もも胎児
ももたろが うまれるまでの ものがたり は
ももの森の雨の日も もちろん ももの匂い
雨のむこうの冬の そのむこうまで もも胎児は ももの中

さくらの森の雨降りが 桜餅の匂いが ....
浸水した夢を走る銀の列車
空洞の線路には星屑が降りつもり
ちいさな灯りの駅を次々に後方へ跳ね飛ばすたび
蔦草のからまる最深部へと
どこまでも潜り込んでゆく


顔の見えぬ乗客とふたり
 ....
月の見えぬ夜はどこか淋しげで 
そこに存在しているはずなのに 
覆い隠され見えぬ姿は 
人の心と同じ  

本当の自分など 
考えてもわからない 
どれが本心かなど 
もはや闇の中   ....
たろんと濃い夜が引かれる
水平線に揺れる海の端
海岸には塩の霧が立ち込め
撹拌されるライトの粒
カモメが飛び立ち
低空飛行で水面をめくる

きれい と、
改めて口に出さないと
慣れて ....
落下する精神の一滴
不毛の砂漠が拡がる

一滴の水はオアシスとなり得ず
砂礫の隙間から地下水脈に吸い込まれる

蒸発するのでは無い。
胡散霧散するのでは無い。

現実だと認識できない ....
トランク一つで旅に出よう
遠い遠い異国の地へ

木の橋を渡り森を抜けるのだ
憧れていたムーミンの家
扉をノックしたのなら、彼は出迎えてくれるかしら?

可愛らしいお家の中で、お茶 ....
  ゆうぐれの
  あいいろの
  そらたかく
  こころでえがく
  とうめいなさんかく



  かんたんで
  たんじゅんで
  わらっちゃうよな
  つらいことが ....
夜ごはんは、
コンビニで、ニラ95円を買って、
玉子がふたつあったので、
ニラ玉。
ご飯をたいて。

へやの中は、
いま、
ニラのにおいが充満している。
充満しているなかを、
昨日 ....
わたしはでかけた
わたしの最大公約数を求め。
みっつのふしぎがおどる
わたしのまわりで、
しかたなさそうに手をつないで。

わたしはでかける
鏡の洞窟を通って。
おどるものたちも息をひ ....
  はらのはらには
  ぶたのふた
  きのみきのまま
  ぶたのふた
  ぶたのふたあけ
  ふたのふたあけ
  つきのつぎ
  あんいなあいに
  やみよがそこに
  つ ....
ろうそくの寿命を
保たせたいのなら
使わないこと

点けても
すぐ消すこと

大事に
大事に
しているうちに
なくしてしまう
こともある
けれど


(おまえは
 ....
良い詩を書いた夢をみた
白く光る窓辺、花瓶の横のメモ帳に

涙を拭いながら
山吹色のえんぴつを走らせ
時に端を噛み
悠長、と呟いていた
花瓶は水だけ入っていて
くびれた所は緑に汚れてい ....
あぜ道
土手道
アスファルト

地に足つけて
歩く人


目で見て
聞き耳
手足でさわる

現実つかむ
歩く人


我流
下流
それぞれ流儀

流れるままに ....
サツマイモ

さすがに君も化粧落として
掴んだものがコレ
真新しい長靴も泥だらけになって
急ぎ足で抜いてきたようだ
もしかして きみ

屈託のない笑顔に問い掛ける
うちだけど
渇いたくちびる三角帽子 ....
レイディオを聞いていたら、
モンゴルの自然の現況から見て、
人類が環境的に持ちこたえられるのは、
あと数十年だろう。
ということだった。

数十年といっても、
二十年と九十年では、大違い ....
か弱いものでも生きてゆける
それが人間らしさってこと

それなのに時には誰かを押しのけては前に進み出て

この一歩が生死を分けるのよね
なんて言い訳をする




世の中は悲し ....
僕に詩(うた)を下さい
書き損じの紙切れ
池に舞い落ちた木の葉
真夜中の月の海

僕は何処かに置き忘れているのかも
駅の遺失物の棚
旅先のホテルの一室
ツンドラの森に

いつも
 ....
  からすのかってでしょ
  からすのかってでしょ
  と、
  きみは、
  無愛想に歌いながら
  目に見えぬいっぽんの釘を
  目に見えぬ大きなクヌギの樹に
  ロボットよ ....
遠野の山道/峠の途中 一本の巨大な枝垂れ桜/
 とおののやまみち とうげのとちゅう しだれやなぎにかっぱがぽつり 

春先にその桜の根元/その下で春先に相撲を取る河童一匹/
 はるさきいつも ....
あふれる涙に
区切りをつけて
流星たちは夜を曳く

きらきらと
こぼれ落ちずに
音も立てずに
空は、昔


夜風をながれる
木の葉のさわぎが
飛べない鳥を震わせる

重 ....
ふたり 夜空を見上げて
満天の星のした
夢 語り合ったね

不安な僕の心を
君の笑顔が支えてくれた
自信のない未来を
君が拓かせてくれた

ずっと君の隣を歩いてゆくと
思っていたけ ....
あなたに
似合う季節は
どれとは言いがたいので
あなたへおくる言葉はすべて
どうやらいまも
なりゆき
です


 探しものは箱の中
 箱という名に閉じこめられた
 とても ....
赤い感情と青い記憶とを
つむいで
むらさきを織る
夏の恋

ひざまでの深さのつもりで
いつのまにか飲みこまれている
息継ぎに顔をあげるたび
水面にゆれる ほほえみに似た光を
肺にかさ ....
恋慕の奔流に身をまかせるとき
にじみ出していく熱がある

言葉にできないものを
言葉にしなければならないとき
この唇が無力であるとき
胸腔におさまりきらず
とめどない疼き
 ....
  秋のひかりが
  きみだけを手に載せ
  小さな声でうたっている

{引用= どんぐりころころ
 どんぐりちゃん
 あなたまるで
 使いおわった命みたいね
 どんぐりころこ ....
{引用=箱舟の乗り合い名簿の吾が名消し} ほら
やわらかな終わりがきたよ
やさしい
天使の顔をして

私は
急に思うのだ
三途の川の水面にも

低く高く
トンボの群れが
乾いた
秋を告げるだろうか

ワシは
車を ....
休日明けの朝
8時

初秋の太陽光は
さわやかに
澄んでいる

都心のここでも



ふたり
ゆっくりと起きて

ブュッフェ朝食を
たっぷりとる

彼の
ノーネクタ ....
  黄   新   か   行   音
  揚   緑   げ   け   泣
瑠璃羽振りて薫風わたるは夏呼ばふみづくき。  
  舞   る   森   憂   虫
  ひ   山   の  ....
どんづまり!
この
どうしようもないどんづまり
にやって来た

しかしながらそう言う文句が
初めて聞く人にさえ
了解可能な
どんな絶望的事件もここになく
そのこと自体が一つの絶望 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
もも胎児- るるりら自由詩14*11-9-21
雨音の旅路- つむ自由詩4*11-9-21
月夜の迷い- 菜穂自由詩2*11-9-21
イルマオ- やや自由詩5*11-9-21
一滴の水遊び- ……とあ ...自由詩8*11-9-21
脳内旅行- 三奈自由詩1411-9-21
さんかくのうた- 草野春心自由詩211-9-20
ニラのにおい- はだいろ自由詩511-9-20
わたしがでかけたあとに- つむ自由詩2*11-9-20
ぶたのふた- 草野春心自由詩111-9-20
たまゆら- 千波 一 ...自由詩4*11-9-20
夢と詩- モリー自由詩8*11-9-20
歩く人- シホ.N自由詩311-9-20
サツマイモ- 乱太郎携帯写真+ ...13*11-9-19
友達をたくさん- はだいろ自由詩411-9-19
自虐のひと- 恋月 ぴ ...自由詩32*11-9-19
星の砂が零れるみたいに- 乱太郎自由詩16*11-9-19
からすのかって- 草野春心自由詩211-9-19
河童- ……とあ ...自由詩811-9-19
流星たちの夜- 千波 一 ...自由詩2*11-9-19
星空- 洞野いち ...自由詩911-9-19
恋文- 千波 一 ...自由詩6*11-9-18
なつ、むらさき- 橘あまね自由詩14*11-9-18
夏の終わり、焦がれる- 橘あまね自由詩811-9-18
どんぐりちゃん- 草野春心自由詩311-9-18
うらはら- もっぷ俳句511-9-18
しあわせトンボ- umineko自由詩10*11-9-18
いってらっしゃい- 森の猫携帯写真+ ...6*11-9-18
夏格子- つむ自由詩3*11-9-17
躓きのブレス- シホ.N自由詩311-9-17

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