地球上に一つしかない
と言われる石を持っている
それをわたしは
手のひらの可愛い琥珀に贈りたくて
釦を押す。  ....
君の影を拾った
西日を真っ向から受ける君の背後で
手を差し伸べたら
君の影を拾えたんだ
君の影は薄暗く、少しつめたかった

私の影は
君には決して拾ってもらえない位置にある
ひきずった夢がカサカサしている やさしくされるだけ、なんて、つらい。 人生の喜びなんて分からないさ
それを歌って喜ぼう

屁理屈こいたっていいさ
理屈抜きの理屈を述べよう

君は生きてる 僕の生きてる分を君と生きよう
それ以上のものはいらない
ダンボールがズタズタに切り裂かれて 
ベッドの下に押し込んであった

当然だよね
片付けておいてね、って言ったの、
私だもん

田舎から都会での 新しい暮らしに馴染むために   ....
先ほどから頭の中を 潮の臭いが通過している
文字と文字の列の間に 空洞を見つけて
遊ぶ子供が 砂場でカラカラ笑う

 (ホラ、ミテ、コレガ、ボクノ、ホネ、)

そんなレトロな歌が  ....
草原を遠望する瞳は
遥かに一閃する時の煌めきを見逃さなかった

確かな四肢は沃野を愛し
太陽や月や星座と寝起きをともにし
ときおり微細な流星が空をよこぎってゆく

瞬間を感じそのものを生 ....
             140825
かぼちゃがへんなになっちゃった
丸くなった父が寝言を言う
雨が降り続き天候不順だから育つ前に腐ってしまったのだろう
よくあることといえばそれまでだが
 ....
握った手を決して離さないでください。
そこに初めて僕はあなたを感じる事が出来るのです。


握った手を決して離さないでください。
それはゆらゆらと僕を子供に戻すのです。

握った手を決し ....
もうすぐ終わる
夏が終わる
君が終わる
僕も終わる

何もない田舎に
色がついたのは
君がここに来た
丁度1ヶ月半前

緑の中に映える白
眩しすぎて
見えやしないけど
 ....
男は炎の上で笑う
クリスタルがオレンジに白熱し
水温が上がっても
誰も彼に気付かない

一人、また一人
プールサイドに倒れてく

浴びるように酒を飲んだ
それだけの始末のように

 ....
天気予報によると午後から曇り、ところにより雨、らしい。傘を持っていくか一瞬迷ったのち、会社の置き傘を頼ることに決めた。階段をおりて、自転車に乗って、駅まで。いつもの道をペダルを漕いで進み、通学の児童は .... 何となくというセリフなんか吐くな
きちんと表現したまえ

されど私は優しいからそれを吐息と
あえて描いてきたんだろうと思う

書き込んで書き込んで
描き回るあなたの専攻のない ....
ROKUROKUBI (ろくろ首)


夕暮れの観覧車に
絡みついた
わたしを解いて

BMWの助手席に
しがみついた
わたしを引き抜いて

あなたの吐息と唇が
辿った
 ....
赤くはれあがっていく
この諸手が欲しがるものは、
べっとり熱い熱
弾力の赤い海にのせて弄んで
流し込む遠い川。

くだってくだって
流れていくと
聴こえてくるのは
 ....
               140824
乱暴なのだよと言われた
狼藉を働いたわけではないが
乱暴に物を放り投げては
置きやすいように並べる
適当に積み重ねる
見た目も悪い
効率も悪い ....
  土嚢でも背負っているのだろうか
  きょうの町は、肩の辺りが硬く強張っている
  木陰のところで音楽は重なりあって死んでいる
  物欲しげな野犬は吸い殻に鼻を近づけやがて立ち去った
 ....
いつも姉は変な顔をして
私の髪を引っぱったり
口に入れたりした

足のつかないプールで
私の背中にしがみついてる

バースデーケーキのロウソクを消す
ソファで寝てる
ギターを持ってジ ....
まこちゃんは
まことっていう名前だけれど
大嘘つき

大丈夫じゃなくても
大丈夫って言うし

痛くても
痛くないっていう

まこちゃんは
僕が守ってあげるんだ

子供の時 ....
広がる空に
飛べ
こころ

絡み合った想い
ほどけぬまま
泳げ
空を

変わり続ける
雲の形
想いもまた

あの青い空の向こうに
果てしない宇宙が
夢が

あるの ....
公園広場の人だかりに囲まれて
学ラン姿の少年は、笛を吹く。
指をぴろぴろ躍らせて
黒い瞳は{ルビ魚=うお}のよう。

楽しいメロディ奏でつつ
耳はだんぼに開いてる。
身も心も空っぽにして ....
明けにヒグラシが啼く
カナカナカナ…
 そそっかしい奴
夏の薄明は薄暮に似て
あの個体は感知できないのか
明けは涼しく暮れは蒸すのに

カカカカカカ…
ほら、また啼いている
確かに夜 ....
懐かしいこと思い出しました

ずっと前にこの街から
ずっと離れたところにいた時
唯一の連絡手段が電話であったこと

思春期のタブー
お喋りな母に電話の内容を盗み聞きされること
 ....
私は自分の信じたいものを信じ
見たいものを見つけ出し
聞きたい言葉を探し出し
不都合な事実は無視し耳を塞ぐ
反論に備えて(怯えて)理論武装する
あたかも敵国を想定して軍事演習をするように
 ....
  しろい頬をこちらにむけて
  月が肩をふるわせている
  窓の外から、じっと
  石でできた町がぼくを見上げる
  けれども雨がふっているのはまだ
  きみの瞳のなかでだけ
  ....
 夏祭りの帰り

 土産もない手を
 ボッケに突っ込み
 田舎道を歩いていた

 暗い山影と
 遠ざかる喧噪

 鈴虫の声と
 小川の水音が
 草葉の陰から
 呟くように
  ....
まだ小さかった西瓜は
七月の終わりになれば
大きく育ち美味しそう

西瓜を切った時の
ほんのり甘い香りと
鮮やかな色合いが涼しくする

大きな西瓜がたくさん育って嬉しい

愛情込め ....
ホリック



詩になりそこなった単語が脳裏でくるんくるんと廻り
バス停から自宅まで歩くあいだに3回転半で綺麗に着地を決めました
いろんなものにホリックなあたしは
青臭いトマトジュースで ....
涙流れず鎮痛剤も効かない夜です
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黒子の島- あおい満 ...自由詩9*14-8-25
「片恋/表」- 桐ヶ谷忍自由詩11*14-8-25
ひきずった夢がカサカサしている- 北大路京 ...自由詩414-8-25
心ゆるさば- はなもと ...自由詩114-8-25
題名なんていらない- 陽向自由詩7*14-8-25
切り裂きジャック- 為平 澪自由詩11*14-8-25
晩夏- 為平 澪自由詩9*14-8-25
野性の夢- 梅昆布茶自由詩1614-8-25
昨日のかぼちゃ- あおば自由詩7*14-8-25
握り合った手- ヒヤシン ...自由詩15*14-8-25
残り香- 瑞海自由詩3*14-8-25
devil_sit_flame- mizunomadoka自由詩314-8-24
ぼくらが旅にでない理由- メチター ...自由詩7*14-8-24
湿度詩- 朝焼彩茜 ...自由詩21*14-8-24
百鬼繚乱_<_1_>- nonya自由詩27*14-8-24
- あおい満 ...自由詩514-8-24
乱暴者- あおば自由詩5*14-8-24
移住- 草野春心自由詩814-8-24
pics- mizunomadoka自由詩514-8-24
嘘つきまこちゃん- 瑞海自由詩3*14-8-23
「そらへ」- 椎名自由詩214-8-23
笛を吹くひと__- 服部 剛自由詩614-8-23
誰そ- salco自由詩914-8-23
懐中の海辺- 瑞海自由詩4*14-8-23
私を認めて- ただのみ ...自由詩25*14-8-23
砂の城- 草野春心自由詩514-8-23
火の河の畔で- まーつん自由詩8*14-8-23
西瓜- 夏川ゆう自由詩314-8-23
「ホリック」- 泉由良自由詩4*14-8-23
涙流れず鎮痛剤も効かない夜です- 北大路京 ...自由詩714-8-23

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