いやだなあ
濡れると冷たいから

多分ね
綺麗に見えるようになったんだよ
彼は言った
月が綺麗なことはむかしから知ってる
けれど
そうだね
色んなことが過ぎて
声も失った
あの時 ....
狸の死骸を突いている鴉は
国道の真ん中で ダンプに踏み潰される
黒い羽は飛び散って
自分も狸と同じように 一塊の肉になる.


通り過ぎる助手席の婦人は 眼を背ける
汚らしい物を見て ....
もしも今までに負った傷跡を無くせたなら
傷1つない綺麗な身体になるけれど
それで本当に綺麗と言えるだろうか

心に傷を負ったからこそ
前に立ち向かうことができる
身体に傷を負ったからこそ
 ....
蒼く青く人・人・人無数の人青く碧く
蒼く青く見物人・紳士・恋人・貴婦人青く碧く
蒼く青く丸い輪郭・二本の線・
形状の違う輪郭・二本の太い線・青く碧く

蒼い青い空一つ空青く碧い静止し ....
私を分解していくと最小単位になる
例えば指先で
それは今も起こってる

人間の淡い輪郭

手をつなげば数千兆の電子が移動する
水溶性キネマ


記憶の階段を一段一段昇るたびに
潮のように満ちてくる

おじぃちゃんの机のうえには
馬の毛
たぬきの毛
頬にやわらかいリスの毛
お米にも描けそな ....
月のひかりが

ぼくのとこまで染みていた

あお黒く白んでいた

その月明かりだけを頼りに

ぼくはクスリを探していた


ぜんぶ誰かが通った道だ

ぜんぶ誰もが通った道だ
 ....
目覚めておはようと
一人暮らしのわたしが
暦に向かって言っていた
太陽のある朝だ
まぶしくもない北東角部屋で
冷蔵庫を開けて豆乳を
そして胃のお薬もきちんと
、神さまはこのはじまり方を
 ....
とうとう手足は煮詰まって
かたちをうしなったうす甘い部屋で名前をつけている
のら猫、のら犬、野良の恋
そして
名付けたそばから忘れていく
どうでも良いことのように清々しく
たまにあらわれる
ちいさい鬼たちには
うそを言いなよ
忘れてくれるから

それともなにも言わずに
砂糖まぶしの夢を見るかい
いつまでたっても鳴らない手を
かわいい鬼たちがみつめてい ....
何かが見えたような気になる



空は空の色
水は水の色
あの花はあの花の色
その人はその人の色

青と透明と赤と頑固者
決めてしまえば
安心だし便利だ

でもそうは思 ....
怪物は街に来るから怪物だ
無痛で流れる血
片頬にためた煩悩
等間隔のドグマ、呆れた僧侶の鈴なり


数を数えるだけのアルバイト中に慟哭する少女
つまらない口論を売りに走る馬
つ ....
ひとつだけ私の肩に舞い降りて小鳥になるよ今日は雨降り

  こんなにたくさんの雨粒があるのなら
  ひとつくらい雨粒になってしまう魔法に
  かかっている小鳥がいるのかもしれないと
  思 ....
私の指先がたどった夢を
あなたは覚えていますか

それは柔らかな素肌の見る夢です
華やかな衣装の奥にある真実さえも
夢の一部だと想うのです

それで良いのかも知れません
いつも永遠に戻 ....
鴉よ
美しく黒々とした羽を
朝の陽に照らされたお前は
卑しくともこの土地を望んだ
だから生きろ 鴉よ
住みやすいこの土地に
文句を言いながら 黒き羽
舞う 鴉
お前はやってきたのだ
 ....
君が私を突き飛ばしたあの日から
私は私を捨てて
君を殺して 食べました
鮮血 美味い 全て 美味い
骨までしゃぶったよ
でもひたすら ごめんなさい

冷たく暗いアスファルト ....
もしも自分が困っている時に
誰かが手を差し伸べてくれたら
うれしいよね

もしも自分が傷つき泣いている時に
誰かがそばにいてくれたら
おちつくよね

もしも自分がさみしい時に
誰かが ....
水に溶けるフィルム。
消えてしまえ、記録ども。

下手なコピーみたいだねって
つながった掌の湿り気
そこから溶けだしていたとも知らずに

私が私になるために積み上げたものが
ゆっくりと ....
不謹慎ですね
きっと
でも笑ってしまいます
感傷を持ち寄って
灯して酔いしれて
そうゆう時と場所が欲しいのですね
明日への活力
というより
デトックス
上手くできる人ほど
生き方も ....
はじめまして
わたしは
しきゅう

はじめまして
わたしは
らんそう

わたしたちは
じょせいの
おなかのなか
ちいさな
いのちを
はぐくむもの

そして
しんぞうや
 ....
それぞれの想いに世界を覆う空気がマーブルに

色を成して 溶けてゆく

包まれている

 私が体験した訳ではない友人の痛み
 ただ立ち尽くしながら体中から煙に塗れるように語りかける
  ....
誰かさんが
クリスマスイルミネーションをみたいといいはじめる
いまさらロマンチックなんてねえ

ちょっと時間の風に疲れているのかもしれない
どうせなら宇宙のイルミネーションを眼にしたいものだ ....
夜更けのキッチンの窓辺に置いてあるクロッカスの白いふさふさな根っこが揺れた

ボイルしていたエビが跳ねた

ハードボイルドな銃声に

星もわたしもたじろがない

それはフィクシ ....
ビールは水曜のネコ。
おつまみは柿の種。
映画は、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」のスプートニク2号で月にいったきり帰ってこなかったライカ犬に比べたら僕はまだましさと言うイングマル少年、「トレイン ....
夜はぬかるみ
家のない鳥たちは
飛び続ける
(落ち続ける)

指差して灯るのは
あかるいのは嘘ばかり
やさしくて生ぬるい

半分のからだを
半分の誠実で包み
越えようとした
 ....
息は吐くそばから冷えて
凍った頬をもっとかたくした
ちっともこわくなかったよ
死ぬことも生きることも
きみがいないことに比べれば
砂漠の中
真白のシェルターに
二人は震えて いた

彼女彼らは
命を生む仕事を任された

彼の血で種ができ
彼女の涙が水となる

殺伐とした砂漠に
一枚の葉がしっかりと生 ....
ジェラシーが食欲を奪ってくれない 遠く奥から
暗い雷鳴

生きる勢い
逃走のための闘争

自ら見ず
意識の儀式

他人の谷間
孤独な鼓動

頭たまらず
強い酔い

髄の不随意
心身の芯

命 ....
深夜
少しいろのついた水をのんでいた
グラスは透明だった
仄暗い
テレビの灯り


こくん こくん こくん



一息でのんでしまいたかったけど
なかなかのみおわらない
 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
橙の月- 凛々椿自由詩414-12-13
肉食動物- 藤原絵理 ...自由詩614-12-12
きれい- リィ自由詩5*14-12-12
デュフィ「エプソム、ダービーの行進」- 乱太郎自由詩11*14-12-12
you_and,- mizunomadoka自由詩314-12-12
水溶性キネマ- るるりら自由詩15*14-12-12
- 吉岡ペペ ...自由詩314-12-12
暮らし- もっぷ自由詩614-12-11
こちこち- はるな自由詩114-12-11
いいなよ- はるな自由詩114-12-11
SISAKU- nonya自由詩19*14-12-11
水槽都市- 吐水とり自由詩5*14-12-11
あなたは誰ですか- そらの珊 ...短歌15*14-12-11
指先- 梅昆布茶自由詩13*14-12-11
キントンキントン- 岸かの子 ...自由詩4*14-12-11
嘔吐く- 瑞海自由詩5*14-12-11
だれか- リィ自由詩2*14-12-10
水溶性キネマ/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩3*14-12-10
それは素直なひねくれ者- ただのみ ...自由詩17*14-12-10
心のはんぶん/プロローグ- 川瀬杏香自由詩914-12-10
銀河を渡る飛行機雲- 朝焼彩茜 ...自由詩14*14-12-10
夜。_クリスマスイルミネーション- 梅昆布茶自由詩914-12-10
重星のこすれる音 - 阿ト理恵自由詩8*14-12-9
水溶性キネマ- 阿ト理恵自由詩6*14-12-9
半分のからだ- はるな自由詩314-12-9
凍った頬- はるな自由詩414-12-9
いのちともしび- 瑞海自由詩2*14-12-9
ジェラシーが食欲を奪ってくれない- 北大路京 ...自由詩414-12-9
命ののち- シホ.N自由詩214-12-8
窒息する夢- 吐水とり自由詩2*14-12-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526