静寂のクレーターの縁に座って
古いモノクロの写真を見ていた

塚山は緑に覆われて
そよ風は 海の方向から
茶色い戦いの記憶は 靄の彼方に
透けるシルクに描いた 絵物語

善悪の彼の ....
傘が行く
三叉路の紫陽花を横目に

靴がついてくる
水溜りをかろうじて避けて

身体は押し黙る
雨音の朗読を聴くともなしに

思考は潜り続ける
内側の後方の下部の
定位置に落 ....
醗酵することは発行されたものをもたないこと
あるいは発光する冷たい微熱をかかえた昆虫の夜を生きること
あるいは薄幸な女の身の上話にあいづちをうつ場末の安酒場の空気

欲望は醗酵し発熱し自分の足 ....
ちぎれた 火の粉を雫の中にやどした言葉たちを超えて鳥が謳う
ほととぎすは 夜通し歌をもやし、カッコウは霧雨を もやし
溶接工は、鉄を燃やして繋ぎ合わせノアより巨船を創り
アリアは、魂をすく ....
月の涙を避け傘の中のふたり 遠い夢のあとのような水色が

さびしくて

よわって

しんだ

しんだしんだしんだ

遠い夢のあとのような水色が


あの鐘をいつも鳴らしていた

ぼくはここだよ

 ....
{画像=140605223459.jpg}



人は他人無しには存在できない
自分だけで自立しているように見えて
他人の評価を気にして生きている


自分の生き方も定まらず自信を失 ....
ふたりあやとりがしたくて
赤い毛糸をひろげてみたけど
まわりに
ひろってくれるひとはいなかった

ひとは
ひとりで生まれて
ひとりで死ぬんだというのに
ところどころで
どうし ....
このまま永久に眠り続けたいと願う朝

喉元は炭水化物がすり抜けるほど空気がうまい

そんなときに限って、向かいの庭先には腹立たしさが待ち構えているんだよね 。

( あれ  ....
後ろめたいことを
ひとつ
打ち明けるとするならば
あなたに気に入られたいと思っている


とおい
まぶしい
記憶の中
あなたの隣りでわたしはいつも笑っている


あなた以外の
 ....
ことがら は 昨日の記憶

そばがら は 今夜の枕のなかで

ひとがら を 朝のヒカリで描きこむ

うまれたての雛のあたまに
残された
一片の から

どこからと問うこともせず
 ....
ぼんやりものを見て
不十分にしか読み取れない
だからそれでいいと
思ってはいけない

この手も 腕も あるのはなんのため
この足も 目も 動くのはどう使うため
知らないけれど
知ってい ....
枯れ井戸の底に蹲って
見上げている 星空
赤い色の流れ星が 切り裂く

家路を急ぐ 羊飼いの少年
今朝通った道は,塞がれている
黒々とした金属光沢の壁
青ざめた月の光ほど孤独

 ....
かえりみちに口ずさむうたうたは
誰かに聴かれることもなく
よるの闇に葬られる

小指ですこし触れただけで
粉ごなににくだけてしまいそうな闇にさえ
取りに戻れない
臆病さばかりが
増長し ....
もう二十年も昔になるだろうか
「政府の備蓄米が放出されているらしい」と
うわさが流れていたころ
「あんたの家のお米ぐらいはいつでも確保しておくからね」
そういった町の米屋さん

近くにスー ....
何だか失恋が急に降ったようなある曜日
んん、たしか晴れてたから
顔を出した太陽からは避けられない 一日が稲妻

あれから時間は淡々と
寝息が規則正しいみたく
それを眠れない耳で聞いてる な ....
繰り返す胸の音
ドキドキと
君に気付かれちゃう

ミントティーの似合う午後
くちびるはほんのり染まり

ロマンスを待ってる

古びたノートには
君に会いたいと
好きな歌がたくさん ....
寒気の中で鳴いている
冷静さなんていらない
出会ったばかりの赤腹と
交わした話

暗い土の部屋
蛍のランプ
一夜限りの輝きは
蛍光色の陰影

爪のない手に触れている
毛の無い体に ....
  四角い夢をみている
  濁った魚が次からつぎへと
  氷上の穴から吹き出してくる
  マスケット、ビリヤード
  バグダッド、カスタード
  カスタネット、レニングラード
   ....
穏やかな気持ち
鏡のあちら側にいる 羊
軋む階段の踊り場から
見下ろしている 外は月夜

白いドレスの裾は ひらひらと
ドアの隙間から洩れる
蝋燭の揺らめきに合わせて

昼間の庭 ....
寝苦しい
東京の夜
ビルの明かりと
かなしい下水の川の唸り

すべての睡眠を放棄して
月を見上げにベランダに出たけれど
今はたてものの壁に隠れ
なにも見えない時間だった


くち ....
女を待つ雨が速く落ちたり遅く落ちたり 電車を待つ駅のホームで
小さい両手いっぱいに
飴玉をのせ
ほら、とパパに見せる女の子
(夢がたくさんあるんだねぇ…)

改札口を出た脇で
人々の過ぎゆく中に
突っ立って
開いた本とに ....
愛して欲しいと嘆く
私は淋しい薔薇の花
きっと嫉妬で燃えたぎる
炎のような黄色い薔薇

本当は清楚にたたずむ
白い薔薇になりたかった
やわらかくはにかむ
ピンクの薔薇の花でもいい

 ....
君の背中に羽がある

そう思った

いつも

どこへでも

連れて行ってくれるから




わたしも、

飛べますか?

未来へ少しだけ


一緒に飛ぼう

 ....
赤いヒヨコ青いヒヨコ帰る場所がない 困難なゆえ
選択肢のない
一本道

簡単ならば
迷いも多い
別れ道

どこいく道か
さらなる道だ

いついく道か
今さらの道



小さく纏まって
生きていくのも ....
未だこぼれ出ぬ涙のために
1tの鉄塊を失って
また人らしく踊れるかもな

大腸の横穴の奥で溶けない氷
夏を越えていく中で
浮き出て腐る
いつぞやの恋は
未熟な枝付枯葉

機械が核の ....
今年友達になった人が
フウセン蔓の種をくれた
うちの庭に咲いたの
私が種を採ったのだから
春になったら撒いてねと言った

フウセン蔓の花というものを
私は見たことが無い
二十年も前に
 ....
目を閉じた奥に浮かんでくる
遠くに美しく広がる景色に胸が騒ぐ
今ここに溜まっている乱れた荷物が
部屋の中に重くかげを重ねている
壊れた機械が私の頭の中で音を立てて鳴る

今日は退屈だから
 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月世界- 藤原絵理 ...自由詩5*14-6-6
傘が行く- nonya自由詩22*14-6-6
ただしい醗酵のてびき- 梅昆布茶自由詩1914-6-6
虹よ- るるりら自由詩26*14-6-6
月の涙を避け傘の中のふたり- 北大路京 ...自由詩1014-6-6
遠い夢- 吉岡ペペ ...自由詩314-6-5
人間の弱さ__/__コロンと転がった石になりたい- beebee自由詩28*14-6-5
ふたりあやとり- フユナ自由詩614-6-5
_、ネバネバ- アラガイ ...自由詩3*14-6-5
洞窟- ユッカ自由詩714-6-5
から- そらの珊 ...自由詩26*14-6-5
未熟なアンテナ- 加藤自由詩414-6-5
流れ星の夜- 藤原絵理 ...自由詩6*14-6-4
- 砦希自由詩414-6-4
町のお米屋さん- イナエ自由詩10*14-6-4
胸の栞- 唐草フウ自由詩9*14-6-4
ミントティー- 虹香自由詩114-6-4
蛍光コオロギ- うみこ自由詩4*14-6-4
四角い夢- 草野春心自由詩414-6-3
月夜のプリズム- 藤原絵理 ...自由詩9*14-6-3
TOKYO- 砦希自由詩514-6-3
女を待つ雨が速く落ちたり遅く落ちたり- 北大路京 ...自由詩914-6-3
子供のマーチ- 服部 剛自由詩714-6-3
私は美しい薔薇の花- 未有花自由詩25*14-6-3
- 虹香自由詩314-6-2
赤いヒヨコ青いヒヨコ帰る場所がない- 北大路京 ...自由詩9*14-6-2
道ゆく時- シホ.N自由詩214-6-2
- 木屋 亞 ...自由詩2*14-6-2
ふうせんかずら- Lucy自由詩20*14-6-1
目を閉じた時の願い- 加藤自由詩3*14-6-1

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