とうめいの
とじひもが
ゆるむ
午睡から目覚めきれない
漠とした意識のなかで
たとえば
カムチャツカ半島からの
かえりみち

{引用=わたしはだれであったのでしょう}
とうめいの
 ....
お母さん 今日で8年経ちます
さっき シロップ入りのアイスコーヒーを注ぎました
ドトールのではないけれど

どうぞ飲みに来て下さい

   私は一分おきにグラスの減りを見てしまう

お ....
窮屈そうに
眉を寄せて
酸っぱそうに
唇をとんがらして
真剣に考えを巡らせている

そんな横顔を
眺めていたら
不謹慎にも
笑いがこみ上げてきて
君に怒られた

取り繕うこ ....
もぎたてのトマトに
齧りついたこと思い出す

子供の頃に感じた
感動的なあの美味しさに
今なかなか出逢えなくなった

スーパーに並んでいるトマト
美味しさにばらつきがある気がする

 ....
昼間のうだるような夏の空気に
すっかり力を
すっかり リカちゃんは わすれました

あまりにながいこと 西日の中にいたものですから
セルロイドのように 時間も すっかり やわらかくな ....
諦めなければ叶うなどと言う

夢物語は成功者だけのお話で

大半の事柄が叶わない現実は

それでも私の足首を掴んでて

一瞬の気の迷いのように夢を

今日も見せよう ....
くまのぬいぐるみのなまえはわすれてしまった。


いたみよりしーつのしみがきになった。


へやばんごうはしゅっせきばんごうだった。


いきづかいだけがいつまでもか ....
              130809




ダーツで的の真ん中を狙う
初めて握ったダーツの矢は
鉛のように重く
指と手首等での感覚を迷わせる
いつまでも躊躇しないでくださいと
 ....
華やいだ季節が過ぎて 気がつけばまた一人

一番確かなことは 誰も僕の内面を知らないってことさ
まあお互い様だけどね

君は僕と違う橋をわたる それぞれ別の国を夢見ている
行きずりに眼 ....
永久ニさんざめく
ハラカラのこえ
桜ちるちる
やらわらかいツチ
きせつはハジマリソシテ過ぎ行く
ハラカラ忘れえず
我ほころばせ
しわをつけたたんぱく質
に管をとおして、
ビデオを返しにいくあいだに
血をすわせる
わたしでもなく、
だれかでもない、
しょざいない命にたちむかう
そんなことができるかどうか

 ....
プラヌラスキフラストロビラエフィラ
呪文のように覚えているのは
予備校の先生が絶対にこれだけは
おぼえておいて損はないぞと言った
生物の秘密兵器

必ず出題されると信じて
歩きながら
 ....
かつて夏の日に幾千万の蝉たちが空へかえった 
その日の灼熱はすべてを焼き尽くした 八月の焦土

大きな鳥の影が空を覆いポトリと卵を落とした
破壊と悲惨の卵 子供たちを奪い去った卵

何の大 ....
いまは何一つ好きにはなれない

しろい夏に鳴き終えて落下する少女

夏は夏らしく振舞うことで時を虚ろにする

日に焼けたこどもたちよ

謎が謎でなくなる未来

夢に見たものの本 ....
空には
なみだが
すこしうつっていた

みぎ側が夜で
ひだり側が朝だった

きみに 僕がすこしうつっていた
基本 気の利かない 女のパラレルな空にどうか

振り回されないで 困った顔で金縛りの細い男

基本 気の利かない 男

種は持っていてもその種は持ってないのだから いじけないで

逞し ....
否定してくれるなよ
声が鬱陶しいだとか

非難してくれるなよ
往生際が悪いとか

差別してくれるなよ
一体全体何したんだ

奴等は、ただ
この季節に生まれ
春も秋も冬も知らず
 ....
男は照れの天才
幼児すら男なのね 微笑むと照れる くすぐるのよ母性本能を

女が好きみたい男って 可愛く思ってごめんなさい
美人には目を伏せる そのどうしようもない 照れの天才
男心をかすっ ....
久しぶりのデート
彼はつまらなそうに
パスタを食べていた
音を立てながら口に吸い込むの
やめて欲しいな
おまけにウエイトレスさんに
味が薄すぎるってダメ出し
よく言うよ
上から目線で何 ....
なぜかちょいまえへ
たいむすりっぷ家族で

シニマエノハハに家族で
あそぶ

またたいむすりっぷ
母は死んだまま
ただラストもらった本ビジュツノ、だけがのこる
泣くよウグイス情緒不安定 澱んだ川面に石を投げる。
幾度も、幾度も。
投げられた石は水を跳ね返す事も無く、
澱んだ川面にねっとりと吸い込まれてゆく。
 
石は私自身の言葉であるかのように音も立てず沈んでゆく。
 ....
煙草の煙は揺れて登る。

あなたの無言の言葉に変わって消える。

灰皿と吸殻と

濁った空気だけを残して。
運命は手のひらに

降り積もる間もなく消えてゆく

熱に蒸発し続ける

白く冷たい雪のよう。

耳たぶを赤くして

出会った夜から。
霜柱が降りる朝に

日向を選んで歩いた頃に

私は確かに

恋をしていた。

雪解けは早く

花色の風は強く

私は確かに

恋を失った。

そうし ....
世界は複雑
世界は不可思議
世界が怖い

人間は雑多
人間は不確か
人間が分らない

社会は幻想
社会は人工物
社会に居づらい

人生は螺旋
人生は道草
人生がはか ....
上昇志向の階段を私は昇ってゆく。
脇目も振らず昇ってゆくので、私は周りの景色が分からない。
足元に広がる野に咲く薔薇よ。
お前はその身に纏った棘を研いで、私の転落するのを待っているかのようだ ....
窓辺のカーテンをすり抜けて、部屋中に漂う貧弱な香り。
太陽も顔を見せず、私の戸惑う心を反映した薄い雲が
空という画布いっぱいに塗りたくられている。
外を歩く人は思想の往来をただ足早に通り過ぎ ....
流しにうず高く洗われぬまま放置された食器
とりあえず洗濯はするのだが部屋干しのまま畳まれることはない
読まない新聞が玄関に散乱している

居間の一角は得体の知れない整理しかけの古本がうず高い
 ....
秋の中国地方を巡るツアーバスが
平和公園に着いたとき 記念館から 
修学旅行生の一団が出てきた
入れ替わりにはいった私たちが
今日最後の客になった

平和記念館を出ると
秋の陽はすでに落 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15653)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【とじひも】詩サークル「群青」八月のお題「漠」から- そらの珊 ...自由詩11*13-8-10
母へのうーとーとー- 朝焼彩茜 ...自由詩1013-8-10
かわいい- nonya自由詩24*13-8-10
トマト- 夏川ゆう自由詩313-8-10
ここにいてもいい- るるりら自由詩9*13-8-10
あなたが好き- 永乃ゆち自由詩6*13-8-10
その日。- 永乃ゆち自由詩2*13-8-10
ここにいてもいい- あおば自由詩7*13-8-10
遠く雑踏を離れて- 梅昆布茶自由詩1313-8-9
我ほころばせ- 田園自由詩213-8-9
血をすわせる- はるな自由詩413-8-9
ミズクラゲの一生- Lucy自由詩26*13-8-8
八月の子供たち- 梅昆布茶自由詩1813-8-8
何一つ好きにはなれない- ただのみ ...自由詩18*13-8-8
- はるな自由詩313-8-8
男_基本と本来- 朝焼彩茜 ...自由詩7*13-8-8
Cicada- なきり自由詩213-8-8
男_繊細な照れ- 朝焼彩茜 ...自由詩11*13-8-7
宙ぶらりん- 和田カマ ...自由詩3*13-8-7
たいむすりっぷ- 田園自由詩213-8-7
泣くよウグイス情緒不安定- 北大路京 ...自由詩413-8-7
一服まで- ヒヤシン ...自由詩3*13-8-7
さよなら。- 永乃ゆち自由詩4*13-8-7
運命は手のひらに- 永乃ゆち自由詩2*13-8-7
私は確かに。- 永乃ゆち自由詩4*13-8-7
世界の中で- シホ.N自由詩213-8-6
野ばら- ヒヤシン ...自由詩4*13-8-6
悲しき野心- ヒヤシン ...自由詩5*13-8-6
やもめの星- 梅昆布茶自由詩1613-8-6
八月六日の影- イナエ自由詩16*13-8-6

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