軽トラが農地の空地に
放置されて顔だけになっている
車輪は地中に埋まって
後ろの荷台は錆びてもげて
かろうじて面影を残すのみ
緑の雑草や蔦が生い茂り
うす紫色の花がたくさん綺麗に咲いている ....
情熱のゆくえに 墓標を立てて
そうら やいやい はやしたて
心が揺れるのも風のせいにした

だれもたぶん 正しくはなかったね

正しくはなかった
正しくはないけど
正しくないまま
見 ....
  春うらら
  くじら雲ながれて
  どこでまた会えるの?
  そらの青ゆれるころ
  その笑顔、忘れそう



  水さらら、
  宵の月ながして
  どこでまた会える ....
君にファーストキスを捧げたあの日から

心臓は高鳴ったまま

君の体温と
君の胸の鼓動だけが身体に残って
忘れられない

君がそっと優しく
ぎこちなく重ねた唇の柔らかさも ....
今頃になって、風邪をひいてしまった。
久しぶりの風邪なので、体が風邪に慣れていない。
鼻水と咳が止まらない。新聞を読もうとすると涙が止まらない。体のどこから、そんなに水が湧き出てくるのかと不思議な ....
今日
なにかに気付いた

明日
なにかが発動する

真夜中すぎの
信の真相

夜明け前の
血色の地



昨日
なにかに気付いた

今日
なにかが発動する
 ....
ぐるり、と周りを見回してみた

遮断された思考回路
崩れ落ちた自信とプライド
夢中で追いかけているうちに
何を追っているかも分からなくなった

ぐるり、と周りを見回してみた

逃げる ....
誰が見送っていたのか知らない
わたしは振り向かなかったから
三月の道をざくざく歩いて行ったから
足取り軽くはなかったけど
雪解けの道が歩きにくかったからじゃなく
涙で目の前がいつも曇っていた ....
ゆっくりと回転する
地球儀の上で
つま先立ち
孤独と幸せ
目を閉じると
遠い古い町が風化して
ぼそりぼそりと崩れて
風に消えていくのが見える

軽いめまい
かかとから
身体は宙に ....
 風を眺め
風と語り
 風を伝える

もうすぐ名前がなくなる村の
公民館の屋根のてっぺんで

 風を聴き
風と歌い
 風を奏でる

僕は少し錆びついた時間を
飽きもせずにつ ....
葉は、
いつか散る

かならず散る

その
散る、というさまは
さびしいけれど
寒々しいけれど

散る、という務めは
葉にしか担えない

わたしには、
どんな務めが ....
優しい人達の笑い声を消したい

近付いて来る足音から逃げたい

差し出された手を払い除けたい

独り善がりな不幸を味方につけ

勘違いな孤独に酔いしれてた頃

僕は本当は幸せだった ....
首が苦しくなる

喉が圧される

動悸がおかしい

息が浅くなろうとする

頭に何かが張りついている

泪がとまらなくなる

誰かがいる

苦しい

鼻血が出る

 ....
 なまの枝をポリポリかじっていると
 おまわりポリスがやってきて
 いもうとたちを連れ去っていった

 おまわりポリス(春だな)
 わたしの名前にもすこし春がやどっているからだ
 血を ....
もう なんにちも
雨は降らないし 降りようがない
雨乞いの呪文も
もはや効き目は薄れ
わずかばかりの
水を流して
やり過ごしている

 {引用=さかな 苦しいだろう
さかな 底に怯え ....
     右足が重いと
     おもっていたら
     いつのまにか
     根が生えていた
     しかたがないので
     歩きまわる
     根をおろさずに
  ....
もし
手に入れられるなら

絶対に裏切らない
ものをください

それから
ボクハ
ヒトではなくなった



「お前、絶対に裏切るなよ」 


鏡を見ている
殺す ....
 残酷な花 さくら

 残酷なさくらが残酷な世界に咲く

 残酷な世界に

 残酷な美しさで

 残酷に胸に裂く


 
辛いこと貯めこんで利子がつく ああ少女が
紅い靴を脱ぎ捨てていく
美しい泉に入る為に

ああ朝日が
靴を照らしていく
今を過去に 風化させる為に

少女は知らないから そんなことを
いいえ 知らないから 知ってい ....
始らなかったので終らせてみた
紅い薔薇を黒く染めるように

けしてそれは汚くはなく
光るような色でした

苦しかった息も平穏を取り戻し
花を摘み始める

綺麗でしょう?と渡された心は ....
鍵をかけた心にも
どうやら隙間が出来るようで

いちにのさん で
入り込む人の手

罠をかけた唇にも
どうやら幼さが残るようで

いちにのさん で
滑り込む君の声

語りかけた ....
荒涼とした大地の上に
荒涼とした時空が
広がる

その
片隅を
写し取りたい些細な詞は
荒涼とした
影をなす

荒涼とした影の懐に
荒涼とした金属の
痕跡がある

 ....
口笛を吹き 時間を過ごす
慣れない音楽を流し 口笛を吹く

そう 曇り空との融合のように 時間を過ごす
無駄を嫌わない のんびり伸ばす音楽

はもる口笛 ボーカルの異国語の伝言
そう 虹 ....
都市気候に密閉された

お洒落な箱にいます

外はとても過ごしにくいのだけれど

箱に入れば何もかも揃っていて安心

そこは好かれる気配が大切

優れていても劣っていてもだめ

 ....
ぽつりと零れて転がっていく
水たまりを踏み荒らして跳ね上がる今日
裾を翻しいつも泥まみれ
裸足のままで空を揺らして
波紋の向こうに明日を見た

澄んだ目をして手を差し伸べる
きみの足も泥 ....
そんなに見たいのか
若いコのスカートの中
欲情対象として現物を数々見知り
地位と枯淡と長小便の中高年になってまで

ケータイにカメラが付いて以来
機能に浮かれただけの興味も潰え
ガキの今 ....
  縁側に置かれた
  座布団にひなたと
  猫のにおいが残っている



  どこかで水が流れているのに
  影も形も消えてしまったみたいだ
  風に運ばれ
  気まぐれな ....
雲がちぎれて流れる

風はある気配をはらんでいる

君の瞳の中にある感情

配置とバランスが変わってゆく

静かなダイナミズムをもってものごとが動いてゆく


遠くで闇が切り裂か ....
造られたのだ
望んだ訳でもなく
花の像に似せられて
花の代わりに飾られて
その美しさに比べられ

蔑まれては
やがて飽きられ捨てられる
色褪せても尚
枯れることも許されず
土に還る ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
軽トラ生い茂る- 灰泥軽茶自由詩10*13-3-31
情熱- はるな自由詩413-3-31
ゆめのわ- 草野春心自由詩413-3-31
ファーストキス- ジュリエ ...自由詩1*13-3-31
明日のこころだ- yo-yo自由詩413-3-31
気付きと発動- シホ.N自由詩313-3-31
ぐるぐるり- 三奈自由詩1113-3-31
見送り- Lucy自由詩11*13-3-30
古い町- 灰泥軽茶自由詩4*13-3-30
風見鶏- nonya自由詩19*13-3-30
散る葉- 千波 一 ...自由詩613-3-30
勘違いな孤独- 永乃ゆち自由詩2*13-3-30
鼻血の連動- 吉岡ペペ ...自由詩313-3-30
- はるな自由詩213-3-30
川という女- そらの珊 ...自由詩19*13-3-30
木々のようには生きられない- 石田とわ自由詩24*13-3-30
雑踏- 佐藤伊織自由詩213-3-30
残酷な花- 山崎 風 ...自由詩3*13-3-30
辛いこと貯めこんで利子がつく- 北大路京 ...自由詩1613-3-29
わらう口元- きみのて ...自由詩113-3-29
微笑む白い女性- きみのて ...自由詩213-3-29
いちにのさん- きみのて ...自由詩313-3-29
無限- 千波 一 ...自由詩413-3-29
ヨンシーを聴いて- 朝焼彩茜 ...自由詩7*13-3-29
都市気候とお洒落な箱- 灰泥軽茶自由詩9*13-3-29
Nowhere- Mélodie自由詩413-3-29
傾向と対策- salco自由詩5*13-3-28
座布団- 草野春心自由詩1113-3-28
暁の部族- 梅昆布茶自由詩1513-3-28
造花の詩- ただのみ ...自由詩24*13-3-28

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