漆黒の大サングラスをも
目深のニットキャスケットで隠し
うつむき加減の奇異なキープで
ポストに封書を投函したあなた
その後も投入口に屈み込み
二重フラップに引っかかっていないか
きちんと下 ....
 雨の上がった草生い茂る河原にて

 あなたが見る ひかり

 カッコーが しきりに くちばしを伸ばし

 ぼくたちは 丸まった背中を伸ばし ひさしぶり

 追いつ 描いて みた  ....
「忘れた」って口にした
 昨日も
  一昨日も
    二年前も

それなのに
また
揺り戻されている



     酔ったみたい
   頭割れちゃいそう
 いつか 止まる ....
女子って面倒くさい
制服を持たない女子は尚更
電車の中吊りが
新聞広告が
5日で一巡のローテーションすら許してくれない


女子って面倒くさい
恋をした女子は尚更
言われなくてもコロ ....
白と黒


#FFFFFFと#000000
無と有
賛成と反対
無罪と有罪


健康と病
むしばむ
黒い死の影と闘いながら
明ける日をのぞんでいる


欲望は
白にも黒 ....
 挫けそうになる夜に
 
 歯軋りの音をぎりぎりさせて はいはい はい

 世の中  はいはい
 
 母の言うとおり 手前に都合のいいように出来てない はいはい はい

 腹は減っても ....
一週間まえのこの午後を想う

気がくるいそうになって辺りを見回す

きらめいているゆれている

あの光あの風

泣きそうになる

胸の空洞がぼんやり

ほんとは死んでしまうくら ....
とってもうるさい上の階

上の階には上が無い

上が無いからわからない

・・・わけじゃなかった

知っていた

特にうるさいお休み日

幼子ふたりとその父と

ドッジボー ....
大きな交差点

大きな歩道橋

スロープを自転車でカタカタカタと登り

ごぉおおと息を吐き出していっきにくだっていく

地に足がつかない浮いた感じ

幼い頃の他愛のない浮いた夢が叶 ....
捨て惜しみしない程度の見栄があるから
いま泣いているとは言わない
カタチばかりの悔しさがあるから
いまを明かしたくない

きょうがあった
さてここで蹴りを一つ入れる
あしたものこのことや ....
夕食時って、なんて読む?
――ゆうぐれどき、
に伏せた目線を追われてしまうのは、
この睫毛が人工衛星で、軌道に乗っかるクドリャフカ(わたしたち)が、
ゆるやかに沈(し)んでいくことを知らないせ ....
いつか天を
指差して
立ち上がれる日を
待っている

この世のうねりに
波乗り遊び
飲み込まれることの
ないように

持てるものは
何もないけど
この身ひとつで
体当 ....
たまに歩けばにょろにょろと這い出し止まれば肩をめがけて落ちてくる毛虫
驚くのは勝手だよと百足が道を遮れば、ここぞとばかりに網を張る蜘蛛の糸
気分がいい日には何故か嫌な奴にもよく会うものだ ....
ないだけ金髪の見透けた青に濡れる紫こそ滲む
境界線をまたぎする病葉(わしらば)は踏み込めず
テケにても履けるパンツ白地のまぶしくて汚れ落ちず
気持ち高ぶればうつつ
更に先の橋擦り過ぎた灯籠 ....
 
 
昆虫が窓を開ける
五月と
そうでないものとが
出て
入って
混ざり
離れる
言葉の中で
空はまだ
青く
美しいのだ
日用品と
出来立ての虹を買って
君が帰ってくる ....
来た道をちょっと振り返って、あの時の帰路まで戻ってみる。

なあんて事ができたなら。
あなたはわたしを好きになりましたか。
わたしはほんとに不器用で、わたしの恋すら気付かずに、
ただ ....
0と1のたゆたう波間
無数の気泡が生まれては消え
消えては生まれる

一大プログラムに沿って進む生命のパレード

意識の明滅は不規則に見えて
実は秘密の言葉に従って記述されている

 ....
育てていた蜜蜂が 熊に襲われた
蜜を狙って巣箱を壊し 女王蜂も食べられた という話

熊って 蜜だけじゃなく 蜂も食べるの?
食べるらしいよ それ以来 蜂が怖がって
外へ蜜をとりにいかなくて ....
解き放たれた不自由を享楽して僕らは生きてゆくまるで蝿のように
開放されたものを知らないまま恋もするさそれでもそんぞくしてゆくのさ
不安に抱きしめられ恐怖に翻弄され喜びに舞いあがるそんな日々をせいぜ ....
 言葉がなくても
 生きていける

 もっと大切な
 ものがある

 それが何かは
 知らないけれど

 言葉だけでは
 生きていけない

 温もりは
 肌で受け取る
 も ....
 顔をかきむしり
 皮を剥ぎ落とし
 血を雨と流しても

 自分の素顔が
 見つからないのであれば

 鮮血の海に
 溺れそうな
 二つの目に

 空を走る
 雲の足取りを
 ....
 すがりつく記憶の風

  艶やかな紅い香り

  想像したよりマシな未来

  引き出し 眠る手紙の寝息

 
 はらわたに染みて とれない痛み

 細い躰を隠す

 ....
           130511


摸倣の得意な伊賀忍
 切り隠れ才蔵が有名
擬態が得意な甲賀忍
 猿飛佐助が有名
二人そろって
各地の城下に潜り込み
手柄を立てて真田十勇士に ....
ひとり さまよう  おひとりさま 酔う
大海を さまよう  いっぴきのいか
あたりのいろに   自身を染めながら


いかがなものか 敵があらわれた
いかのからだは またたまくに変 ....
 きみの死を少しだけ貸してほしい。すると、きみは少しだけ長生きして、ぼくは少しだけ早死にすることになるのだろうか。それはわからない。むしろ、そうすることで、一緒に死ぬことができるのかもしれない。ただ、 .... (死にたい)と思った青年が 
ずぼり…ずぼり…とふらつく雪道で 
北風の吹くままに入った 
イスキアの家で 
「どうぞ」と置かれた 
初女さんの握るあたたかい 
おむすびを食べた後、ほっ… ....
ある時に気が付いた。
自分の命の手綱は自らが握っていると。
不可抗力、つまり回避できない死以外では自分は死なないと。
自分は自分の命を握り締めていると。
いざとなれば大切な者の為に燃え尽きる事 ....
男の妖精もいるのか 雨が降って少し止む

鮮やかなレインコートを着た子供が歩いている

雲が流れて優しい鳥の声

コンクリートの脇っちょから咲く

可憐な透明オレンジ色の雑草は

遠くの国からハローハ ....
あなたが好き
なのかもしれない

わからなくて
考えだしちゃって

頭で考えても
答えは出やしない

好きなのかも
と考えてる時点で

好きなのにね!
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Mitä_kuuluu?- salco自由詩3*13-5-13
タイム- 山崎 風 ...自由詩2*13-5-13
swing2.5- 伊織自由詩4*13-5-13
女子力上位時代- 伊織自由詩1*13-5-13
白と黒- はなもと ...自由詩313-5-13
満腹太郎- 山崎 風 ...自由詩1*13-5-13
あんな美しい存在に- 吉岡ペペ ...自由詩513-5-13
スローターハウス- もっぷ自由詩513-5-13
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未完成した- 未満ちゃ ...自由詩11*13-5-13
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五月の空- アラガイ ...自由詩2*13-5-13
息切れ- たもつ自由詩913-5-12
- 田園自由詩6*13-5-12
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蜜と毒- 砂木自由詩20*13-5-12
蝿の王- 梅昆布茶自由詩313-5-12
言の羽根- まーつん自由詩12*13-5-12
張り付いた仮面と、果たし状- まーつん自由詩6*13-5-12
はらわたの青空- 山崎 風 ...自由詩2*13-5-12
模倣と擬態- あおば自由詩12*13-5-12
模倣と擬態- るるりら自由詩10*13-5-12
借り物のからだ- 中川達矢自由詩413-5-12
いのちのおむすび_- 服部 剛自由詩413-5-11
気が付いたこと- たまごボ ...自由詩513-5-11
男の妖精もいるのか- 北大路京 ...自由詩1513-5-11
ナガミヒナゲシ- 灰泥軽茶自由詩8*13-5-11
_- りり自由詩113-5-11

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