{引用=
文月二十日
 解剖のひつようもなく
 わたしの うちに
 命の 砂時計の残りをたしかめる日


オメデトウ 
 オメデトウ


神々が休むことのないように
 あゆみを ....
変わらない日なんてない
水溜まりは乾き
草は地面を覆う
飛ぶ鳥は雲を追い
日は速度を落として沈む

変わらない日なんてない
日記は二日で書かなくなり
アルバムは途中から白紙のまま

 ....
雨が降った次の日
余分なものが洗い流されて
心に残る青空になる

心が浄化された時の
あのスッキリした感じと同じ

青空の下で繰り広げられるドラマ
色褪せない愛を繋げていく

青色 ....
{引用=――押見修造「惡の華」に}

  くらい月が
  きみの瞳にとざされている
  歯には海苔がついている



  雨をうけた自転車の
  車輪からはいやな匂いがする
  町 ....
訊かれてないから答えられない サイキックもなく
ルナティックもない

優しさに融ける強みを整えて歩く

 ちょうちんの暖かさでスーっと佇む 永遠の秘密の入り口

蛍を探したくなる心得が呼び覚ます 凛月

草花が耳 ....
星降る夜に
ノクターンを
あなたと並んで
聴いている

深い漆黒の風
灯りは湖の漣だけの
ショパンが
似合いすぎる時間

千回目のメールの後に
やっと会えた二人
だから ....
小学生ぐらいの女の子が下校中一人で

自分に課したルールで遊んでいるのか

罰ゲームか何かなのか

後ろ向きで住宅街をゆっくり歩いている

月面遊泳のようなスローモーションで

ラ ....
ま夏の背中よろしくこぼれおちる曲線は
ぼくのよろこびにまっすぐに突きささり
それらはやっぱり放物線をえがいている

きみの曲線のおしまいにくちづけをする
そんな目でみたってだめだよ、もう ....
本を破り捨てたことなんて初めてだった
そんな自分に驚いた
それほどまでにわたしは疲れていたのだ
それほどまでにわたしは一生懸命だったのだ

一歳四ヶ月の息子はまだ歩かない
育児本なんてクソ ....
    

     焦げつくほどの灼熱の道
     このまま歩いて行けるだろうか
     じりじりと焼かれ続け
     息絶えてしまうのではなかろうか
     あぁ、それでも
 ....
ラピスラズリの夜空に燦々と煌めく星々は私に宇宙を感じさせる。
際限が無く広大で、静寂な美しさに溢れている。
昼間とは別の顔にただただ魅入るばかりだ。
目の前でたゆたう蝋燭の炎に私の心は打ちの ....
夜に図鑑にない華を
枕元にアタシの側に
横たえておくね

シックなスモーキー
衣装と心はぶれない
一次元から生まれた
精鋭の英

華冠を編む様な乙女
シックでスモーキー
存在の賜 ....
               130721


切り倒されて朽ちた幹には
王子様のような茸が生えて
胞子を出して枯れるのだと
教えられて育つ
屋根 ....
 僕は一人では立てない
 見えない杖があり
 支えられている

 絆は 時に
 ロープとなって
 絶望の海から
 僕を 引き揚げ

 時に 鎖となって
 生贄の十字架に
 僕を  ....
死体って本当に動かないんだ
父さんの死体は 父さんと言っても動かず
とても不思議だった

死体だけども 父さんと変わらずに呼び
唇を水に浸した綿で拭いたり
保冷剤を取り替えるのを 成る程と ....
LDだの、ADHDだの、自閉症スペクトラムだの
九歳になったお前に 世間は余計な名前を被せたがる
だけど お前に授けた唯ひとつの名前、
それはマリだ
英語ではMarie
表記上 e が入る
 ....
あたたかな素肌

たがいにすべらし合うぐらい

あなたの粘膜に

つつまれる僕の素肌が好きだ


あなたもそんな感じなのだろう

僕の素肌に埋められる

じぶんの粘膜が好きな ....
プロペラから
風が生まれる
その中心を
つかんで
風を止められるかどうか
幼いきょうだいが
度胸だめしをしている

扇風機の首振りボタンで
風を分けあって
涼と熱を共有していた
 ....
この頃 奴のことを思い出す
十代
という壊れそうなほどの
脆くできた日々を共にした奴のこと

わたしが幸せになったから
「君もそろそろ愛すべき人を
 手に入れたかい?」
そう思うの ....
生きていてよかったとぬか喜びをするときはあるよね
それでがっかりして
自暴自棄になるんだ

でもね
かみさまはみてござるって言ってね
やっぱり
生きててよかったって
また ....
あなたの心が雨ならば
花柄傘を差せばいい
花柄傘が無いならば
お部屋で写真の花をみる
お部屋に写真が無いならば
お部屋で鏡をみればいい
あなたのお顔が映ったら
お口の両端あげてみて
ほ ....
これは 泡なんですよ
基本的に 空気ですから

その中へ 飛び込むって事は パラシュートの浮き輪無しで飛行機から地面へ飛び降りる様な事だったとは気がつきませんでした

浮いて来ませんよ
上 ....
町の外れの思い橋 誰を想って茜色 心を寄せた思い橋 泣くのをやめて通りゃんせ

日暮れのいろのこの身には 微笑みは遠く はれぼったい眼で見る世界は 素知らぬふりしているようで

通り雨の様 あ ....
ねたかなあ

ねたら

いい気になって

とくい顔になって

らくになってくれたら

いいなあ


あなたを想ってした

あなたの名を

たくさん呼んで

からだ ....
星からおちた小さな人が 走る
走れることが ただ 嬉しくて
他の子たちが小さな人を 追いかける
笑いながら走っているから 追いかけたくて

星だったころだって 走っていた
回れ ....
35000フィートの
高さで
時速580マイルの
速さで
華氏ー45度の
冷たさで
まっすぐ伸びていく
今日の航跡を

昨日の
何処かから転がり出て
一昨日の
坂道に置き去 ....
  煙突
  その柵のむこうに
  無数にうごめく夏の虫たち



  とうめいなシャツをぬいで
  ひとりきみは走りだした
  煙突
  イメージそれははかない
  イメ ....
 
 
おかねがなくて
じかんもないひとは
いつもおこられてるみたいだ

おかねがあって
じかんもあるひとは
いつもおこってるみたいだ

またせるひとと
またされてるひと

 ....
  まぶしすぎる朝に
  ポテチの袋をすてる



  ケンタの箱をすてる
  底のほうに液のたまった
  わけのわからないビンをすてる
  まるで夢みたいだ
  車のキーが ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
文月の紙ひこうき- 月乃助自由詩13*13-7-23
変わらない日なんてない- 小原あき自由詩10*13-7-23
青空の下- 夏川ゆう自由詩313-7-23
ドミノ- 草野春心自由詩413-7-23
訊かれてないから答えられない- 北大路京 ...自由詩613-7-23
凛月- 朝焼彩茜 ...自由詩413-7-22
星ノソネット- 乱太郎自由詩1913-7-22
うしろ歩き- 灰泥軽茶自由詩1013-7-22
ま夏の背中- はるな自由詩613-7-22
育児本- 小原あき自由詩12*13-7-22
夏おんな- 石田とわ自由詩17*13-7-22
真夜中の瞑想- ヒヤシン ...自由詩5*13-7-22
韻華と眠る- 朝焼彩茜 ...自由詩813-7-22
星からおちた小さな人- あおば自由詩10*13-7-21
境界線- まーつん自由詩8*13-7-21
わたす- 砂木自由詩18*13-7-21
マリはマリなのだから- 夏美かを ...自由詩40*13-7-21
素肌と粘膜- 吉岡ペペ ...自由詩113-7-21
【凪】詩人サークル「群青」七月のお題「風」から- そらの珊 ...自由詩2013-7-21
そうやって君のやさしさであるように- かんな自由詩3*13-7-21
- 田園自由詩3*13-7-21
なみだの日には- もっぷ自由詩613-7-21
滝壺のなかで愚痴を言う仙人- ぎへいじ自由詩10*13-7-21
通りゃんせ- 梅昆布茶自由詩613-7-21
ねたかなあ- 吉岡ペペ ...自由詩313-7-21
星からおちた小さな人- るるりら自由詩17*13-7-20
飛行機雲- nonya自由詩19*13-7-20
煙突- 草野春心自由詩513-7-20
よぞらのおかね- 小川 葉自由詩313-7-20
ポテチ- 草野春心自由詩513-7-20

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