クエスト

テニスは制覇した
ゴルフも制覇した
競泳にもスケートにも進出した
クラシックに白鳥の湖、ポロやクリケット

黒人の登山家っているのか
少なくともアフリカ大陸にいないとすれ ....
おなじ影を踏んできた

きみの影の長さを
わたしはとてもよく知っている
光に射抜かれたきみが
どんな影をしているのかさえも

例えば冬の優しい日差しや
夏の真夜中の蛍光灯に照らされて
 ....
走り出す瞬間に 行き先を決めるのが
いつもの やり口

いいや 違う
行き先が 決まっているから
出発時間を 設定して
タイヤを 鳴らすんだ

駐車場いっぱいに 響く
きゅっ とした ....
冷静沈着というよりは枯木死灰だ


天衣無縫というよりは無知蒙昧だ


多面的というよりは気まぐれだ


ひたむきというよりは妄執だ


奇抜というよりは悪ノリだ


繊 ....
とけてまっすぐチョコレート

重力まんまのチョコレート

匂いもひかりのことなんです

地球のうらがわ往復します

とけてせつないチョコレート


口をよごしてみたけれど

 ....
バックパックしてた頃の話だ

小屋みたいなバス停だった

そのバス停にはとうとうバスが来なかった

あたりは畑で夜は誰もいなくなった

月明かりで視界は良好だった

平安時代ってこ ....
外のいつもの秋の姿。
つるべ落としが落ちました。
私は身震い一つしました。
秋の夜空は美しく、私は息をのみました。
不思議な鉱脈に行き当たりました。
ダイヤモンドの輝き。
豊かな気分にさせ ....
歩む先は 光に満ちているのかい?
今よりも 温かな道だろうか?

ひび割れた大地も 
うまく渡れるようになっただろうか?

揺らぐ足元は 飛び越えていこう
凍える風も 光射せば溶けるだろ ....
  まるでこの世の始まりから
  僕を待っていたように
  茶色い床に君の
  十二枚の写真が散らばっている
  秋の風が窓の外で
  穏やかにはためく午後
  僕はグラスに冷たい ....
広大な八柱霊園の
松飛台門のそばの
御影石のそこそこの墓

運のよいYの弟が一度で引き当てた都営の墓地に
小さな喪服の一団が派手な祭壇をこしらえて
供物を盛った
多くの病の最後は餓死、Y ....
そばに聞きたくなるだけで

勝手に仕打ちを勘ぐったり

心にもあることで憎みだす

それが嫌でケイタイを開く


きみの写真を見つめる

ぜんぶ思い出している

自分で切なご ....
離陸が1時間遅れるとのことだった

ムシムシとする空港で

本を読んだりガムを噛んだりして過ごした

ぼくは異邦人だった

どこが?見た目が?

それは同じ日本人どうしでもそうだ

でも異なり方が違っ ....
ジャカルタ行きの便を2時間待っていた

雨雲だったが滑走路はまだ濡れてはいなかった

雷がごろごろ言っている

クアラルンプールの町の一角にも

たぶん親に見捨てられた姉と弟がいる

彼らはマレー語で ....
6時間の飛行も

ビジネスクラスなら自分の部屋のような快適さだ

がまんばかりの世の中だから

お金で解決出来ることは

全てわがままを通すようにしている


人間の最大の欲望は

人と心で交わりたい ....
わたしの胸のなかにはいつも音楽が眠っていて
ときどき鼻くそに丸めてはオブラートに包んでほじくり出してもいるんだ 。
泣いても叫んでも、できない算盤で直角に叩かれ過ぎたから
毛筆は真っ直ぐ ....
もさもさのイチョウを見ると思い出すビッグバードよ君は元気か


ぼくはもうはちねんまえにしにましてそのままずっとしんだままです


さらさらの砂を瞳にかけられたように溢れる星満ちる夜
 ....
 冷えた空を溶かすような、ほんのり柔らかい日差しを浴びて、通りすがりの駅のホームは、閑散とした微睡みの中にいた。緩やかに電車は走り続け、人々の頭も規則的に、右に左に動いている。

 夏の濃い緑の匂 ....
傘立てには どんな色の傘が 似合うだろう
アスファルトに咲く 傘の花なら
雨に 似合う色を 連想しがちだけれど

そもそも 雨に 似合う色が どんなものなのかが
分からない

雨のイメー ....
男の話



浅くなった眠りの中で
蹄の音がしていた
となりで眠っていると思った男が
雌の鹿だといった

森の
そんな においのする男だった

神さんの住むという深山の
山間 ....
午前中、買おうかどうか、
迷っているマンションへ、
日当りを見定めに行った。
小学校から坂道をくだって、
建設中のマンションの前に、
自転車で下りると、
真向かいの家の影が、
まだ、
 ....
ご指名は ときかれて
いいえ 特にないですと答える

チェーン店の美容院は こんでいて
手の空いている人が 洗髪したり
髪を染めたり 切ったり の方が
私的には 早く終われて良い気がするの ....
Yの海馬の幾つかの
細胞に刻まれたひとこま

「また会おうね」と
Yが弟にかけた言葉
にっこり白い歯を見せた

会えたのか、呼ばれてみると
意識は無くて体中で息を求めていた
「〜彦ち ....
おだやかな海

荒れ狂う、



語らない海

激昂の



揺りかごの海

黒い海


汚される海

奪う、



果てのない海

唯一の ....
晩秋の薔薇の逆光

僕らの無言が凝固する日時計

輪郭の綻びかけたモノリスの横貌

枯れた水盤の縁に小さくゆらめく追憶
猫を撫でたあとで
優しさは書かない

返信を待ち焦がれても
淋しさは書かない

軍鶏鍋を食ったからといって
美味しさは書かない

マニュアルをなぞったつもりで
愚かしさは書かな ....
残されたものは 揺すられて
うわついた笑いが みすぼらしい
陰リの横に陽を積むように
水面をくぐって 
目を開いてみたけれど

うつむく頼りなげな草見上げて のばす
わずかに出た指に重な ....
ヨシミが自転車から転げ落ち

あのとき幻視したブルーは

ぼくが描いたことなのだから


イスラム圏のブルーもいずれ

ぼくが物語にととのえてあげるよ

そこかしこにブルーがあった

ブルーのことなら ....
今日ぼくは仏教遺跡に行った

ここは1200年前の仏教徒たちのメッカだったそうだ

南国の木々に縁どられた田園風景をバスで走る

途中火山灰の土石流にやられた復興中の町を通る

バスから降りる

暑く ....
ぼくを傷つけたことを

普通のこととして配慮しよう

今夜彼女をむしょうに尊重したかった

そのくらいぼくは今

普通を探しているのだろう


インドネシアやマレーシアでは

大半のひとびとがイスラム ....
マレーシアは医療費も学費もただだ

それは石油があるからだ

私たちも天然資源の採掘に金を投入すべきだ

短絡的にそんなことを考えながら

クアラルンプールの郊外を

プロトン車に ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ちょっとした疑問- salco自由詩3*11-11-25
- マフラー ...自由詩4*11-11-25
きゅっと_ぎゅっと- 藤鈴呼自由詩2*11-11-25
「孤独というよりは当然の結果だ」自由律十伍篇- faik俳句15*11-11-25
チョコレート- 吉岡ペペ ...自由詩411-11-25
エジプトの木- 吉岡ペペ ...自由詩411-11-25
秋の夕べ- 黒髪自由詩2*11-11-24
Start- 菜穂自由詩3*11-11-24
レンズ- 草野春心自由詩21*11-11-24
御影石- 木原東子自由詩5*11-11-24
心にもあること- 吉岡ペペ ...自由詩311-11-24
視界- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...111-11-24
クアラルンプールにて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-11-24
クアラルンプールまで- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...111-11-24
への字も- アラガイ ...自由詩2*11-11-24
日々の粒- 木屋 亞 ...短歌3+*11-11-24
改札- さつき自由詩411-11-23
たんぽぽ傘- 藤鈴呼自由詩3*11-11-23
私ごと- 月乃助自由詩711-11-23
35年後の世界- はだいろ自由詩411-11-23
愚痴です- 砂木自由詩10*11-11-23
「また会おうね」- 木原東子自由詩4*11-11-23
姿なき海- 千波 一 ...自由詩3*11-11-23
午後小景- 塔野夏子自由詩3*11-11-23
嘘っぱち- nonya自由詩25*11-11-23
- 砂木自由詩9*11-11-23
イスラムブルー- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-11-23
仏像の手- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...611-11-23
今夜彼女を- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-11-23
顧客はだれか- 吉岡ペペ ...自由詩111-11-23

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