鉄線の咲く道

麦藁帽子のむこうで

蝉が鳴いてるから

私は木陰でコクト一を読む

子供達の笑い声と

恐るぺき子供達の笑い声

私の休日に

夏と冬が過ぎていく
私の行方はキノコが知っている
キノコは如実に成長を遂げる

網膜と網膜の絡み合う間
私は見えない目で何を見るだろう

手指の感覚が痺れを切らして
全てを諦めて
空(から)笑いを始めた
 ....
タナトス妊ってプスプス燃えるコスモ ふと

解体された身体
部分 部分

パックされた


肉片




粉々でばらばら
目が開いたまま
睡眠
スイミング
尾びれ
背びれ

ちりじり ....
これだけ情報が溢れる世の中

私は無意識のうちに検索し

人の噂や点数を気にして

なるべく良いところを選ぼうと苦心する

しかしそれが

私の物事に対する眼差しや

何か危険 ....
少女は欲しかった
壊れるものしか知らなかったから
ただ
壊れないものが欲しかった

父から貰ったテディベアは
引き取り手の叔父に引き裂かれた

父は車にはねられて
人形のように手 ....
凪ぐ頃に
思い起こせる名前はすべて
水をはらんで柔らかく呼べるから
私そのものが優しいのかと
間違えてしまう

凪ぐ頃に
思い起こせる約束ごとは
そのときが期限
解き放たれる
 ....
あの人は上から目線で
人を評価してくるからいや
己の傲慢に気づいてほしいわ
と言っているあなたの
傲慢な自意識
風が、頬を撫でていった
仰いだ空を、雲は流れた
この道を往く
我は旅人
風の想いの吹くままに  
私の名前を呼んでください。
「お嬢さん」や、「お姉さん」、あるいは「バイト」なんかじゃなくて。
私の名前を呼んでください。
父の名や、母の名、あるいは恋人の名前なんかでもなくて。

私の名前 ....
飛ぶ
ということを手放して
風を作る
ということを手に入れた
君は無口なプロペラ

人間が涼む
猫が涼む
テーブルの上のうすい紙切れを
宙へ舞い上げる
いたづら

わたしに見え ....
ああ、喉が渇いた

湯呑みに水を汲んでこよ

蛇口を捻ると

冷えきった真冬の水が

遠くから来た旅人のように

トングラトングラ

と流れ出し

トングラト ....
カタカナは生きているみたい

ノンビリと誰にも束縛されずに

トコロカマワズ寝てしまう

スヤスヤスヤ

朝になれば何処かでサンポしている

ポツポツポツ

何だか楽しそうなヒ ....
街の喧騒に負けないように
大きな声で叫びつづけた
まわりが大急ぎで進んで行くから
似合わない早足で歩きつづけた


聞き流してきた やさしいささやき
見過ごしてきた かわいい野の花
 ....
奇数行 長谷川忍
偶数行 鵜飼千代子


時々は嬉しいこともあって
蛇の目に注ぎのぼる酒を見遣ると
それでお酒を呑む
波立つおもてにやがて 習ったよう ....
美しいもののすべてに
騙されてしまいたい
と 思ってしまうほどに
世界はそれほど綺麗じゃない
けれど
あなたをめぐる血液が どうしても薔薇みたいに見えるので
その生身の肌だけで いつも華や ....
風が流れる
静かに
静かに
時をのせて

積み重ねてきた歴史
生きてきた証が
そこにあるから
ひとは
ひとに
やさしくなれるのだと

包み込む自然が
微 ....
達者でありましょうね、きっと
必ずや笑んでおいででしょうね

喜びようの一つ一つを隔てなく
過ちようの一つ一つさえ隔てなく
見届けてくださった、あなたですもの

わたしがなにを望 ....
コンクリートの塀に添って
浅く掘られた排水路には
緑色の水が
日照りの夏も
凍てつく冬も淀んでいて  

水中に浮遊するべき
ボウフラ・ゾウリムシの類いも
泥中にたむろするミミズの姿も ....
【水だ】

空が、しだいにコーラルブルーに
かすむ

骨だけになって、鯨は
今日も尾頭付き

水族館の いっかいから 
          二階にかけて
       ....
小籠りくすぐりあっているのが
お仕事に影響するのは、はた迷惑ですね

「嫁の躾しろよ」という話になる



小籠りくすぐりあっているのが
生活を後ろ楯るのはいいですね

仕事は進む ....
ひと息ごとにこぼれるのをあつめて結いあげたのが
いまあなたの胸にひかっている涙です

気がつかなかった
愛がどれほどのものか
おわってみてようやく眺めることができた

一連を終えて
 ....
むもくてきな独り言
ついに剥奪された虹
爪にかりかり 梅干
関与 火の鳥 カン

かまざりし 草々庫
ライオン折り紙 河
身持ち崩すちりとり
月 落としても 朝
私の重みで、凹んでいる
タイヤの椅子のブランコが
ぎっしり…ぎしり…と{ルビ軋=きし}んで、ゆれる

軋んで、ゆれていくほどに
ぷらたなすの樹は、詩いだす
ざわつく若葉も、踊りだす

 ....
頭体、重たく 何かがのしかかる

電気が消える

液晶の白さと楽器や声の重なりが
暗闇を割いて
体と頭を中から包む


だれか泣いてる人がいるように
だれかが居るようにだれか ....
雨が降ったあとだけ
わたしは
この世に生まれます

黒い空から
産み落とされたというのに
見上げれば
 ――おもいわずらうことなど最初からなかったように
 ――おもいわずらうことは誰で ....
それにしても
グレード4という言葉には
激痛が走る

君は笑いながら言った
「俺の詩も書いて欲しいな」

本気か冗談かなんて
わからないけれども
君の気持ちがわかるなんて
そんな事 ....
わたしの猫は名を呼ぶと
どこに居たって走って来た
わたしの隣に居たとして
動けばどこでもついて来た
疑うことを知らない仔
たとえばそこがガス室でも
あるいは壁が押し迫ってくる
そんな部屋 ....
貝殻を耳に当てると
遠く 波の音が聞こえる
貝殻にたくさんの
波の音が記憶されてるから

貝殻を耳に当てると
記憶を共にできる

貝殻が聞いて来た音

海水浴ではしゃぐ人々
浜辺 ....
訪れるきみはだれだい
夜なんだろう  きっと永遠の
届かないものばかり
手をのばしていたね


憶えているよ
降り注ぐのは星だった
断罪を求める指は
切り落してしまうよ

明ら ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
休日- 月形半分 ...自由詩314-7-10
木の仔- 比良末潮 ...自由詩314-7-10
タナトス妊ってプスプス燃えるコスモ- 北大路京 ...自由詩514-7-10
- 比良末潮 ...自由詩414-7-10
オススメの罠- 灰泥軽茶自由詩1314-7-10
壊れないもの- 凍月自由詩5*14-7-10
凪ぐ頃に- 千波 一 ...自由詩214-7-10
傲慢な人々- Lucy自由詩10*14-7-10
旅__- 服部 剛自由詩514-7-10
私の名前を- 凍湖(と ...自由詩4*14-7-10
やさしいプロペラ- そらの珊 ...自由詩28*14-7-10
トングラトングラ- 月形半分 ...自由詩314-7-10
カタカナカナ- 灰泥軽茶自由詩714-7-10
風に吹かれて- 藤原絵理 ...自由詩814-7-9
交錯詩_「お酒」_____長谷川忍___鵜飼千代子- 鵜飼千代 ...自由詩16*14-7-9
スーパーナチュラル- ユッカ自由詩314-7-9
「_ひととして_」- 椎名自由詩2*14-7-9
さらわれて、ゆく- 千波 一 ...自由詩414-7-9
オセンエキ_あるは_過去に作られるべき詩_- イナエ自由詩10*14-7-9
【水】引き潮- るるりら自由詩22*14-7-9
みはるかす- 鵜飼千代 ...自由詩12*14-7-9
窓べ- はるな自由詩714-7-8
ひるまない_わ- 砂木自由詩6*14-7-8
ぷらたなすの樹__- 服部 剛自由詩614-7-8
暗さのひび割れ- うさぎの ...自由詩214-7-8
水たまりのひとりごと_【詩サークル群青_六月の課題『水』への ...- そらの珊 ...自由詩15*14-7-8
連れて行かないと約束して誰か- 小川麻由 ...自由詩5*14-7-8
わたしの猫は- もっぷ自由詩6*14-7-8
貝殻の記憶- 小川麻由 ...自由詩5*14-7-7
ニュクス- 三上あず自由詩314-7-7

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