空を歌うのが鳥ならば
土を歌うのが土竜で
水を歌うのが魚ならば
炎を歌うのは薪でしょうか

私は何を歌うのだろう
生まれた時から音が満ちて
それは時に揺蕩う色彩の粒子
それは時に傷口か ....
うっかりすると 本人も見逃しそうな 直立だった
それは闇夜のできごとだった
神技(かみわざ)の域

幾重にも 青天の霹靂が重なった年がつづいた 
ある新月の晩
カワウソが 岩の上 ....
黄唯色まであと少しの
三月の入り口で
ため息まじりに

  切符ください

と言っている老婆がいる
本当にゆきたいのか
わからない

  切符ください

まだ、佇んでいる駅舎の ....
のんのさまに 手をあわせて
のの字みたいに 背中をまるめて
ちいさな 座布団に ちゃんこして
みらしらぬ 古民家にまぬかれて ちゃんこする
ちいさい人の みこころは
のんのさまみた ....
空耳だったのかもしれないけれど
わたしはドアの鍵を開けたまま
外出した

帰宅すると少女が
ちゃぶ台のきちんと下の座に
膝っ小僧をそろえて少し眠たそうに
座っていた

よく知っている ....
拝啓

今はいつ頃だったか、暦を見なくなって久しく、曜日感覚も失くしてしまいました。俗世から切り離された場所に身を置いていると、今が何の時期なのかよくわからなくなってしまいます。身の回りの変化には ....
水さえ眠る凍てつく朝に
歩くもののいない歩道
寒さが静けさをより深く沈める

空が白んでいるのに
明るいままの街灯
信号機は気楽そうに青色を灯す

背の低い草叢に霜がおり
間接に照ら ....
友が育てたバラの花びらを
ポプリというものにして
ひと壜 私にくれた

大きなガラスの広口壜にいっぱいに詰められた
枯れた花びら

乾いて 色も抜け落ちた
かさかさの花びらに
香りが ....
雪の音が
ふわふわり

ねぇ
耳を澄ましてごらん

きっとアナタにも聞こえるよ

ふわふわり
ふわふわり

この地面に落ちて
溶けてゆくのに

ふわふわり
ふわふわり
 ....
時間の流れが早すぎて
いろいろなものを捨ててきた

捨てることが美徳のように
もてはやされているけれど

捨てることが輝くのは
大事なものを持っているから
だと私は思う

分別がつ ....
箸は二つで、一膳です。 

誰かの手に持たれ 
一つの食を摘みます。 

君と僕が夫婦であるように。 
あたいはしがないエレベーターガール
箱に入って一日上がったり下がったりしている

こんなんじゃ彼氏だってできやしない

あたいは孤独なエレベーターガール
人件費削減の為に
近々箱を追われ ....
            ハラハラサイタハナノシタ
            キンギョハオヨグヒラヒラト
            アカイコロモヲフルワセテ
            ....
      その横っ面を
      おもいっきり
      はり倒す
      
      約束をまもらぬ
      ろくでなしの
      
      横 ....
どこから説明すればいいだろう
寒い
風邪薬だ
酒瓶

すべての現象は冬らしくくっきりと
くっきりとしていてむしろ象徴に
ごらんよビルを
突き立っている
ごらんよ空を
磨かれてい ....
少し先の未来のわたしが
日の光とともにわたしにナイフを
差し込んでいく

瞬間にわたしはいる
そして瞬間だけわたしはいる

あとは
ただ殺し殺されるだけの輪の中

繰り返される ....
隙間があれば占めねばならない
時の真空はパワフルさ

とっておきの時にとってあった言葉が
舌の上から転がりでるぜ

俺は追いかける犬
一匹の番犬

時のマジック盛大にやろう
淋しい ....
斎藤和義を見つめていた

まったく共通の話題がなさそうな奴だ

でも

共通の話題であふれかえったって


必要とされなくなったり

遠ざけられたりもするんだから

海の波が ....
あなたに追い付いた背の分だけ
知識も 長く 伸びたろうか

見上げていた頃は 我儘三昧
いえ 今も 甘えてばかりの春

ひらひらと 桜が 舞うように
散らばるのは レシートの山

少 ....
顔四角くして丸い涙 昨日も仕事
今日も仕事
明日も仕事
宝くじ当たって
億万長者になったなら
あんな
世間のごみ溜めみたいな会社
さらっと辞めて
好きなことだけやって暮らす
毎日夢見てる
仙人みたいな ....
青い花をみつけた
夏、君を撮った
盗った、だろうか
そんな感じ

帰ってモニターで
可愛がってから
サマーブルーと名づけた
プリントアウトして手許に

は、せずに
季節のめぐりのなか
ときおり君を可愛 ....
たとえば
悪意であったなら
オブラートに包んで飲み込む

たとえば
優しさであったなら
丁寧に蒸留したあと
春色のカプセルにして
冬に打ちひしがれた小鳥のために
蒔いておく

た ....
三丁目が壊れてゆく
西から南西にかけて壊れてゆく
止めるすべはない
時代は崩壊に味方している

ツリーはごく近い市井にはみえずに
遠くから客を招くに余念がない
そういえば花火だ
なんと ....
明るまない窓の外をみながら
早すぎた目覚めに舌打ちをする

一月の午前四時

常識を忘れた空腹が訪れるが
理性はそれを満たさないことを選ぶ

代わりに水を一杯手許に置いて

グラス ....
             130111


ぐい呑みの親分が丸呑みだと喚いたら
いきなり拳固が飛んできた
痛いと思ったので
殴り返す
10倍にして返したかったが
手が追いつかず敵わない ....
好きはみんな違うから
わたしの好きと
軋むかもしれないけれど


明日行くよ



「隣はごめんです!」
と、叫んだけれど
本心だけど部分だから



だけど
 ....
大きな窓のしたで
セックスをしましょう
往来へでて
人殺しをしましょうか
それとも
花壇に種をまきましょうか

笛を吹きましょうか
肉を焼きましょうか
もうすこしここにいましょう ....
くちづけをした
ところが
しめって苔むした

百年たっても恋は恋
いっこうに
愛にはならずに
ごめん
ぼくは
赤くもないし青くもない

甘くもないし硬くもない

きみが笑っても
泣くこともない

もっと地球を
なめていたかった
たくさん星をみたかったよ

ごめんね ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
歌う理由- Mélodie自由詩413-1-13
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切符- もっぷ自由詩413-1-13
『_「_の_」_の_人_』_- るるりら自由詩6*13-1-13
- もっぷ自由詩213-1-13
書こうとしたことを忘れてしまって- 木屋 亞 ...自由詩4*13-1-13
冬の眠り- 木屋 亞 ...自由詩2*13-1-12
サシェ- Lucy自由詩5*13-1-12
ふわふわり- 柊 蒼衣自由詩313-1-12
破棄予定- 未完自由詩3*13-1-12
箸_- 服部 剛自由詩3*13-1-12
エレベーターガールの哀しみと- 梅昆布茶自由詩15*13-1-12
ハルトキンギョ- 石田とわ自由詩9+*13-1-12
あしたのジョーになりたい夜に- 石田とわ自由詩10*13-1-12
三匹の豚- はるな自由詩513-1-12
円環- 佐藤伊織自由詩313-1-11
時の真空- 黒髪自由詩1*13-1-11
海の波- 吉岡ペペ ...自由詩213-1-11
背伸び- 藤鈴呼自由詩3*13-1-11
顔四角くして丸い涙- 北大路京 ...自由詩113-1-11
小鳥は何年生きるのか_12×5- 蒼木りん自由詩213-1-11
サマーブルー- もっぷ携帯写真+ ...413-1-11
調剤室で- そらの珊 ...自由詩27*13-1-11
歴史という名のはるか- もっぷ自由詩613-1-11
午前四時- もっぷ自由詩613-1-11
まるのみ- あおば自由詩6*13-1-11
こんにちは- 鵜飼千代 ...自由詩14*13-1-11
とてもいいところ- はるな自由詩1013-1-10
- はるな自由詩313-1-10
- はるな自由詩213-1-10

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