペペ ...自由詩216-4-1
そばにいない- 吉岡ペペ ...自由詩216-3-29
世界一高い所- 吉岡ペペ ...自由詩316-3-29
妖婦の教え- 吉岡ペペ ...自由詩216-3-27
たましいは- 吉岡ペペ ...自由詩216-3-22
- 吉岡ペペ ...自由詩316-3-21
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩716-3-8
彼岸- 吉岡ペペ ...自由詩216-3-6
春霞の朝- 吉岡ペペ ...自由詩516-3-5
手塚治虫まで- 吉岡ペペ ...自由詩1016-2-28
誰か理由を。- 吉岡ペペ ...自由詩416-2-17
紙の理想- 吉岡ペペ ...自由詩916-2-13
青いひかり- 吉岡ペペ ...自由詩616-2-11
さよならの練習- 吉岡ペペ ...自由詩416-2-10
励まし- 吉岡ペペ ...自由詩516-2-8
がらくた- 吉岡ペペ ...自由詩616-2-6
なみだの古里- 吉岡ペペ ...自由詩516-1-20
虹色の配列- 吉岡ペペ ...自由詩716-1-17
約束- 吉岡ペペ ...自由詩1516-1-14
想い- 吉岡ペペ ...自由詩616-1-10
赤い空- 吉岡ペペ ...自由詩1816-1-9
月あかりの道- 吉岡ペペ ...自由詩516-1-8
爆心地- 吉岡ペペ ...自由詩616-1-6
探してます- 吉岡ペペ ...自由詩616-1-5
滲む街- 吉岡ペペ ...自由詩1516-1-4
オベリスク- 吉岡ペペ ...自由詩516-1-3
元日から大晦日まで- 吉岡ペペ ...自由詩415-12-31
いのちの殻- 吉岡ペペ ...自由詩1315-12-30
来る死を間近に- 吉岡ペペ ...自由詩1215-12-27

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