艶消しブラウンで
厚塗られた感情が
仕切られた容器に
整然と並んでいる
精製砂糖の甘味類


お行儀の良い愛は
ガラスの香水瓶と
純白のミニブーケ
に迎えられ微笑む
誰かと同 ....
何も考えられなくて
何も考えたくなくて

調子が悪いのに
調子が良いことばかり言って
疲れてしまう

梅酒と炭酸水
コンビニのおでんだけが
あればそれで今日はおしまい

炭酸水の ....
仕事帰り、新国道のバス停で、暴風雪の中、帰りのバスを待つ。

待っても待っても来ないバスを、暴風雪に耐えながら待つ。

どこから来たのだろう、バス停に、はたちくらいの若者ひとり、やって来て、私 ....
白いタイルに
赤いハイヒール
君はそれを眺めて
気持ち悪いね、と笑う

靄に伸びる拳銃を
差し出されて
殺してしまった花を
覚えている人はいない

君は僕を睨んだ
嘔吐した  ....
ここから先は立ち入り禁止
ガードもなくエリアラインがなくても
分かっているさ そんなことは

向こうのエリアの熟れたリンゴが
極彩色の芳香を漂わせてくる
閉ざされた花園には
咲き乱れる虹 ....
パスワードとんとん
スライドスライド
届いたメール
昨日のつづき
悲しいはなし
とんとんとんとん
打ちつけることば
スマホちゃん、痛い?
ひらいたゲーム
スライドスライドスライド
 ....
朝目が覚めたらクリームシチューのにおいが
したんだどこからするのか鼻をひくひくさせ
てぼんやりしてる間に二度寝したら昼が来た

おなかがすいたよおなかがすいた
きげんがわるくなっちゃうよ
 ....
社長が大切にしている壺を割ってちいさなメダル 電子の雨は音がしないけれど
それはボリュームを縮めているだけ
身体はだんだんぐっしょり濡れていく

黄色い雨合羽を着た子供たちが
二列になって歩いている
どうしてこんなにちっちゃいのだろう ....
あなた、まるでけもののように
身も心も捧げた私から
ついに命まで奪おうとした
どこまでも欲深い、そのこころ

窓の外の細い柊の枝に
積もってゆく白い
雪の綿が視界を埋め尽くしたら
 ....
電気ストーブの前でうずくまる
足が床と同化して
人魚のひれのように広がっている
根をはってぎしぎしと軋む

暖かさを分け与える生き物になりたかった
私の手は冷たくて
電熱線の人工の暖かさ ....
あなたを流した
消えた名残を惜しむのか
排水口に吸い込まれる水をじっと見てる
香り残した冷えたベッドに飛び込んで
一日中寝ていたい

あたしを救うって約束して
きっといつか迎えるって
 ....
急いでいるのか
寒くてしかたないのか
女子が小走りしている

大きなショッピングモールを
自転車で横切ると
裸の木々に電飾がいくつも巻かれ
楽しそうに優しそうに
綺麗に輝いている

 ....
アンナちゃん

アンナちゃんは
朝は真っ白です
頬だけりんご飴で
とっても美味しそうです

アンナちゃんは
時々桃色になります
初摘みの桃です
すれ違う香りに
顔がほころびます
 ....
橙の蛍光灯にてらされて、
膨れ上がった球体は熱く、
床に落ちていた
縫い針で、
ぷちり刺してみる。
球体が弾けて、
鼠色の煙から、
たくさんの色とりどりの球体が、
 ....
カモの群がる池の畔
桜花映える日差しに包まれ
川鵜と小白鷺が向き合っている

川鵜
  すっかり春だねえ
  これから北へ帰るのか

小白鷺
  いや まだ田に水が入っていないので
 ....
(傷口が、膿み始めた。)
誰にも見えない六畳間で。

山盛りの塗り薬をこぼしながら
ぺたぺたと肌に塗っている。

(傷口が、泣き出した。)
細く赤い線を描きながら。

「 ....
一人だけホテルに泊まらず
テント暮らしのあなたは
私と同じね

私も中学生の頃
今よりずっと幼く見られたから
子供料金で電車に乗っていたのよ

そのお金で本を買ったり
駅のホーム ....
技術水準だけで言えば
既に私たちは働かなくても食べていける

次の水準になれば
労働という概念そのものが消える

私たちは生きるために必要な要素を
減らし続けてきた

寒くても死なな ....
ぽつん・・・・。ぽつん・・・・。ぽつん・・・・。

ダイニングテーブルに、私ひとり。

ぽつん・・・・。ぽつん・・・・。ぽつん・・・・。

時刻は、夜20;00過ぎ。

硬くなった肉を ....
餃子がね
とっても美味しいんだよ
昔ながらの佇まい
町の人達が
あちらからこちらから
電話も鳴って
店先で
生か焼きかを選んで買っていく

ラーメンとかもあるけれど
餃子二人前とラ ....
流れる水の音を聞いたり
冬の朝の空を見たりするのは
どうしてでしょう

私たちが常々変わることを
私たちは知っているから
かもしれないね

世界でたった1人のために
たった1 ....
――どうすれば、私は私になれるのか?

日々の舞台を演じる自らの
配役について、想い巡らせていた。
老舗の名曲喫茶にて
ショパンの夜想曲を聴きながら。

ぷつぷつ…と、ノイズ混じりのレコ ....
真昼のまま凍りついた
ひとつの情念
名づけようもない一編の詩を装い

光明な思想が引きずる裳裾の陰鬱
石仏のように摩耗して正体もなく

言葉は羽 風に舞い
人は水 流れ集まる低く低く色 ....
じかんがないから、
時間を減らす。
くちにできないから、
乳首をしゃぶってみる。
こえにならないから、
耳をふさいでみる。
めにみえないから
視界を凝らしてみる。
 ....
誰でも座ってかまわない席だから
誰でも座ってかまわない席ばかりだから
わたしは却って窮屈になる

わたしの決断はすべて
わたしの責任のもと、許される
ご自由にお座りください、という言葉 ....
気分次第で
退屈な風になったり
充実した風になったりする

SUNDAYの響きがいい
開放的になり外に出たくなる

何処にでも行ける足がある
何でも創造する力がある

身の回りが輝 ....
紙で作ったお星様を
手のひらでつぶして
うまくいかなかったらつぶして
そういうことつぶさに
ひろいあげて持ち込んで
昨日のこと持ち込んで
俎にのせられた魚の気持ち
目が死ん ....
朝日が暖かい
風は冷たいけれども
春の予感か
何か良いことが起こりそうな感覚か

昨日降った雨の水たまりも
エイッとジャンプすれば
映った綺麗な空から
まっさらの息吹が噴き出して
彼 ....
そうしてわたしたちは眠りについた
朝、
無遠慮にかたちを引きずりだす光にまみれながら
疲れきって でも
ほっとして
役目を終えた靴のように萎びて
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
バレンタイン・アール・デコ- とよよん自由詩4*15-2-11
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バス停の青年- 小川 葉携帯写真+ ...415-2-10
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美しいって何ですか?/即興ゴルコンダ(仮)投稿.12- こうだた ...自由詩4*15-2-10
社長が大切にしている壺を割ってちいさなメダル- 北大路京 ...自由詩115-2-10
電子の雨と小さな子供たち- 灰泥軽茶自由詩715-2-9
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空っぽな顔で空っぽの煙吸った- 日々野い ...自由詩315-2-8
ポテトチップスな夜- 灰泥軽茶自由詩415-2-8
アンナちゃん- 瑞海自由詩2*15-2-8
彼女の目- あおい満 ...自由詩8*15-2-8
春日一刻- イナエ自由詩7*15-2-8
塗り薬。- 梓ゆい自由詩115-2-8
summer_white- mizunomadoka自由詩615-2-8
star_and_light- mizunomadoka自由詩315-2-7
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庶民の味方- 灰泥軽茶自由詩515-2-7
たった- 瑞海自由詩4*15-2-7
ショパンの声- 服部 剛自由詩415-2-7
観測者の逸脱- ただのみ ...自由詩18*15-2-7
背骨- あおい満 ...自由詩4*15-2-7
空席- 千波 一 ...自由詩415-2-7
SUNDAY- 夏川ゆう自由詩315-2-7
憂鬱ならば- かの自由詩4*15-2-7
水たまり- 灰泥軽茶自由詩515-2-6
眠りにつく- はるな自由詩715-2-6

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