言葉って、抱きしめられない
口づけたり、切りつけたりできない

だけど、君に会いたい

針先ほどの穴に
空が吸い込まれていく
風も太陽も巻き込んで

言葉って、食べられない
 ....
会社の帰りがけに車を左折させる
道から少し離れてある実家の林檎畑が見えてくる
減反した田んぼに育てた林檎の木
今はこの世にいないはずだが 父の幻がいる
畑が物陰になり見えなくなると
右側の田 ....
  

      あなたが泣くのなら
      そのとなりで
      わたしも
      黙って泣こう 
             
      そう思わずに
      い ....
   
     
       いろんな恋の末に
       じゃがいもが
       えらんだ相手は
       いつも隣りにいた
       にんじんで
        ....
      去年のあなたの誕生日に贈ったのは
      らくだ色の毛布でした
      なににしようかさんざん迷ったすえに
      一日の大半を布団のなかで過ごすあなたに
     ....
まったくかまわないよ
世界が
思ったのと違ってても

新聞をめくると
新聞のにおいがする
あなたをめくると
あなたのあじがわかる

あなたがもし
いなかったら
かまうけど
肖像画の視線にパリの焦燥と倦怠を感じる。
日々の疲れが重くのしかかるように絵画の中の瞼がその眼光を弱めてゆく。
彼女の視線の先に映っているであろう私の顔はいつしか歪み、
誰に語る訳でもなしに ....
にぎりしめていたこぶし
ノックすることも許さず
かたくなに
閉じられていた小部屋から

誰にもうちあけたことのないまま
幾重にも折りたたまれていた
願いが
決意のように
ひらく

 ....
僕が君にかけた言葉に
足りなかったひとつまみの愛

投げやりになって疲れ果て
忙しくってもこれにまさるスパイスはないんだ

わすれちゃあいけないひとつまみの愛
ありあまるものでは替え ....
誕生日にひとつ歳をとる

それにぼくは一年くくられる

ぼくはなにかと似ているなあ

なんだったっけと考える


そうだ水だ

実体は変幻しながらも

本質を失うことのない
 ....
目的を持って生きている
やること全てが豊かな自分に変えて
人生の階段を上り幸せになる

生きるという旅は続く
誰とも違う道を楽しむ旅

人に合わせても仕方ない
自分だけのオリジナルを生 ....
ねじられた
つぼみは
夜のさざなみに
ゆるゆると洗われて
空が
ほんのりあけるころ
星の形に開きます

命、うすむらさきに笑ってる

私の心も
ほどけてゆきました
紙の鎖の端をにぎって
妹も姉もいないところで
父と母が編んだ赤い塔をゆく
らせん階段はきらいだ
古い日々を思いださせ
とにかく青い
ノ・ヴァ、きみが秋晴れだったころ
ぼくが立派な牡鹿 ....
本日は
絶好の洗濯日和

見上げる雲は
穏やかな光に浸されて

へたくそな君のハミングが
靴下とシャツの森で揺れる

色とりどりの洗濯バサミが
タオルと枕カバーの ....
***********************
*
* おばけあります
*
***********************


居酒屋の柱に 【おばけあります】ってあるから
 ....
繰り返す毎日
何度も同じところを回り続けるペダル
チェーンでタイヤとつながって
前に進んでいく
毎朝同じ道を行くとしても

繰り返す毎日
いつも同じ時刻の電車に乗って
早足で乗り換えを ....
誰かが犠牲にならないといけない
そう考えるようになったのは仕事を失ったからかもしれない
あの日も同じようなことを考えていた
巡る空想のなかでぬいぐるみは道化師と暮らし
少年は日々道化 ....
                130920


素直に非を認めないのは
家の躾が悪いのだと
親まで叱られている
其れには大いに腹が立つが
全知全 ....
最前列に磔刑宛ら固定され
急な坂をゆっくりと上って行く
頂上に何が待ち受けているかは分っている
(何故こんな日に雨が降るのか) から
(何故雨の日にこんなことをするのか)
思いを行き来する疑 ....
  飽き飽きしちゃった
  きみは空にならないペットボトル
  きみは思いだせない夜の夢
  鍵をあけて待っているから、  
  口車にのせてよ



  だれも聞いたことのな ....
                   130920
先輩の意地が後輩を外側に吹っ飛ばすのだと
評論家は結論づけた
ひ弱な先輩が
頑健な後輩と対峙したら
どんなに意地があっても
どんなに卑怯 ....
【記憶の塩漬け】
 



すべての壁は白い  それぞれの壁が白さの中にも蔭を落し
直線で構成された 迷路
一陣の風がふいて 一粒一粒の白砂が
皺やよじれとなり集まり
 ....
01「…ドゥ, シュビドゥワ, ドゥ,シュビドゥワ, duドゥ… シュビドゥワ, ドゥ,シュビドゥワ, duドゥ…」

メチャクチャ,に壊され,た〜 居酒屋,の中央 それは 善… そ ....
「御用邸の月」という
那須のお土産を食べている
おととい貰った
「萩の月」そっくりな
数多あるパクリもんだ
案の定カスタードが全然劣る
何で真似さえできないのだろう
ウコッケイでも使って ....
 空は
 白紙に似ている

 私たちの
 頭上に開かれた
 広大な空間

 人は そこに
 想い想いの
 絵を描く

 でも 私は
 そこに描き得る
 どんな夢も
 持ち合 ....
今何時?
問いただせばセピア色の風が旋回する
空(クウ)と空(クウ)の狭間で私は眼が覚め

誰も居ない空間に独り取り残された私
セピア色の風がゴーゴー私を旋回した

今何時?
空と空の ....
午後と午前が一瞬だけ相槌を打ち
手渡される密書
時間を知る者だけに閲覧を許される

一日を均等に二分割したのは人間だけだが
月と太陽は有史以前から
地球に影を描いて輪切りにしていた
 ....
  に売る寅年生まれのわたしアトリエ
まぶたにキスしたらあなた流れてゆきそうで
へばりついたことばの触覚しぼみ
たましいのサイズは変わらないのに
重さの変動はげしく
じたばたあたふ ....
天気予報が
いい具合にはずれて
空に陽が差してくる

中学校の校庭
トラックに引かれた真新しい白線
「出陣」の文字が描かれた入場門
砂埃の匂いがくしゃみを誘う
テントの下に置かれたキャ ....
サーカスも消えた広場に
日付が変わった南瓜の馬車
燃え落ちた隕石
既に 青くない地球


十二色のクレヨンを握り
極彩色のテレビに見とれている児


やり過ごされていく毒の風に晒さ ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
言葉の人形たち- まーつん自由詩8*13-9-22
名月の下で- 砂木自由詩12+*13-9-22
思わずにいられない- 石田とわ自由詩11*13-9-22
- 石田とわ自由詩13*13-9-22
抱きしめて眠るものたち- 石田とわ自由詩9*13-9-22
かまう- はるな自由詩1213-9-21
狂騒- ヒヤシン ...自由詩9*13-9-21
風の花- Lucy自由詩15*13-9-21
ひとつまみの愛- 梅昆布茶自由詩1713-9-21
誕生日- 吉岡ペペ ...自由詩713-9-21
生きるという旅- 夏川ゆう自由詩213-9-21
ほしのはな- そらの珊 ...自由詩17*13-9-21
むこう- 平井容子自由詩1413-9-21
柔らかな影- nonya自由詩23*13-9-21
それでも- るるりら自由詩12*13-9-21
それでも- 木屋 亞 ...自由詩10*13-9-21
それからは子熊のサーカスばかりみて暮らした- アラガイ ...自由詩9*13-9-21
それでも- あおば自由詩10*13-9-21
家族旅行- ただのみ ...自由詩26*13-9-20
口車にのせてよ- 草野春心自由詩313-9-20
昼下がりの意地っ張り- あおば自由詩7*13-9-20
【音】塩時計には音がない---三篇のオムニバス- るるりら自由詩15*13-9-20
,ドゥワ(シュビ)- アラガイ ...自由詩5*13-9-20
生活- salco自由詩9*13-9-19
天と地が出会う場所- まーつん自由詩913-9-19
セピア色の風・・・- tamami自由詩213-9-19
二分割- 乱太郎自由詩19*13-9-19
ウルトラ- 阿ト理恵自由詩7*13-9-19
遠景- そらの珊 ...自由詩13*13-9-19
午後の祈り- Lucy自由詩19*13-9-19

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