忘れた頃に咲いた花が実になり
葉に埋もれて隠れるように林檎の姿になった
でも とても小さくて梅の実のよう
実をすぐりおえた枝の 摘まれなかった花芽
咲いたからには 結実せずにはいられない
発 ....
私はずっと犬が飼いたかったのだけれど
今でも犬の散歩などをみると
羨望の眼差しで見てしまうのだけれど
いつも家には猫が居た

だいたい野良猫がそのまま居ついて
或る日ふといなくなったり
 ....
実際に会ったことはないけれど
パソコンの画面の中であなたは
相手をとても思いやる方でした

一年が経ちます
あなたの思いやりに触れらませんでした
自分は思いやりに欠けるようになりました
 ....
(いきよう、いきよう、いきよう)と――  
この体中に張り巡らされた、血の管を  
絶え間なくも流れゆく  
命の声は何処へ往く? 

昨日?  
今日?  
明日?  
いや、今だ― ....
やわらかな水面を蹴って
そらへと羽ばたいていた
こころの一部が
いまだ純白であるならば
水蒸気になり雲になり
わたしを宙へと導いてくれるような
気がしたからだ


ジャスミン ....
13歳になる君へ


少し早いですがお誕生日おめでとう

今年も君の誕生日がやって来ます

13歳になる君がどんな子供に育っているのかなんて

君が産まれたあの年には想像も出来ないこ ....
もっと君を喜ばせるよ
楽しくて
明るくて
平穏な
愛をあげるよ
だからどうか怒らないで
僕を憎まないで
どうせ何をやったって一人ぼっちなんだから
すねたふりな自己アピール
あなたが好 ....
{引用=
抱きとめるのは、 
 こんなにも
 どんなにも
 悲しいこと


行き惑う身は、心のつばさも
 なんの役にもたたないと、
 きみはひとり
 街の明かりに唾をする


 ....
森の向こうから音がする

ボールの蹴る音
グラウンドを走る音
かけ声に混じって吹奏楽の演奏が始まる
たくさんの若い息吹が一つになって
風に乗り
私の耳の奥まで響かせる
純粋で静かに心落 ....
  その日、
  蝸牛はコンクリートの塊のうえで
  止むことをしらない陽の光の歌をきいていた
  雨の降らない季節に彼らがどこにいるのか私にはわからない



  あなたの稲穂 ....
 
 「好きな娘」
漢字を造った人は
女ぎらいか ロリコンだったか
女の子と娘のほかは
 妖 妨 嫌 姑 㛏 娭…
どれもこれも うざい字だ


  「結 ....
一つだけど花が開いた
良い香りが流れた
孤高な空色付けするかのように
たった一つ歌を歌った
愛の歌

行軍は足で大地を踏みつけ
不穏などんよりした空に浮かぶ雲とともに過ぎていく
誰も望 ....
あまり元気が出ない時
虹を見かけることが多い気がする

七色の光が
直接心に流れ込んで
七色の川になり闇を洗う

日常生活の波が
絶え間なく押し寄せてくる
自分が創った波に苦しめられ ....
あなたの言うことは
どんな時でも正論で
つけいる隙なんかありゃしない

あなたのシャツにはいつだって
きっちりアイロンがかけられていて
一筋の小皺でさえ見当たらない

あなたの書く文字 ....
雑魚キャラの命が軽いマンガ網棚に忘れてきた まだ未熟な羽をもつ
小鳥が
高く 
遠くに
羽ばたくことを求め
嵐の日に
強風に乗って飛び立つ事を
選んだように
君は
わざわざ試練の時に
身を捥ぎ離すようにして
 ....
赤が
私の内側を流れる赤が
情動をまとった哀しみと孤独が
今日も私の全体に行き亘る

赤は
私の内側を流れる赤は

などと

恰好つけて書いてはみるものの
詩人と呼ばれたい私 ....
ケーキを焼いて
中学生の娘の誕生日を祝う

ろうそくの灯に照らされて
もうひとりの女の子が浮かび上がる
娘と同じ誕生日を持つ子
遠い国に拉致されて
連れ去られたまま
いまだ帰ってこられ ....
よなかに こねこが ないて
どこかとおい よびかけのよう 
しずかに
開く扉 


こころ うもらないなら もう ろここ


      軽んじてゐた      薫       ....
声を ころし かなしみを押し殺していた人の
憂鬱の背中で


蕾は 固く硬く 腑甲斐なさのひとふさ
人間だけが持つ


すべての荷をほどき 纏ってきたものを
お脱ぎ ....
もも
じかんがない
えんで
   ざんで
ざんでは
 うらんでいる
      うらんでいる
うるんでるよ
 うらんでるんだよ

うらやんでる
  うらんでる ....
世界は
そうではないもの で
埋めつくされて

わたしは 青緑を食んでいた
ひとびとがそれぞれに
大切なものを忘れゆくように
世界が僕を閉じるから
僕から
世界を閉じた

空より降る縦線
時計の動く気配すら
奪われた

沸いた湯が白い粒になって広がっていく
見ていた
見ていた
ああ
全部満たしてしまえ ....

陸に上げれば
日保ちのしない魚で
「卑しい」が名前の由来だと

腐って臭うので
頭を、柊の葉の刺と合わせて
節分に鬼の退治といわれた、モノで
これがまた平安と呼ぶ
わたしには途方 ....
人を助けられるんじゃないかという傲慢な思い込み
人を助けたいという自己満足の卑劣な思い込み
人は助けられたいんじゃないかという子どもじみた思い込み
人は助けることは出来ないんじゃないかという透徹 ....
弦を一つ引くと 張りつめた眼差しから 強靭と同じ裏地に肌が触れる

見透かした眼差しは 今は半分真実 自称はない

人の意見ほど自己中もない 主観 客観 の間を傍観

貴女に映る私は私自身 ....
   ……ぼん、ぼん、ぼん、ぼん



ぼんしゅかぼんしゅか
手取りが済めば
ここはだだらな島国だから
打出の小槌を担いで一興
採掘現場に行きましょう


手と手で掴 ....
広すぎる狭い部屋の中ほどで

行方不明の娘と将来を語り合えば


音信不通の息子と向かい合って

パスタを食べるから


見切りをつけたアノ人と

リンネと言うレト ....
北からの風に乗せられ歩いた
心の隙間に入り込む木枯らし
カラカラと転がり込み笑った
外側と内側からの鬩ぎ合いに
渇いた心も木枯らしになった

西北西の風は頬を撫でながら
心の隙間にそっと ....
ジェロニモは古い雑居ビルの二階にいる
逆立てた金髪の根元半分が黒い
豪壮なプリンあたまの
ぶざまに鼻の長いこの青年は
いつもどんより倦み疲れた顔で
ほぼ毎日同じ電車でプラットフォームに吐き出 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小さな林檎- 砂木自由詩15*13-10-22
猫のあたま- 灰泥軽茶自由詩2013-10-22
標準時- N.K.自由詩4*13-10-22
Stage__- 服部 剛自由詩1013-10-22
なんてことない日々のおわりに- かんな自由詩5*13-10-22
Happybirthday- 桜 歩美自由詩5*13-10-22
メッセージ- 黒髪自由詩2*13-10-21
鶴のおんがえし- 月乃助自由詩5*13-10-20
森の音楽- 灰泥軽茶自由詩813-10-19
陽の光の歌- 草野春心自由詩513-10-19
観字雑想・抄- イナエ自由詩15*13-10-19
愛の花- 黒髪自由詩3*13-10-19
虹色- 夏川ゆう自由詩213-10-19
Edge- 夏美かを ...自由詩26*13-10-19
雑魚キャラの命が軽いマンガ網棚に忘れてきた- 北大路京 ...自由詩213-10-19
少年- Lucy自由詩16*13-10-19
私の赤- nonya自由詩17*13-10-19
十月五日(土)天気_雨- そらの珊 ...自由詩1513-10-19
薔薇- るるりら自由詩13*13-10-19
露草- るるりら自由詩14*13-10-19
ももとザンデ- 2012自由詩2*13-10-19
青緑- はるな自由詩413-10-18
きこえない、ふり- 伊織自由詩7*13-10-18
鰯の頭_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩15*13-10-18
思い込み- 黒髪自由詩3*13-10-18
礼儀- 朝焼彩茜 ...自由詩8*13-10-18
奴半丁、葱一片- faik自由詩9*13-10-18
隠れてる- 芦沢 恵自由詩21*13-10-18
木枯らし・・・- tamami自由詩713-10-17
ジェロニモ- salco自由詩10*13-10-17

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