私の目はどんどん見えなくなっている
ぼんやりと、ゆっくりと、確実に
どんどん見えなくなれば
みなの姿も あの人の顔も
どんな感じなのか 憶測で考えていくだろう
できるだけいい方向へと思う ....
流れてく 菜を冷やした小川の 見えなき終
そんな事を思い出していた この遠い地で
弔いの灯は風に泳ぎ 灰は風に舞う

皆を覆い隠して 空へ
消えた

貴方がくれた 幾千のもの
わたしの ....
絵の具の声が
はじめて油絵具を手にした少女には 聞こえた。
「恥じるな ためらうな チューブから色を ひねりだせ」
開封し、すこしだけ色を出してはみるけれど、ぬっちょりとした色があるだけの
そ ....
夜明けの森を夢見た わたしの閉じたまぶたは
光によってひらかれる あなたの白い
春のような指さきで


わたしのためにあなたは生きていた
わたしが悲しいときははらはらと涙を流した
嬉し ....
 水は、万象の旅人

 生き物の身体は
 彼等の泊まる、仮の宿

 水よ

 お前が
 笑いさざめくのは
 春の林床に降り注ぎ
 小川を結び、走るとき

 お前が
 咳き込み ....
眠れない夜に吸殻だけが溢れてゆく。
君は誰?
僕の味方?
それとも君も偽物?

明けてゆく窓越しに過去がものすごい勢いで覆いかぶさってくる。
君は今幸せかい?
君は誰かに守られている ....
ことばに変換できない
内に断層の捲れ上がる感覚
{ルビ穿=うが}たれた二つの池が風もないのに細波立つ
千も万もの透明な手足を生やしては
縋るものもない空の空を
死にもの狂いで掻き毟る

 ....
魚臭い市場の雑踏で迷子になった
US MarineのGIがこわくて泣き出した
東シナ海をわたってくる風に明日をゆめみた
ジェット戦闘機の爆音に空を見上げた

悲しくつらい過ぎた時代は
 ....
私は卵を毎日産む
優秀な鶏
多くの同胞と同じように
一羽ずつ
ケージの中で大切に守られ
整った環境で
健康に育てられ
栄養が 無駄な筋肉や
要らない羽にいかないで
卵のみに集中するよ ....
夜の帳がおりるころ

窓枠をめざすもの

ベッドの下をめざすもの

テレビの画面を目指すもの

外気を求めて出かけるもの

温もり求めるもの


夜の帳がおりるころ

こ ....
ぼくらに見えているのは

それが跳ね返している色なんだ

きらきらきらきら

きらきらきらきら

それに跳ね返されている色なんだ


真実は真実をはねかえす

愛は愛をはねか ....
人魚姫は泡なのです
哀しみの泡なのです

追いかければ
追いかけるほど
溶けてしまう

運命はスノーボールの中みたい

たくさんの手
たくさんの瞳たちが

彼女の
沈んで ....
行ったこともない月の話なんか聞きたくないし、
会ったこともないモナリザに見とれたりなんかできない。
目の前に広げられた教養と呼ばれるもののすべては、
世界のネタバレだから知りたくない。


 ....
小さな凧になって
白い干潟の方へただよっていく
そんな夢をみた
空はいつもの人見知り
いそがしく雲がゆききして
染まるべき色を探している
そんな風力2の午後だ
自分が思っているようには
他人は自分を見てくれない

それで私は
極力自分を
客観視しようと試みた

気付いたら
他人の顔色ばかり伺って
ますます自分が
わからなくなっていた

 ....
風のように去って行った



悲しみを数値化することができたなら
きっとね、
表示しうる最大値で
あなたに見せたはずなんだ


痛みを与えることができたなら
きっとね、
あと少 ....
波打ち際に重油を撒いた
小さな見えない火が揺れる
夕焼けみたいだな
波は引いていくのに
火は消えない

水際で阻止された汚染
陸地は汚れなかったけど
海はめらめら
汚れたままだ

 ....
眼下の木目のまな板に
鯛が一匹、のっている

包丁を手にした、僕は
ひと時の間、思案する

いつかの夢の誰かの囁きが
何故か脳裏にりふれいんするのだ
(かっ裁いちゃあいかん、かっ裁いち ....
凪いだままで


やさしい態度で接しないで
傷が痛かったこと
感じてしまうから
あなたのいない世界に
ひとりで立てなくなってしまう
不安に
つぶされてしまうから



もう何 ....
ものすごく可愛い声で
鳴く動物がいます
ものすごく可愛い顔で
笑う女の子を抱いて
リボンで包んで大切にするのは
男の人じゃなくて
やっぱり女の人

男の人は
ただのラッピング ....
  羊の影が
  小径を歩いて行くのがみえた
  人も居らず ごみばかり落ちている
  その小径は雨の臭いに満ちていて
  もう
  まもなく、
  日暮れが訪れる
  マフラー ....
わたしに
ゆ という文字を
教えてくれた人は
あたかもそれを
ひとふでがきのように
描いてみせるので
その曲線の美しさに
魅せられたわたしは
日暮れて
昏くなるまで
いくどもそれを ....
素直じゃないって言われた
すぐ屁理屈で反論するから
知らないくせに

じゃああなたは何を知っているの
教えられたことだけがただしいの

人を好き嫌いで色分けしていないの

無我を論じ ....
なにかいいことがある

そう思おうとする

ひとのこころのすごさ

そこに向かおうとする

ひとのこころの真面目さ

きっと使命とはそういうものなのだ


それを壊しちゃなら ....
たましいの裏庭で
待ち合わせたあの子はまだこない
チューリップもこんなに咲いちゃって
写真なんか撮らずに通り過ぎるくらいには
禍々しく咲き乱れているのに

シャッター音が嫌いだから
写真 ....
立ち読みした本に涙落として帰る 屋根裏の小部屋の窓から、表の世界を眺める。
そこには、競争があり、強奪があり、また征服があった。
人生の秘密は悉く暴露されていた。
私は頭では当然の事だと思いながらも、心は深く病んでいた。
静 ....
あかつきに浮かび上がる
公務員宿舎と電電公舎
ひとり走って戸に挟む朝刊
サン、サン、イチ、ヨン、ニ、イチ、ニ
口をつく勢い
少年だけの暗号


 また足音のように、それはやって来た
 ....
(今のは、
)

うつむいたまま 石畳の下り坂に さしかかったところで
わたしの背中を押した 今のは?
眼下の階段には
無数の花びらの影が蠢いて なにやら
むぅら むら 
無数 ....
いくつか星が降って朝を迎えた
そんな日は少し強くなった
大きな夕日が悲しげに沈んだ
そんな夜は心が豊かになった

babe babe babe babe
夜の伴い人よ
白い肌をろうそくが ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さよならの鎖- 唐草フウ自由詩16*14-4-24
手向け_最愛を受けた者より- 黒ヱ自由詩3*14-4-23
血管少女- るるりら自由詩15*14-4-23
アグネシュカ_夜明けの森- 石瀬琳々自由詩10*14-4-23
透明な声- まーつん自由詩14*14-4-23
夜明け前の戯言- ヒヤシン ...自由詩3*14-4-23
軋む人- ただのみ ...自由詩16*14-4-22
Naha- 藤原絵理 ...自由詩2*14-4-22
白色レグホン- Lucy自由詩20*14-4-22
夜の帳がおりるころ- 林 淳子自由詩414-4-22
きらきら- 吉岡ペペ ...自由詩314-4-22
人魚の溶液- 比良末潮 ...自由詩2*14-4-21
遊び人- ユッカ自由詩3+*14-4-21
カイト- 橘あまね自由詩914-4-21
客観視- Lucy自由詩15*14-4-21
愛が喜びも悲しみも分かち合うものだとしたら、あなたは卑怯だ- AquArium自由詩214-4-21
シーサイド- 木屋 亞 ...自由詩2*14-4-20
まな板の鯛- 服部 剛自由詩514-4-20
凪いだままで- はなもと ...自由詩214-4-20
王子(カレ)という名の消耗品- 比良末潮 ...自由詩4*14-4-20
羊の影- 草野春心自由詩914-4-20
- そらの珊 ...自由詩2614-4-20
不完全な買い出し- 梅昆布茶自由詩1014-4-20
使命とは- 吉岡ペペ ...自由詩314-4-20
天使の真似事- ユッカ自由詩8+14-4-19
立ち読みした本に涙落として帰る- 北大路京 ...自由詩1214-4-19
岐路- ヒヤシン ...自由詩10*14-4-19
新聞配達_(夢喰植物)- 乾 加津 ...自由詩9*14-4-19
当惑する桜色- るるりら自由詩10*14-4-19
星降る夜の恋人- 黒髪自由詩3*14-4-19

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