グラスのふち いちばん
ぎりぎりのところに
つかまって
あなたが落ちれば
わたしも落ちる
わたしが落ちれば
あなたも

でもべつべつの
ところに

こぼれおちたさきで
明日 ....
ひとの哀しみを

知りたい

深く…より深く




青いビーズの散らばる

大広間に

君と寝そべっていた



手を…手を繋ぎたい…

 ....
アリアドネは悟った

彼はもうこの迷宮から
二度と帰ってこない



「きっと、君のところに戻ってくるよ」


そう言った貴方の瞳の
絶望の色

私は気付きまし ....
  ジャック・ダニエルを呑んで  
  やってられないとつぶやく
  おぞましい闇を
  月明りが潰す
  猫のようなきみの手も時に  
  すばしこいジャブを繰り出す
  痣模様 ....
{引用= (stones)

  喜びは
  あなたの膝に
  置かれた石
   


 (eyes)

  漆黒の髪と
  睦み合う指の
  眩暈をもよおす
  数 ....
月が隠れているこんな夜は不穏
雲間から微かに漏れる月光が狂わせる
人も獣も機械も大地すらも
何が起こっても不思議じゃない

当たり前のことだと君は言う
四十五億年の時を刻んだ地球からすれば ....
入荷を待ちわびていた
会心のケニア
差し出す店主の顔も話し方も
嬉しさを隠しきれていなくて
実はそれが何よりも
目の前の一杯を美味しくする

焙煎機も一仕事終えて
今日は隣りがやけに
華やかじゃあない ....
座礁した船に乗っている
船は岩に乗り上げて
じわじわと水も浸食してきている

私は生と死を同時に思う

におい
においが違う
磯のにおいと共に
「喰われ ....
 も吉と歩く


何もない冬の午後
も吉と歩く
はたちの頃 一年ほど日記をつけた
何も残せず ただ消えてゆく日々が
とてもこわかった
時間はたっぷりあったのに

いつもの散歩道
 ....
どこにも代わりのない
私だけの詩を描いてみたい
心のなかのもやもやがそう言う

私という存在が唯一無二のものならば
出てくる言葉もそうであるべきなのではないか
そうではないということは
 ....
てのひらひらひら

紅葉ひらりひら

ほぅらほら

どこかでだれかが呼んでいるよ

重なり合った呼吸が

色を濃くしはぜる音

夕焼けが沈んでいくように

どこかに吸い込ま ....
{引用=
 男士たちが 
屏風をもってきた
眠る女の 枕元にさかさのそれは、
薄の天に 雁が地を飛び去っていく


 踏み絵さながら 鏡のおもてに裸足をのせる
足元をみつめれば むこう ....
本日のメイン
アサリの皆さんです


お命
お美しく戴きました



合掌
 
 
ことばは
しょうじきなのだ

できないときは
できないと
わたしにいわせる

むりなことは
むりだと
わたしにいわせる

わたしよりさきに
いきものなのだ
ことば ....
クリスマス会が行われた
みんなまだ小学生だった
りんごすくいをして プレゼント交換をして ケーキを食べた
だけど一番覚えているのは会場の窓だ
吹雪で窓の外は真っ暗で何も見えなかったけど
その ....
月曜日が休みになった
連休などありえない流通業で日曜の休日も
夕方は次の日の積み込みに時間を割かれる

小学校と中学校の転入手続きが残っているのだが
嫁さんとの勤務シフトがあわない

ま ....
ふくらみの去ったあとに
なぜつめたさが残るのだろう
もともと無いものばかりもとめる

いつも見つめるたびにこぼれる
気持ちになまえをつけるのはやめて

指をあらって
木を植える
 ....
祭りのあとに目を覚ます ぼくはこれまでに一度も、
ほんものを所有したことがなかった
ことに気がついた。
かつて幾度も、ほんものらしいにせものや
にせものらしからぬにせものを、
ばかみたいにつかまされてきた。
つか ....
             121128


番号で呼ばれるのになれておりますから
わさわざ氏名を読み上げないで欲しいなと
声の好い看護師を睨み付けるように無言で立ち上がり
ドアを横柄に開け ....
わたしには、
嫌いなものがある
それは自動ドアに映るわたしの姿だ
内股歩きの巨体が
いくら進んでも前に行かない
こ ....
彼女の背後に男が立っていた
時間も場所も分からない

男は小さく手を上げる
さよならするみたいに

彼女はふりむいて、誰かの名を呼ぶ
雪の下にビスケット缶が埋まっている

破れた写真 ....
彼女は雪の墓地に立っていた

長かった髪は短く
麦畑のような輝きはもうない

ビスケット缶を持つその手だけが
昔のままだった

膝までしかない小さな十字の
雪を払い
彼女は遠く ....
冬の季語は陽だまりの猫
私は三匹の寝子の母親だから
人間だけどまどろんでしまおう
北風の中を歩いたところで
ろくな事はないよ
みっともないほど着膨れしてても
身ぐるみ剥がれた樹分でみじめだ ....
疲れはてて
うす青い体
つめたい指をかさねて
あなたに辿りつく

まだ色のない明日を持ちよって
どんな夢を見よう
どれくらいの夢を見よう
今年のさくらは覚えていません
きみを想い
あふれる涙を隠すため
うつむいていたから

きみと出会った春でした
あまりにも嬉しくて
あまりにも情けなくて

母さんの力は
この両手だけ ....
まだ半分しか生きていない 葉書は、
白い壁の長方形の紙の家
うすい、
厚みしかないためにひとりで立つこともできない家
寝転がったまま まだ見ぬ遠い街を夢みているのだろうか
小さな窓がある
そこに灯されるのは あかり ....
みずたまりに映ったあなたの顔を風がゆらす
泣いているようにみえた
笑っていたのに
時のひずみに落ちた時 泣きたくなるのはなぜだろう

水は知らぬまに何処へか蒸発していく
最後に残った泥のよ ....
私は亀ちゃんを生んだ

亀ちゃんとは本人の前では決して使わないあだ名

亀ちゃんは本当にゆっくり成長していく

初めて歯が生えたのは一歳三カ月
初めて歩いたのは一歳八カ月
二歳になって ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふち- はるな自由詩512-11-30
青いビーズ- 多紀自由詩10*12-11-30
アリアドネ- 多紀自由詩6*12-11-30
ジャンプ- 草野春心自由詩7*12-11-30
無へのコラージュ- 草野春心自由詩512-11-30
月が隠れている夜は- kauz ...自由詩7*12-11-29
灯る- 深水遊脚携帯写真+ ...8*12-11-29
こわい- 田園自由詩6*12-11-29
北の亡者/Again_2012霜月- たま自由詩33*12-11-29
アルビノ- そらの珊 ...自由詩17*12-11-29
さようなら- 灰泥軽茶自由詩10*12-11-29
褥焼き- 月乃助自由詩7*12-11-29
ボンゴレビヤンコ- 鵜飼千代 ...携帯写真+ ...10*12-11-29
ことばはいきもの- 小川 葉自由詩1112-11-29
祈り- 加藤自由詩3*12-11-29
休日- 梅昆布茶自由詩2012-11-28
木のなまえ- はるな自由詩312-11-28
祭りのあとに目を覚ます- 北大路京 ...自由詩4+12-11-28
ほんものを見つけるために- 綾野蒼希自由詩2*12-11-28
わたしは- あおば自由詩8*12-11-28
『すがたみ』- あおい満 ...自由詩7*12-11-28
snowfall- mizunomadoka自由詩412-11-28
snowcemetery- mizunomadoka自由詩112-11-28
北風- salco自由詩5*12-11-27
あなた- はるな自由詩312-11-27
うつむいて- 小原あき自由詩6+*12-11-27
まだ半分しか生きていない- 北大路京 ...自由詩412-11-27
紙の家- そらの珊 ...自由詩21*12-11-27
水鏡- そらの珊 ...自由詩10*12-11-27
私が生んだ亀ちゃん- 夏美かを ...自由詩23+*12-11-27

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