ああ神よ どうか
四十五パーセントくらいの誤解をお与えください
少なくても三十五 三十は行き過ぎです
勝手な想像と思い込みで
悩んだり喜んだり
怒ったり主張したり
素敵な誤解を捧げあって
 ....
綴った言葉は
ひとの目に留まったときが旬
綴っている間が旬


口にした言葉は
ひとの耳をかすめたときが旬
数年の後に思い起こすときが旬


秘めた言葉は
ひとに明かされ ....
梅雨曇りがさし込んで
すだれ模様の後姿

猫語で何か話してる
妻とノラネコ

煮干しと風鈴
地球から見えない場所で星になる 慈愛の糸でできた繭のような部屋は、安心だ。
管制塔のように 耳の中の音を分析する。


母の補聴器の購入のために 街にでた
街は祭り日。
耳の不自由な母と 私の世界は どれだけちがうのか
 ....
13日 金曜日
だからって…
いくらなんでも…

うす汚れた高層雲に
ギザギザにされた満月の
にじんだ輪郭は 丸

CT MRI PET
写し出された 丸
恐ろし気に存在する 丸
 ....
古本屋で買ってきた
詩集の頁に
銀行の明細書が挟まっていた

お取引金額二千円
手数料百五円
お取引後残高十六円

そう記された明細書が
栞のように
詩集に挟まっていた ....
夜が明けたよ
夜更けまで降っていた
淋しい雨も いつの間にか上がって
ギャラリーの軒下に逃げていた鳩たちが
ライオンの頭に集まり始めた

いろんなことがあったんだよ
いわれのない憎悪 ....
言葉の鎧を貫きたければ
言葉の剣を用いなさい

言葉の剣を防ぎたければ
言葉の鎧を用いなさい

どちらが正しい、どちらも正しい
どちらが強い、どちらも脆い
どちらが尊い、どちらも貧 ....
父の手をさする

硬く曲がったままの指を
一本ずつひろげ
滞ったものが
少しずつ流れていくように
強張ったものが
僅かにほぐれていくように

節くれだった
頑丈な父の手

鍬を ....
花火見る顔で嫉妬心を隠している なだらかな丘を映した 湖はのどかで
ラズベリーのいばらに 縁取られた小径で夢見た
ふと目で雲を追う詩人のこころには
気の遠くなるような 循環が刻まれていただろう

自然などという言葉が  ....
愛想の悪い
コンビニ店員がいて
時々ムッとするけれど
それは私の勝手な
お客さま感情なのかも知れない
缶コーヒーを
一本買ったくらいで
「こっちは金を払ってんだぞ」
って
偉 ....
花のように違う価値観

些細なことに
うちひしがれて
長い帰りの電車の中でも
回復はしないまま

封をされた新しい紙袋が誇らしい
アクセサリーや化粧を落として眠ればまた新しい気持ち ....
フィレンツェに
500年間立っている
ダビデ像の目は、睨んでいる

未知なる明日から訪れる
いかなる敵も
この世の暗闇さえも
打ち抜く(時)を待つように

一つの石を、拳に握り。   ....
私は知っていました
あの林檎に毒が入っていたことを。
隣国の王子様が
私を見つめていたことを。

私は知りながら食べました。
毒の入った赤い林檎を。
倒れた私に王子様が
キスをくれ ....
死にたくなる街を歩く足に魚の目 夏の庭には自然が蔓延る
カマキリが三角頭をかしげ 
雑草が繁茂して人間の通り道をふさぐ
葉裏から湧き出る蚊 
這い出すヤスデ
ときには小型の蜂が哨戒し花を個別訪問する

手入れした庭の美 ....
曇り空に月が隠れている

それが透けて霞んでいる

不愉快な風も風は風なのだ

一掃きしてくれる風なのだ


赤字がひとを頑固にさせる

ひとを腐らせもし

不満のかたまりに ....
おしるしが来てから二日後
夜、下っ腹に引きつる痛みがあった

陣痛 前駆陣痛か はたまた胎盤が剥がれてしまったのか
ネットで調べる仰向けの オロオロ妊婦

これは我慢できる痛みだから 陣痛 ....
{画像=140615125414.jpg}
(ジョウビタキの♀)



これまでは耳を開ける事はなく
いつも音楽を流し込んでいた
今はイヤホンを外して
外界の音を追っている
鳥の鳴き ....
緑色の闇の底で
君の白くながい指が
夢の皮膜へと滴ってくる
ゆらめく窓辺では
君の可憐な劣情が
青くヒアシンス状に咲いている
電車に忘れた傘といっしょに消えてて欲しい過去 なんとなくせかされる気持を
落ち着かせようと
傘を開くように
立ち上がる

肩から力を抜き
仙骨を立て
腹から息を出し
前を視ると
スクリーンが
ワイドになる

混雑する電車を ....
いいつけられた そこにはゆるされず
いいつくしても そこははらされない

ののここにも うそのうたにもつみも
さざめくもの いしからよごれてなき

ところふりかえり とどけふりほどき
か ....
移動遊園地のメリーゴーラウンド
イルミネーションに 子供が歓声をあげる
いつまでも追いつかない 振り向いた笑顔
もどかしい楽しさを思い出す


丘の上の石段に座って 
町並みの彼方に ....
  白熱灯が燃えている
  黴の浮いたタイルたちが
  あくまで事務的に焔を点す
  夜は、十分に暗く
  わたしは十分にわたしだ
  少しの隙間も許さないほどに
根を断ち切ろうとしたから
枯死しかけたのだ
根は父からの愛

古い蔓を伐ったから
新芽は萎れたのだ
古い蔓は母からの愛

依存することを嫌い
愛されることを拒んで

君は自分にな ....
蹴破る足はないが
閉された扉の前で待つ気もない
おれ自身が監獄
   だから言葉は旅人だ
去り行く背中に
   翼など無く
     タダノモジノラレツ蟲は

   預言の首飾りの哀歌 ....
ヘッ ヘックション
風邪ですか
ハウスシックかもしれませんねえ
多いですねえ カビとか
ええ 婆さんの華美もいやですねえ
胞子も飛んでいますから
ケイタイから出るやつもありますし
あれは ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
イノルフリ- ただのみ ...自由詩25*14-6-18
言葉の旬- 千波 一 ...自由詩414-6-18
半分- mizunomadoka自由詩114-6-18
地球から見えない場所で星になる- 北大路京 ...自由詩914-6-18
透ける_風嘯_(すけるとん_ほいっする)_- るるりら自由詩17*14-6-18
丸が恐ろしい- 小川麻由 ...自由詩4*14-6-18
- 小川 葉自由詩714-6-18
広場の朝_Ldn.- 藤原絵理 ...自由詩5*14-6-17
資質- 千波 一 ...自由詩314-6-17
父の手- Lucy自由詩22*14-6-17
花火見る顔で嫉妬心を隠している- 北大路京 ...自由詩614-6-17
ピーター- 藤原絵理 ...自由詩8*14-6-16
お客さま- 千波 一 ...自由詩314-6-16
少し劣っていると感じた時- うさぎの ...自由詩514-6-16
ダビデの石- 服部 剛自由詩214-6-16
童話- chiharu自由詩11*14-6-16
死にたくなる街を歩く足に魚の目- 北大路京 ...自由詩714-6-16
小蜂- イナエ自由詩9*14-6-16
にぎやかな孤独- 吉岡ペペ ...自由詩614-6-15
痛みに強い女がうつ伏せで眠るまでの記録- 朝焼彩茜 ...自由詩24*14-6-15
静かに耳を澄ませて_/_私は緑の目を開く- beebee自由詩22*14-6-15
夜想曲- 塔野夏子自由詩5*14-6-15
電車に忘れた傘といっしょに消えてて欲しい過去- 北大路京 ...自由詩714-6-15
落ち着く- 殿岡秀秋自由詩614-6-15
かたん_こことん- 砂木自由詩6*14-6-15
丘のソネット- 藤原絵理 ...自由詩7*14-6-14
白熱灯- 草野春心自由詩314-6-14
クレマチス- Lucy自由詩1814-6-14
今はこんな気分で- ただのみ ...自由詩18*14-6-14
老人の会話・電磁波- イナエ自由詩7*14-6-14

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