一つ二つ華のひらを触って 感触と感触が繋がる
一つ二つずっど触っていたい アタシの官能が瞼を開くまで
今の刹那は止まるように願っている

真紅に露が弾ける華のひら 触り触れる感じるものは
熱 ....
開いて
閉じて
開き直る

胸のちょうつがいを
ギシギシ言わせて
自分の扉を開け放つ

隅から隅までよく見てみやがれと
立ち塞がった戸口の後ろで
気弱な本体が震えている

 ....
ある日クローゼットを開けると
床の上に散らばったネクタイの塊が
視界に飛び込んできた
どうしたものか…?と一瞬迷ったが、
とりあえずそのまま扉を閉めた

数日経って再びクローゼットを開ける ....
老獪なる老婆よ
その知識と悪意にて
若き新芽を摘み取るのをやめよ
その若き男はいづれ
精悍なる立つ者となり
この世をなおす
お前の様な老木に
ひがまれるような者ではないのだ ....
踏切の横の空き地は草ぼうぼう
傾いた陽光が
影と日なたに草はらを分ける

通り抜けるものの風圧と
しつこい音の点滅にせかされ
ひとあし 踏み出そうとする
幼時の一瞬に接続しそうな時間の震 ....
 耳のなかに
 あらぶる海波が音をたてて打ちよせる
 波うちぎわがあって
 すぐにきえる影をつくって
 雲の列車がゆく

 武器をにぎりしめている
 ビルのうえには
 どこにも ....
なんだかわからない(イチモツ)を持ち、 
浮かない顔で、うす暗い町を漂っている。 
病のような、玉のような、見えないもの― 
コイツを断ち切れたら、どんなに{ルビ晴々晴々=せいせいはればれ} 
 ....
 いちごとたまごサンドの具

いちご1パックを買い
5、6個出してセロファンを戻し
3ドア冷蔵庫最下段の野菜室に入れた
2、3時間後
冷凍庫を挟んだ最上段の冷蔵室が
いちごの香りでいっぱ ....
鉛色の雲から垂れ下がった針金が
くにゃくにゃと編みこまれて
人間の子供の形をなして
歩道橋の上で行進していた

若くて錆付いていない彼等は
大人のように太くは無かった

やがて階段を下 ....
消えない過去、死してなお終わらない未来
人生とは人の中身そのものである

うぬぼれなんかじゃない
誰かから褒めてもらった喜びを
いつまでも失いたくないだけだ

不器用なんかじゃない
誰 ....
零れる光の碧(みどり)の中を
お散歩するわたしは
待っていない



もう、
不安や警戒とは
距離を置いたのだ



「森林浴の効能」なんて詩
書いたっけ

 ....
私は孤独を愛する
静けさに 怯えながら

私は世界を愛する
この手で 汚しながら

私は自分を愛する
鏡に 閉じ込めながら

私は友を愛する
その富を 妬みながら
 ....
{引用=
目をさます
{ルビ灯火=ともしび}に光りをともす
夜の帳をとく
忘れれば 万物の命を病めさせる


部屋に家具ひとつなく
静寂に そこは
音という概念すらありもぜず

 ....
                    130528



大使は
河辺駅で
降りた
突然の雨に慌てる随行する大使館員たちを無視するかのように
 ....
あわてたきのうを

やんわり

あわだてる

うらうちスカのリズムでね

ちいさな木のきりかぶらに行ってごらん

こねこのケーキ屋があるから

茶いろのマントをぬがしてくれる
幼い娘が川沿いを歩きます
腰に下げた袋からぽとり
ぽとりと肝油ドロップが落ちます
絵に描いたような緑色の蛇が
蛇行しながら地面をなみ縫いし
ポップな模様を描き出します

幼子が歩くたびに ....
畑一面
麦の穂の
揺れるこがねの
波がしら

砂利道ごろごろ
足の裏
歩くリズムに
のるこころ

生きとし生ける
ものたちの
さざめきうごめき
満ちあふれ

青空 ....
太陽が沈んだら

星が煌めくでしょう…

君の一番の夢が

消え失せても

違う光が見えるかも…



君の太陽は本当に

太陽だったの

 ....
この幼い文字には記憶がある
漢字を覚えられない少年はそれだけで言葉を文字にする事が許されず
間違いばかりを指さされては 心を深く胸に隠すしかなかった


開け放なたれた部屋の小窓

文字 ....
守護霊は身元引受人にはなりません いつ繋がれる 鎖に首を突っ込まずに
いつ本物が繋がる 首輪を己に繋がない自覚まで

雲が流線型を生かし 海に見せる錯覚な 娑婆界

のん気に微笑む者者に 心底羨ましく惹かれて止まない
傷は ....
いつからだろう
背中に川が流れている
岸辺には
大きな榎の木がある

その川には
エノハという美しい魚が棲んでいた
むかし
榎の葉っぱが魚に変身するのを
おじいさんは見たという

 ....
 口には出さなくとも
 目つきで解る
 軽蔑の刃

 四角い花壇の隅を汚す
 ゴミを捨てたのは誰
 落とし主は現れず

 誰も手を汚したくない
 でも傷つけずにはいられない
 だか ....
{引用=

詩を詠むように
風を読むものたちがいる


読経の声
いや、それは蜂の羽音にも似た
風だった


見上げれば、しばらく忘れていた空が
いそぐ雲を 連れ立ち ♯

 ....
生きるが嫌になった時
読んでともらった本がある
古い栞がはさんであって
わたしに宛ててと書いてある

最後のページをみてみると
古書店の判が押してあり
初版の時代にふと気がつけば
わた ....
使いまわしの朝がきて
わたしは 座って
大きなクッキーを食べている

たぶんまた
生きてゆかなくてはならない

あなたなしの朝
あなたなしの世界
チョコレートなしの
大きくてし ....
 儚く脆い 夢の形

 空の上に凪がれる銀河に浮いたり 沈んだりして


 その世界で

 最も 最も 弱かった生き物 だった 
 
  僕もきみも 彼も あいつも


  ....
夏至に生まれた子だけがよく匂った
しかたないから埋めてしまおう
(いや、いや)
なにか途方もない労働のまえやあとにある
くらいほうへつんのめるようなあの気配
わたしと
へその緒でつなが ....
眠るまえと
眠ったあとの
あいだ
同じ宇宙を
よだれが流れていった
 トキエは泣いている。薄暗い納戸の奥の、
紅い鏡掛を開いた鏡台の前に座り、泣きなが
ら化粧をしている。「おかあちゃん」幼い私
はトキエに纏わり付いて、その名を呼び続け
ている。戸外から蜜柑 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雌の薔薇- 朝焼彩茜 ...自由詩413-5-31
ちょうつがい- nonya自由詩23*13-5-31
クローゼットに潜む魔- 夏美かを ...自由詩25*13-5-31
愛せよ- 田園自由詩313-5-30
夏草- Lucy自由詩18*13-5-30
かくれるところのない空には- 石川敬大自由詩913-5-30
悩み解消法_- 服部 剛自由詩313-5-29
タルタル新聞- salco自由詩6*13-5-29
コネクト- 和田カマ ...自由詩2*13-5-29
無題- Neutral自由詩3*13-5-29
碧(みどり)- 鵜飼千代 ...自由詩14*13-5-29
How_To_Love- まーつん自由詩10*13-5-28
月魂—つきしろ—- 月乃助自由詩12*13-5-28
天使は川辺にて- あおば自由詩6*13-5-28
ル・シャトンのこと_ - 阿ト理恵自由詩5*13-5-27
天使は川辺にて- 木屋 亞 ...自由詩3*13-5-27
麦秋- シホ.N自由詩313-5-27
太陽と星- 多紀自由詩16*13-5-26
ノート- ぎへいじ自由詩18*13-5-25
守護霊は身元引受人にはなりません- 北大路京 ...自由詩313-5-24
鎖と鎖- 朝焼彩茜 ...自由詩413-5-24
榎の葉っぱ- yo-yo自由詩613-5-24
屑の輝き- まーつん自由詩14*13-5-24
フォルテの風- 月乃助自由詩9*13-5-24
いま- もっぷ自由詩513-5-24
クッキー- はるな自由詩313-5-24
儚い夢- 山崎 風 ...自由詩213-5-24
strings- 平井容子自由詩813-5-23
いねむり- 美砂自由詩713-5-23
記憶- 壮佑自由詩25*13-5-23

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