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なんでさくらはあめがふってるのにさいてるの
そっか、あめとおともだちになりたいんだね
「グーチョキパーで
グーチョキパーで
なにつくろう
なにつくろう」
と歌ってたゆうちゃん
「グーはチョキに勝つんだよ」
と教えたら
不思議そうな顔をしてこちらを見ている

右手がグー ....
拾った缶詰に
「宇宙」とラベルが貼られてて
持って帰って
缶切りでキコキコ開けた

空っぽだった

別にがっかりはしなかった
きっと誰かが
いつかの宇宙を
閉じ込めておきたかっただ ....
大根の葉についた青虫を
箸でつまんで地面に捨て
それを踏み潰す
青虫を見つけては
箸でつまんで地面に捨て
それを踏み潰す
そして小さな畑を一周する

朝の仕事を終え
しばし畑を見つめ ....
ほら、また、咲いた、
本の花
読むたびに
ひとつ、また、ひとつ、

書店に種を選びに行き
本棚に種をまく
パラパラと
水をまく

色とりどりの
本の花は
読まれる時を
待って ....
「空が落ちてる」
そう言う君の視線を追うと
確かに空は落ちている

だから、お家に入ろう
君に言う

君はまだ空を見ている

明るい空に
暗い空が滲んでいく

空が落ちてる
 ....
親からもらった名を
30数年飼っているが
これがなかなかなつかない
気づくとどこかに行ってしまうので
私を呼ぶとき
みんな仮の名で呼ぶ
仮の名は20個くらいあって
ずっと傍にいるもの
 ....
神がきみをさらってしまわないように

大好きだよと抱きしめる






こんなにも神が怖かったことはありません






どうか連れていかないでく ....
ある時は弟になりました
川に流された弟の
お姉ちゃんとお父さんを励ましました
お母さんはいなかったので
お父さんは一人で子どもたちを育てました
お姉ちゃんはお嫁さんになって
 ....
一夏で日焼けした手
この手で夏をもいで
冷やして
子どもと食べた
子どもは手も足も
パンツの跡以外みんな日焼けして
初めてカブトムシに触れた
怖くて煩かった蝉は
道端に落ち ....
はぐらかしてる
1日数ミリずれて
いつかここではないどこかへ

そうやって進む
何かに押し出されるみたいにして

1日1歩にも満たない
でも、
生まれた場所と
死ぬ場所は少し違うか ....
ごめんね、は
狡い

甘くて
とても
狡い

ごめんね、は
優しい

冷たくて
だけど
優しい

ごめんね、と
涙を流す
わたしは
狡い

ごめんね、を
受け止 ....
ちいさな手が
誰に習ったのか
頭をなでる
背中をさする

「おかあさん、だいじょうぶ?」
いつの間に
こんなに上手に
しゃべれるように
なったのだろう

返事を忘れて
見つ ....
くだらないことばかりかんがえてるから
いま、おなかをくだしてる
ひとつのすいかに
いくつのたねがはいっているのか
しりたくて
ひとつのすいかを
ひとりでたべちゃったから
 ....
心にもないことを言うときは
心はどこにあるのだろう

言う言葉だけがそこにあって
心は上空三メートルくらいから
こちらを見下ろしている

だからあの人とは
いつまで経っ ....
カレンダーが揺れています
風が流れているからです

カレンダーの中の文字
ひとつかふたつ
いなくなりました

明日は0時半に
公園で待ち合わせです

蛙と星でも
見ようと思います ....
星を食べた少女は
嘘ばかりついていたから
みんなから仲間はずれにされていた

私の涙はどんな花も空色に変える、とか
私のくしゃみは太陽をほんのすこし
地球から遠ざけることができる、とか
 ....
生まれたときにもらった種に
水をあげようと
じょうろに
たくさん水を汲んでいた
少年がいました

だけど、少年は
水を汲んだ帰り道に
少年と同じように
植木鉢に水を欲しがっている
 ....
ファミレスで
天丼とうどんを食べて
わたしと息子は
お母さんの財布に潜り込んだ

使い古された財布は
いつだったか
わたしがお母さんに贈ったもの
暖かいけど
すきま風が寒い

白 ....
なんにもないから
そらはくもをあつめた
じぶんを青くぬった
そしたらみあげる人がいた
そらは青いって
詩をかく人がいた
そらはいった
おいでよ、おいで
でも、その詩 ....
34週で生まれた子は
肺の機能がやっとできたばかりだというのに
生まれてきてしまって
小さな体で
慣れない肺呼吸して
疲れてしまって
呼吸やめちゃって
保育器に入れられて
連れられてっ ....
夫と息子がいる浴室に行くと
かつおぶしの匂いがした
親子で前世はかつおぶしか
鰹として泳ぎまくり
死んだ後はかつおぶしになって
お味噌汁になったのか
死後も価値があるなんて
かつおぶしは ....
かあさんのしんぞうはけいたいでんわだ

いつでもどこでも
だいじにもっていて
いつでもどこでも
ひらいてみてる

かあさんのものは
たいていさわらせてもらえるけれど
けいたいでんわだ ....
生まれてくるときはひとり
死ぬときもひとり

だけど
笑うのも
泣くのも
怒るのも
ひとりではできないのが不思議

そして
笑ったり
泣いたり
怒ったりしないと
 ....
ボールが転がる音がして
振り向いたら
それは冬が去っていく音なんでした

冬は寒いものを転がして
古くなったものを巻き取って
辺りをふかふかの風景にしていきます

それが春なんでした
 ....
わたしはこの風景を切り取り
自分の懐へ持ち出すことに成功した




白い砂を踏む幼子が
その足を冷やしながら
ふるさとを築いていく

かつて少女だったわたしも
そうして ....
きみの定位置
母さんのあぐらの上
(名付けて母さん座椅子)
父ちゃんが帰ってくれば
父ちゃんの腹の上
(名付けて父ちゃんベッド)
ばあちゃんちに行けば
ばあちゃんの後ろ
(名付けてばあ ....
あの世はこの世の一部なんですね、お義父さん ちいさいなあ

夫の横を
ぴよぴよと歩く君

身の丈が
大人の半分もない

手をあげても
こぶしは頭のすぐ横

君はまだ
たった一年しか生きていない
赤ちゃんだったんだね
 ....
子供の前で大人のふりをした

洗濯物の前で大人のふりをした

鏡の前で大人のふりをした

悲しみの前で大人のふりをした

ママ友の前で大人のふりをした

雪の前で大人のふりをした
 ....
殿上 童さんの小原あきさんおすすめリスト(69)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ゆうちゃんのみみうち(花冷えの日)- 小原あき自由詩2*16-4-4
グーはチョキに勝つ- 小原あき自由詩416-2-10
宇宙の缶詰- 小原あき自由詩6*16-1-26
呟き- 小原あき自由詩815-10-2
本を育てる- 小原あき自由詩5*15-10-2
空が落ちてる- 小原あき自由詩3*15-9-29
名づく- 小原あき自由詩8*15-9-26
_- 小原あき自由詩615-8-31
黒い犬の話- 小原あき自由詩16*15-8-29
触れる日々- 小原あき自由詩5*15-8-27
進み方- 小原あき自由詩4*15-4-18
ごめんね- 小原あき自由詩8*15-4-3
ちいさな手- 小原あき自由詩7*15-3-31
なつのせみもないてた- 小原あき自由詩6*14-8-4
心にもないこと- 小原あき自由詩8*14-8-4
カレンダー- 小原あき自由詩7*14-7-21
星を食べた少女- 小原あき自由詩13*14-6-20
少年の話- 小原あき自由詩7*14-6-13
母の日のランチ- 小原あき自由詩4*14-5-11
そらは青い- 小原あき自由詩12*14-4-26
ごめんねとありがとう- 小原あき自由詩6*14-4-25
かつおぶし- 小原あき自由詩5*14-3-21
かあさんのけいたいでんわ- 小原あき自由詩5*14-2-28
その間だけでも- 小原あき自由詩6*14-2-27
春待ち- 小原あき自由詩11*14-2-25
ふるさと- 小原あき携帯写真+ ...4*14-2-14
ていいち- 小原あき自由詩9*14-1-24
仏前にて- 小原あき自由詩214-1-24
小さいけれど大きいもの- 小原あき自由詩3*14-1-23
まく- 小原あき自由詩17*14-1-20

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