うそみたいなほんとの世界には
油っこい湯気が立ってて
空ばっかりは複雑なうそみたいで
みあげる余裕なく午後五時半
いつものあきらめがまた

かならずあしたも東京の夏です
と念を押されて泣 ....
           150709
小河内地貯水池なんて済ましてやがって
てめえ昔はダムと言われていたんだろう
ダムよ
返事が無いのはどういうわけだ

蜘蛛の糸を伝わって降りてきたのは
 ....
 嘘を重ねるたび丘の雲は地表を露わにする。
 それはどうにもならないくらい現実で
 自分の歴史の中の恥を上塗りしてゆく。
 自責の念は何の解決にもなりはしない。

 穏やかな音楽も今は音 ....
泣いたことしかないくらい、弱い自分だった

過去の自分を笑ったら、{ルビ現在=いま}の自分が泣いた
生あるかぎりです
だれしも遮れない旅をしているとおもうのです
たぶん滅びるのもちかいのかもしれません

ちょっとなにかを選択するのもめんどうくさいのですが
いつも可能性と不可能のコードの端を ....
親指以外の四本の指を折り曲げて爪を揃えて確認
する癖があるのだけれど、ラクダの彼はその上に
自分の揃えた爪を重ね合わせるような素振りをし
た電車の長い座席に隣り合わせて犬の前足みたい
だったん ....
黄色いシーソーが二つ
同じ方を下げて
ならんで寝ころぶ恋人同士みたい 

ブランコも二つ
風にほんの少しだけこぎ出して
仲睦まじそう

のっぽの滑り台はひとり
空を見上げている 雨が ....
願いが叶ったかどうか
わからないまま
一年が過ぎて
今年も七夕は雨だった

短冊を結んだ笹は
燃やされて
煙になる

煙になったあと
願いはどこへ行くのだろう

いくら目を凝ら ....
おなかはへっても
あ、たべるものがなかった
ひんやりした空気を送り出す冷蔵庫はからっぽで諦めてバタンとしめる
水道をひねって水を出した
水を飲んで
水の甘さ苦さをよくよく知った

水ばか ....
かわりにひとは旅など計画する

梅雨なのにあじさいは

冬枯れしている

切なくて拙なくて刹那くて

いっしょう一緒のはずなのに


ひとり泣きふるえた夜

聖なる夜になにを ....
中学生の頃のよう
なんとも言えぬ息苦しさに耐えてます
あの頃もてんかん発作に怯え
呼吸のしかたが分からなくなりました
あれから十年以上たったのに
今はがんが怖くなりました
いいえ、ずっと怖 ....
            150707

メロンを皮が薄くなるまでガジガジカジル
安物の悲哀だけど、メロンの味がする
甘さが足りないのだと見えない星空にも
同意を求めるのだけど、我が星には
 ....
手垢にまみれたコトバたちを 洗濯機に放り投げて洗い流す
駅前で叫んでいた主義主張たちを アイスノンにして頭で溶かす
空っぽの冷蔵庫から 私が居そうな卵を見受けて目玉焼きにする
フライパンか ....
満面の笑みにつないだ手
ほら、おそろいだね

あなたがさし出す手に私が応える
「冷たい」って笑った
この手はあなたの役に立てますか?

日々を過ごす中で失うものも多いけど
あなたは無く ....
赤く透き通った
血の様なワインを飲んでいる

酔っているので
詩は
書いてはいけない

酔っているので
なおさら書きたい

自制心が効かない時ほど
熟成しないまま
今すぐ
投 ....
つるりと逃げ出す言葉は
重心を同じところに留めようとする
こちらの思惑を知っていて
その裏をかくイタズラを仕掛ける
追いかけるとき進む道は
こちらが選んでいるようで
あちらの作戦通りのポイ ....
小指姫



清水のはじまりを
そっと草をひろげて
ゆびさきで たしかめるとき
七夕の日の心の岸部から
あなたの冒険が 始まります

笹船に乙女がのることができるとしたら
親指姫 ....
求めない 求めない 求めない
気にしない きにしない
しない しない しない
言い聞かせる 頭に 心に
解ってる 解ってる 解ってるんだってだから
思えば思うほど 求めてる自分がここにいる
 ....
一度目
道に迷う
二度目は
短縮展示のため時間外
三度目、
祝日の関係で振替休み
四度目
ふてくされて向かわず

そして五度目

有楽町の美術館は
中に入れはしても
常設展 ....
リビングにおいた
鉢植えのシクラメン
水だけやって
かれこれもう2年
元気なんです
これがまた

冬の花だと思っていたら
去年の夏
狂ったように咲いていた
意地か
誇りか
はた ....
一度でも会いたかった
一度でも会えなかった
それが君の優しさと分かっているんだけど
君の歩幅も知らぬまま ひとり歩いていく
わたしたちは水辺に立って
空が落ちるのをみていた
低い街はもうみんな焼けて
森たちは水びたしになった
わたしたちはみていた
焼けたりふやけていくそれらを
そしてちゃんと知っていた
ぜ ....
「忘れない……」そう君は云ってくれた。
「あなたと過ごしてきた時間は、どれもみんな大切だから……」と。
けど、本当に忘れないでいることなんて出来るかい。
この先君は僕とはまったく違う種類の人たち ....
逃げなきゃ。口の中で繰り返す
熱がさめる瞬間がいつもこわい

あの日 赤いカーテンの部屋
わたしの手が酷く熱をもって
君のからだを傷つけたこと


*
*


いかなきゃ。喉の ....
今から  届けに  行くだけ
今さら  響かせに 行くだけ



真っ直ぐに込める 
複雑な、複雑な、複雑な直線を


シンプルに詰める 
難解な、難解な、難解な点描を

 ....
扉を開けると
眩しい光が飛び込んで来た
どよめく喧騒に包まれれば
異国に迷い込んだ気がした

*

時計の針がふいに
真夜中を知らせる
堂々巡りの物思いに
いたたまれず朝が来る
 ....
この世が辛くて辛くて
仕方ないから
命ごと、救ってゆく
天使という名の死神が

最後の最後の
出逢い
これ以上ない
気持ちよさ
「幸せ」と感じることができる幸せ

理由のない不安を 理屈で押し込めて
世界の一部になりたくて 普通だと言い張った

誰もが足りなくて 誰もが奇異で
たくさんの異常の塊を 常識と定める社会 ....
 四季の巡り会わせに机上の万年筆は時を刻む。
 古びたノートから溢れてくる言葉達は
 オルゴールの音色と共に空間に放たれる。
 胸躍らせた他人の言葉に思い出が宿る。

 雨に濡れた紫陽花 ....
 活火山の麓の村より我が半身 便りを寄越す。
 初夏の訪れより早く来るが良いですよ。
 ヴァイオリンのたなびく村はここです。
 フレームに収まらない風景はここです。

 屋根裏でチェロを ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風車- もっぷ自由詩815-7-10
ダム- あおば自由詩8*15-7-9
疼き- ヒヤシン ...自由詩11*15-7-9
- 若桜自由詩215-7-8
生あるかぎり- 梅昆布茶自由詩2015-7-8
星合/即興ゴルコンダ(仮)投稿.52- こうだた ...自由詩5+*15-7-8
雨の日の公園- ただのみ ...自由詩18*15-7-8
短冊に書いた平和- そらの珊 ...自由詩17+15-7-8
腹ペコ魚- 日々野い ...自由詩215-7-8
聖なる夜- 吉岡ペペ ...自由詩315-7-8
父へ- 川瀬杏香自由詩12+*15-7-7
星合- あおば自由詩7+*15-7-7
暮らし- 為平 澪自由詩8+15-7-7
おばあちゃんと私- 若桜自由詩4+15-7-7
赤い酒- Lucy自由詩15+*15-7-7
包み込む手のひらから- 深水遊脚自由詩5+*15-7-7
小指姫- るるりら自由詩9+*15-7-7
つじつま合わせでもかまわないから- 涙(ルイ ...自由詩315-7-7
にゃんと。- フユナ自由詩5*15-7-7
シクラメン- umineko自由詩5*15-7-7
一度でも会いたかった__#poem24- 北大路京 ...自由詩415-7-7
水辺で- はるな自由詩215-7-6
古いレコードを聴いていた(遠い空編)- 涙(ルイ ...自由詩115-7-6
発熱の夜- いるみ自由詩115-7-6
裏切り直線な飛翔_飛び切り点描な超越- komasen333自由詩1*15-7-6
戸惑い- 未有花自由詩12*15-7-6
たすく- 中原純乃自由詩2*15-7-6
幸せってなんだっけ- 若桜自由詩315-7-5
記憶- ヒヤシン ...自由詩6*15-7-5
追分より- ヒヤシン ...自由詩5*15-7-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526