俺は莫迦話をしたい
とても大変な時期に莫迦話をしたい
とにかく莫迦話をしたい

切迫感の中で莫迦話をしたい
どんなに偉そうなことを言っても自分のことしか話せない人と莫迦話をしたい
他人のこ ....
ざーざー雨の日曜日
レインブーツは水のたま
ぼくはしっかりにぎられる
柄の先からつめたくしたたっても

しとしとぽたん月曜日
こつこつと歩く・先をつく
ぼくはしっかりにぎられる
お ....
そこまで行きたいのなら
ボートを編んでおいで
おもいきり細く
しなるような枝で

祈りはきっと
どこへも届かないだろう
願いはきっと
どこへも結ばれないだろう
それでもそこまで行 ....
雨の糸
紡いで布を織る

星の子
風邪を引かぬように

七夕
願い事を書いた短冊

白紙の未来
ペン先がじっとみつめている

願い事
人の数だけあるのだろうけど
根っこのと ....
ほんとうの とか
にちじょう
とか

うそ


ふくめて


ぜんぶ 愛したら
裏返って照れちゃって

それで
泣いてしまうのかな





泣きながら頬 ....
虹の画家の回顧展を見に行った

虹のグラデーションで染め上がられた
フォルムの絵ばかりが流布していて

そんな絵しか描いていない
と思っていたから
異形のフォルムを纏った
怪物のような ....
おぼろ月夜の 帰り道
家の鍵束を頭上に放って 銀のきらめきを掴みとる
幸せってやつも こんな風に掴み取れればいいのに
冷ややかな街灯が そんな姿をあざ笑う
屑同然の値札が付けられた 役立たずの ....
扇風機の前で
アイスキャンディを片手に
あああと言う
気まぐれ
その振動する声が
遠い青空の積乱雲を
かすかに
揺らす



しあわせな抜殻が
あちこちで彫像となっていて
 ....
ふさぎこんでる君
まだ決心がつかないのかい
君の瞳もカラダも嘘をつかない
カーテンを開いて
暑い太陽浴びたなら
クラクラする外へ飛び出そうぜ
虹色に染められた君は
まるでビーナスみたいに ....
たった
ここからここまでのどこにでも
どこからでも
たった
ここからここまでで
どれだけでも
どこまででも
梅雨の晴れ間を見つけたら

迷わずそこに走っていこう

雨の季節は確かに素敵だけど

この晴れがとっても素敵だって分かるから


ないものねだりは人の常

他人の芝は何色 ....
息がとまった
(正確には息ができない状況で
吐いては泡となる気だるい吐息が
きらきらと夕日につつかれているのをみつめていた)
夏の夕方が水槽の底へ沈んでいくのを
わたしはぼうっと眺めながら
 ....
四谷のルノワールの2階で母に会ってから十年がたつ

立派になったわたしを見つめながら珈琲を飲む母が

そのときはたまらなく悲しく寂しく辛かった


今朝からの豪雨がいまは晴れている

 ....
「怒」


怒れ
とりあえず怒れ

開けろ
風穴を開けろ

亀裂でもいい
そこから侵入しろ

浸透でもいい
じっとり考えながら浸透しろ

正義ではない
生活だ

 ....
一人なら 寂しさなんて 感じない 時々激しい断捨離をする

春に頭痛 夏秋泣いて 冬に殼 外部刺激でたゆたう身

違えた道の先端に立つ カルマの最後を見届けるため

傷だらけの 腕に抱かれ ....
釣り堀の釣られる魚釣れぬ人

JR三鷹で降りて桜桃忌

短夜や痴豚のラジオ聞いており

南天の花に雨粒直撃す

夏至の日が一番嫌い吸血鬼 

藻の花や子供に会えぬ日は続く
 ....
梔子のかおりを運ぶ
early summerの風の中で
僕たちはまた君と出会った

思えばいくたび
僕たちは君と出会っただろう
雛菊咲く丘や
光る雲の上や
美しい夜明けのバルコニーで
 ....
黒い木陰に巣くう羽根音
砕いた殻墓 添うて鳴く

まみれた草にのけられた
くちばしこもり 膝の上

はばたき とどまり うちふり さえずる
影に塗る 黄緑 黒 音は チチチッ

うま ....
この世でいちばん無用なものはなにかというとじぶんなのだが
それでは書き手がいなくなってしまうので
とりあえず駄文を綴れるうちは生かしておこう

いつも思うのだがじぶんを生存的に維持するだけなら ....
雨いくつか
ふりそそぐなかで
思いだしている

傘をさすのをあきらめて
抱きあった

抱きあえば
しんまで濡れて

雨ふるふる
あきらめる

いまごろどこかで
かわいて ....
財布とケータイだけ携えて、ひとり
夜道をドライブする
行く当てもなく、本屋にたどりつき
駐車料金と550円を支払って
本屋をはしごする、ひとり
夜道をドライブする
行き先どおりに、本屋にた ....
まるちん・るったー
ヴィッテンベルクで思索の散策中
村の娘をやっちゃった
長いおくれ毛、まあるいお尻
めくれ上がった唇が
まるちん・るったー 
そそったと

まるちん・るったー
女子 ....
雨のあとが

ヘッドライトに黄色くなって

たぶん労りのこころを照らしている


ワイパーが運動している

ゼロに戻ろう

この空虚に

茫然としつつ

雨の横断歩道を見 ....
別れの朝
男に眉カットをせがんだ

手先の器用な男は
小さなハサミで
体をまげて
カットしてゆく

接近した顔に
息がかかる

ほらできた

すっきりとした眉

ありがと ....
きみが
いった

ああ 
それがこれなんだよ 
って
って
って
みせた


                    赤


りょううでを
ひらいた
せつなに
し ....
折り畳み傘の畳み方には コツがあって
器用ではないのに私は そこは 得意で
自慢するほどでもないことが一番素敵で

端麗に畳まれた造花の朝顔を傘だと指差した指が
私の人差し指をちいさ ....
    窓を開け放ち
   空気を入れかえる

朝の訪れを遮ってだらりと垂れ下がる
 色褪せた思想を派手に揺らし
  この胸を蝕み患わせている
積もりに積もった誇りや死っけを吹き飛ばし
 ....
半分皮を剥がれた人体模型


ホルマリン漬けの胎児


『密会』と言う名がふさわしい場所


此処で総てが始まり、総てが終わった


もう二度と戻らない蜜月


 ....
分かりやすいモチーフは万人に好かれ
破壊的なイメージは拒まれる
マイノリティでは逆も然り
言うことの一つ一つは尤ですが
唯、その生き方が不快です。

どうにかならんですか
軌跡を半分にで ....
本がサンドウィッチされた日本語を
シャンプーリンスして
バスタブー跨いで
くばるいばる
うすきみわるいとりこは
わたしを吸収合併した
いぶりだされ
むしりとられ
なめられた
計算低いわたしの皮 フた ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15653)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ばかっぱなし- ……とあ ...自由詩11*12-7-2
傘のこい人- 唐草フウ自由詩10*12-7-2
ボート- はるな自由詩312-7-2
ささやさや- そらの珊 ...自由詩24*12-7-2
告白- 佐藤伊織自由詩312-7-2
虹だけじゃない- kauz ...自由詩6*12-7-1
銀の鍵束- まーつん自由詩5*12-7-1
隠れ鬼- つむ自由詩2*12-7-1
君にアドバイス- 杉原詠二 ...自由詩112-7-1
鍵盤- 美砂自由詩6*12-7-1
七月の雨は- ささやま ...自由詩4*12-7-1
呼吸_(泡の下から舐める夢と- c自由詩212-7-1
ある母と子の境地- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-1
刹那的発泡詩_<_2_>- nonya自由詩22*12-7-1
じしょう- やや短歌2*12-7-1
_俳句2012_6月下旬- 北大路京 ...俳句15*12-7-1
そして再び君と出会う- 塔野夏子自由詩4*12-7-1
ヒキナギの唄- 砂木自由詩15*12-7-1
いきる(脳力)- 梅昆布茶自由詩1412-7-1
雨かわく- はるな自由詩612-6-30
夜道- 中川達矢自由詩312-6-30
検証_淫らはマグダラか馬鹿野郎- salco自由詩6*12-6-30
雨の横断歩道- 吉岡ペペ ...自由詩412-6-30
眉カット- 森の猫自由詩8*12-6-30
ひらく- 佐藤伊織自由詩212-6-30
雨上がりに開く傘のおはなし- るるりら自由詩1912-6-30
いつか世界の窓が開かれると- ただのみ ...自由詩15*12-6-30
人体模型は愛を囁くか- 永乃ゆち自由詩6*12-6-30
おほ麗しのepigonos!- faik自由詩6*12-6-30
とりこ- 阿ト理恵自由詩7*12-6-29

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