残雪の山の息吹を彼方に見遣り、
今この胸に響く魂の鼓動。
笛の音に松の枝はそよぎ、
今此処に在る事の旅情を唄う。

遮る者も無く、また、憐れむ者も無く、
無頼の道の誘いにただその身を委 ....
みんなにさよならを言ってまわって
疲れて帰ってベッドにもぐる
時刻なんてわからない
黄昏だったか真っ暗だったか
なぁんにもわからない
ここはわたしだけの場所
やっとたどり着いた
今日の日 ....
もはや泥に塗れた腕しか持たないこの身には
何を望むこともかなわないのでしょう
一つだけ許されるのであれば
ただ
ひとすじの風のように









---------- ....
当たり前なこと
書くの止めました
上から目線
そんな感じがしたからです

当たり前じゃないこと
書くの止めました
自分自身
枠から出れなかったからです

詩うこと
止めま ....
雨に道がひかっている

この街のそこかしこにぼくらがいる

傘をささずにぽつぽつとやられている

そこかしこにぼくらがいる


街路樹が霧を呼吸している

さわやかな別れに涼しく ....
滑り込みセーフ! って言っちゃうあなたって 幸せ

だってね 明らかにアウトだもの

ほら 入口からセーフのアチラが観えない?



「ふーん」



(ふーん )は負 ....
「今日アッキー帰って来るって知ってた?」

「知らない」



わたしからメールをしてみると
近所のマックから
パパにメールをいれたよう
「突然で用意していないだろうから ....
薄紫色の大気はひんやりと冴え渡ってそこにあった
南天の赤がこじんまりと眼の端に映るそんな朝だ

生きることはそうわるくもないさときどき意味のとり方を間違えるだけなんだ
そうみんな生のかけらを交 ....
これがあなた弟の部屋よ
案内してくれた女はノエミといった
薄いブルーの冷蔵庫
錆びたコンロとケトル
想像してたよりもずっと生活感があった
家事なんてしたことなかったのに

窓を開けると
 ....
歪む光
無数の粒子
極限まで集められた音たちが臨界点を超えるとき
女戦士は
降り立つ

ライトセイバーの軌跡に沿って鱗粉が輝く
とらえられない
存在
残り香
薄く しなやかな繊維を ....
自己たる意識の
曖昧さのもと
神経回路の
織りなす世界

小さな世界に
繋がるものは
大なる源
不可知の広がり

見えない手綱
消えない絆
たぐりよせても
頼りなく
 ....
想像してみて。
この柔らかな死体が
何を思って生きていたかを
たとえば
生きている理由とか
翼の意味を考えただろうか
空を飛ぶ機能が失われたそれは
時折はばたく真似事をするだけの
使い ....
愛されても孤独             131029



破綻を恐れず
どんどこ行こう
ぽかんと開いたクレーター
ビスケットのカケラ
利口なトマトに
間抜けな空が
冬が近いと
笑ってる
にこ ....
夜よ ずっとここに とどまっていてくれないか?
私は 蛍光灯の元 闇から身を潜めている
闇は闇で 光から身を潜めたいもの達で
ひしめき合う

夜よ ずっとここに とどまってくれないか ....
夜が明けたら
指をむすぼう

悪気のない月明りが
影をつくっている

永遠 という言葉を知っている
それでじゅうぶん
一生 口にすることはなくても
たとえ 夜が明けなくても
 ....
ガラスが砕ける数分前、
東京タワーが尖端から地面に引きずられて
蟻地獄にのまれていった

その蟻地獄の底に見たものは真っ赤な夕焼け

見いつけたと不忍池の蓮が听った
時計は童話のなかでは ....
まだ 秋に吠えているの?
もう 母になるのだから 色白に染めた肌を粉雪の背景に凭れ

ゆっくり歩んで生きなさい

胸の張りが急速に母になってゆく まだサクランボ坊主なのに
体がのそのそしか ....
{引用=
冬立つ月の夜

南瓜に火をともす

ゆらぐ明かり 

ゆらぐ 影も 心も

ひととせの 時のはざまの、いつかより

旅芸人たちがやってくる

誰もが 物の怪さながら ....
  水色のピアノを
  あなたは弾いていた
  獰猛なまでに素早く指をすべらせ けれども
  唇の端にはささやかな笑みをあつめて
  手に負えない{ルビ巨=おお}きさと
  理不尽な ....
台風到来で押し出されたらしい雨が

ずっこけるように斜めに降り出してきた

台風が近づくにつれ雨に重みがまじると

ずるいことに引力以上の力で今度は垂直に吹き付けてくるじゃないか

我 ....
コンクリ-トの囲いとか
有刺鉄線のバリケードとか
があるのではない
ガラスのドアが閉じているだけ
外からは自由に開く自動ドア
それでも内からは
鍵が掛けてあって開かない

食事は確 ....
【乾期】

鉢植えが日ごとうらぶれていく
朝顔はもう咲かないだろう
ふたたび未来をつなげる種だけを残して
それでいいじゃないかと
乾いていく
ほんの少し私も そこで
足踏みしている
 ....
ちょっとした好奇心で
腕を切ってみた
痛み以上に
こみ上げる悲しみは痣になって残った

ちょっとした好奇心で
腕を出してみた
痛み以上に
運命の赤い糸が私にもはっきり見えた
6年前
私の体の一部が切り取られた

時々 なんだかんだ 体中を調べられる
白衣を着た 爬虫類のような男性が
私に君臨して お告げを述べる

私の 感性 思考 理性
ずらしてずらしてず ....
恥ずかしながら私は文学を、身体に流れる血の一滴くらいに思っているので、小説などは家族見立てで評価が辛くなりがちだが、一方でロマンの派生形である優れた漫画やポップスなんかに出会うとわりと手放しに称賛して .... ひとかき
ひとけり
その分だけ進む

ひとかき
ひとけり
私の力の分だけ進む

ひとかき
ひとけり
私が今出せる力の分だけ進む
それ以上でも
それ以下でもなく

しなやかで ....
社会がおかしいのか私がおかしいのかどっち?間違いなく後者 太陽から少し離れただけで肌寒い

少し

少しってなんだろう

肌寒さはこんなに身にしみるのに


外灯が先週よりも

せんさいで優しかった

恋人たちも先週より

せつ ....
{引用=初等科之部}
 よいこはねとけ子守歌

ももたろうのおはなしと
かぐやひめのおはなしと
ねむれよいことねかされて
ごっちゃになったゆめをみて
ひとりでよなかにめがさめた
ごとご ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
現代- ヒヤシン ...自由詩7*13-10-31
カップ麺生活少女- もっぷ自由詩14*13-10-31
ひとめ_あなたに- 伊織自由詩4*13-10-30
止めました- ムウ自由詩513-10-30
雨の街- 吉岡ペペ ...自由詩1313-10-29
普通人- 芦沢 恵自由詩23*13-10-29
おかえり- 鵜飼千代 ...自由詩11*13-10-29
うすむらさきの朝- 梅昆布茶自由詩1913-10-29
loved- mizunomadoka自由詩313-10-29
バタフライエフェクト- 伊織自由詩5*13-10-29
体感- シホ.N自由詩213-10-29
鶏供養- そらの珊 ...自由詩2413-10-29
愛されても孤独- 北大路京 ...自由詩413-10-29
どんどこ- あおば自由詩16*13-10-29
陰うつな安らぎ- 小川麻由 ...自由詩3*13-10-29
- はるな自由詩413-10-29
東京タワー- 月形半分 ...自由詩813-10-29
急速に母になってゆく- 朝焼彩茜 ...自由詩18*13-10-28
Trick_or_treat- 月乃助自由詩9*13-10-28
水色のピアノ- 草野春心自由詩613-10-28
台風- 月形半分 ...自由詩313-10-28
塀の中- イナエ自由詩10+*13-10-28
秋の待ち伏せ(ツイッター#pw秋組参加作品)Ⅱ- そらの珊 ...自由詩19*13-10-28
リストカットと献血と私- Neutral自由詩613-10-28
がん- 小川麻由 ...自由詩10*13-10-28
無題- メチター ...自由詩3*13-10-28
ひとかき_ひとけり- 夏美かを ...自由詩34*13-10-28
社会がおかしいのか私がおかしいのかどっち?間違いなく後者- 北大路京 ...自由詩613-10-28
少し- 吉岡ペペ ...自由詩1213-10-28
性教育庁唱歌- salco自由詩4*13-10-27

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